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MF文庫Jに関する考察

みなさん、こんにちは!
創作支援メディア『作家の味方』の管理人らぴです!

今回調査していくレーベルは、株式会社KADOKAWAの運営しているレーベル「MF文庫J(メディアファクトリー)」です。さっそく、基本データからみていくことにしましょう!

1.新人賞の開催状況

新人賞の名前:MF文庫Jライトノベル新人賞
開催時期:1月、4月、7月、10月と四半期ごとの25日に締切が設けてあり、各期の佳作の中から佳作以上の優秀賞や大賞を選出しているようです。

2.読者ターゲット層

ターゲット層は、MF文庫Jの「J」がjuvenile(ジュブナイル)の「J」なので、想定読者は10代となっています。キャッチコピーは「めくり、出逢う、おもしろさ!」なのだそうです。

また、応募要項には「オリジナリティ溢れるフレッシュなエンターテインメント作品」という記載があるので、新たな出逢いを彷彿させてくれる作風を求めているといった感じなのでしょうか。

3.賞・賞金

大賞:300万円
最優秀賞:100万円
優秀賞:50万円
佳作:10万円
チャレンジ賞(活動支援費):2万円×3ヶ月

参加資格:小説家としてのデビュー経験がない新人のみ。
特典:応募者全員にコメントつきの評価シートを送付しています。二次選考を通過すると、一名からの評価ではなく複数名からの評価コメントをみることができるのは他の新人賞にはあまりない特色ですね。

4.過去の代表作

代表作としては『Re:ゼロから始める異世界生活』や『ようこそ実力至上主義の教室へ』、『ノーゲーム・ノーライフ』、『僕は友達が少ない』を始めとして、メディアミックス作品も多い印象ですね。

電撃文庫やスニーカー文庫よりはアニメ化が少ない印象ですが、他のレーベルと比較すれば十分多めといった感じです。

5.文章の長さ

108,800文字~204,000文字

6.重点評価項目(考察)

講評を読んでいて、どことなく「読者ファースト」がとりわけ強い印象を受けました。

第15回の講評では「キャラクターの倫理観」について、第16回の講評でも「作品を他人に読んで貰う意識が足りない」という指摘をされています。

「個性が尖っていること」と「人格が悪い」のは別というお話や、推敲が不足しているという感じの指摘も多いので、読者の視点に立つ能力がとりわけ必要になるレーベルといった感じですかね。

7.そのほか特記事項

講評では厳しい指摘もいくつかありますが、教えるのが好きな素晴らしい講師陣といったイメージの人選ですし、評価シートも手間をかけてくれています。

育成に熱心な感じがするので、二人三脚で作品作りをしたいという方には向いているのではないでしょうか。

体力的に、サイトを辞めるか本業に従事するか、そのうち決めるときが必ず来ると思います。もしサポートがあれば、そのとき独立するための原資として使用したいと思います。