「バカやろう」と言ってしまうキャラ

その昔、フォーライフレコードというレーベルがあったことをご存知の方は少なくなってしまっただろうか。
中学生頃のワタシは全くの世間知らずで世の中の会社は「出来たり無くなったり」するなんて事を微塵も考えなかったし、社長はいつまでも社長、部長はいつまでも部長って言う概念しかなかった。まそてや市区町村の名前が変わったり、国名が変わるなど夢にも思わなかった。
「戦国時代じゃあるまいし、そんなことが起こるはずもない」
って固定観念があった。いわゆる幸せボケがったのだろう。

ワタシには子供が二人いる。兄・妹である。
ちなみにワタシは3人兄弟。
妹と弟。弟を早くに亡くしてしまい深い傷は癒えぬまま四半世紀以上が経った。
このことを受け入れられていない事もワタシの人生に曇りが宿る要因かもしれない。
一点の曇りもなくなどと言う人生はそうそう存在しないと思うのだけれど。

長男は世間知らずだったワタシの世代に入ってきた。
早いものだ。この間、2歳だったのに。
2歳が印象深いのには理由があるがまたの機会にしよう。
息子の人生の最近は世界情勢やコロナ、東日本や大幅な気候変動もあり戦時中とは言わないが混乱極めたよな中になりつつある。
だから当時のワタシほど呑気な考えはなさそうである。
安心していいのか、今一つ考え物だ。
言うまでもなく現代はテクノロジーこそ発展し尽くした感もあるが「環境改善」には目もくれず我が身を案じて経済発展に心血注いできたであろう事がうかがえる。
もちろん、ワタシの世代もそこに入る。
目もくれずと言うのは些か言葉がすぎると思うが、数年後もしくは住数年後の地球環境を「あのときが始まりだった」とか「2023年には前兆があった」などと未来の声を聞くわけにはいかない。それに食糧危機はすでにやってきている。
食料問題を抱えた今いったいどう巻き返しを図るのだろう。
できることは協力したい。
(サラリーマンとしてもそいのスタンスで生きてきた。しかし力及ばず受け入れられることはなかった)

ワタシの中学時代に話を戻すと、それこそロックンロールがカッコよくてエレキを抱えて健康に汗を流すようなこととは縁遠い生活スタイルを満喫していた。
エレキだけならず、「ゼッツー」「シーナナ」「ケッチ」「クジラ」を乗り回す始末。
当然に大学生になれるわけはなくその後の人生が苦難に満ちることを小指の先ほどにも考えていなかった。
ただし、思い返せばだと言うことを付け加えたい。
だから、2度と若い頃に戻りたいとも思わないし、
あの頃は良かったとか、ワタシが若い頃は、、、と後輩に話したことは皆無と言っていい。
ワタシは田舎で育ったから当時都会で流行った「光化学スモッグ注意報」の体験はなかった。
そんな頃、あるミュージシャンは「バカやろう」と言って自分のキャラを作り当時の大物と渡り合いフォーライフレコードという会社を作った。
フォーク全盛時代のこと。
ワタシはフォークに興味はなくもっぱらジョンやリッチーを崇拝しジミヘンをコピーしながら
ツェッペリンを真似ていた洋楽好きワタシが、その後彼をすごいと思ったのは「春夏秋冬」があったから。
まぁ10年以上も経った頃だけど。
その頃のワタシにこの縁が10年早くやってきていたら人生初の大きく変わっていたと思う。
縁と書いたが「転機」そ言い直そう。
人生には何度か転機が訪れると聞いたことがないだろうか。
それこそ、その昔を振り返ると転機を受け入れる事が怖くて現状にしがみ付いていただけの自分が見えたりするから時の魔力とは侮れない。
全てお見通しなのだ。

今のワタシの願いは息子が無事世間を渡ってくれることに尽きる。
口出しはしない。
ただ見守り、ただ祈る。
そして便所磨きに尽力しよう。

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