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ワンランク上の創作者になるための『イノベーター理論』とは?

みなさん、こんばんは!

創作支援メディア『作家の味方』管理人らぴです!


今回は、マーケティング用語としてよく用いられている『イノベーター理論』というものを使って、小説や創作物の売り込み方について学んでいくことにしたいと思います。


『イノベーター理論』というと、なんだかいかにも堅苦しそうな用語でとっつきづらい印象を受けてしまうかもしれませんが、めちゃくちゃシンプルなお話なので安心してください。


例えば、気になる新刊が発売されたとき。みなさんは、すぐ購入しますでしょうか?


もしかすると、発売日の早朝から書店に並ぶという方もいらっしゃるでしょうし、評判を聞いてから購入したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。


このように、なにか商品を発売する際には一口に「お客さん」といっても、目新しいものにすぐに飛びつくタイプの方と、じっくり考えてから流行が終わったあとに評判を調べて購入してくるタイプの方がいらっしゃるでしょう。


もちろん、この二種類しかいないというわけでなく。グラデーションのように、発売から購入までにかかる時間はお客さん次第です。


ここで問題になってくるのは、早期に購入してくれた人は後々作品の口コミを広げてくれる可能性があるので、作者の第一ターゲットとして重要であるということです。


もう少し厳密にイノベーション理論を説明してくれている図がありましたので、以下引用させていただきました。



上のツイートでも述べている通りですが、作品の発売から時間が経過するごとに反応してくれる客層も変化します。


ということは、発売からのタイミングによっても打つべき宣伝の仕方、売り込み文句も徐々に変化していくことには注意しておきたいところです。


もう少し用語の補足をしておくと、以下の通りです。

・イノベーター:「新しさ」に価値を感じる層
・アーリーアダプター:メディアとして取り上げる価値を見極める層
・アーリーマジョリティー:流行に乗り遅れたくない層
・レイトマジョリティ:失敗・後悔しないことに価値を感じる層
・ラガード:文化的・伝統的なものを尊重する層


さて、それでは小説家にとって各役割をになっている客層は、どうなっているのでしょうか。個人的にまとめてると、以下のようになるのではないかと思いっています。

・イノベーター:スコッパーやレビュアーと呼ばれる人たち
・アーリーアダプター:インフルエンサーや編集者さんたち
・アーリーマジョリティー:新刊を予約したり、話題作を読む人たち
・レイトマジョリティ:レビュー評価や口コミが高いものを読む人たち
・ラガード:流行が終わって、初めて手に取るか検討してくる人たち


イノベーター理論で重要視されるのは、ずばり「イノベーター」と「アーリーアダプター」と呼ばれる人たちです。


なぜなら、アーリーアダプターまでのセグメントに好意的な印象をもたせることができれば、流行に乗り遅れたくないと考えているアーリーマジョリティーや、口コミ待ちのレイトマジョリティもほぼ自動的に追随してくれるからです。


そうなると、やはり小説家さんにとって狙いを定めておきたいのは「スコッパーさん」や「編集者(出版社)」あたりということですね。


まぁ、これは当たり前の話ではありますが。ここで、もっと重要なのはスコッパーさんや編集者さんは「イノベーター」と「アーリーアダプター」であるということです。


つまり、作品の価値としてイノベーターは「目新しさ」を、アーリーアダプターは「売れそうかどうか(実益)」を注視しているということです。


よく朝起きる場面から始まる作品は、目新しさに欠けていて残念だというスコッパーさんの話を聞いていたので、なんだか感覚的にもスッキリしそうですね。


とはいえ、「目新しさ」だけでは「売れる」とは限りませんから、やはり目新しい要素を部分的に含みつつも、ある程度はテンプレに則っている作品が流行しやすいのでしょう。


ここまで話をしていて、逆転の発想ができないかという疑問が浮かんできました。


逆に、レイトマジョリティやラガードから攻略していく方法も、もしかするとあるのではないか?ということです。


ベストセラーにはならないけど、ロングセラーになる本ってあるじゃないですか?この違いについても、今後いろいろと思索していきたいところですね。


というわけで、本日もご精読ありがとうございました!また、次回もお楽しみに!

体力的に、サイトを辞めるか本業に従事するか、そのうち決めるときが必ず来ると思います。もしサポートがあれば、そのとき独立するための原資として使用したいと思います。