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ELECTRIC PROPHET -電気じかけの預言者のメッセージ- が提示していた未来は?

改めて1984-1994年のTM NETWORK,TMNを聴いてその素晴らしさに浸るのと同時にあのキラメキを今のTMで感じることがなくなってしまった寂しさを感じてしまいました。

何でだろうか。

昔のTM NETWORKって楽曲そのものが持つ瑞々しさ、なんていうか精神的なキラメキが詰まってた様に感じます。そしてそのキラメキをバンドサウンドがとても綺麗に彩ってくれていました。

でも今は、
身につける装飾品だけ煌びやかになって精神的な部分が悪い意味でつまらない大人になってしまったというか。あのキラメキがなくなってしまった気がします。

これは小室哲哉という人間の、TM以降の音楽面以外での個人的な部分とか、いろんなトラブルとかが影響してるのか、それはわからないですが…
エレクトロな要素で煌びやかに魅せようとしてるけど、悪い言い方をすると純粋な心を無くしてしまった悪い大人が金に物言わせて良く魅せようとしてるだけ、みたいな感覚。

特にEasy Listeningなんて正直その極地だったと思ってます。何のキラメキもない、人工的で暗い音楽。

ソロでやるなら構わないんだけど、これをバンドに持ち込んで欲しくなかった。

それ以外の歌ものでもメロディーラインさえ、急激に面白くなくなってしまった印象もあります。乃木坂に提供してたRoute246なんて、復帰作にしても思いっきりTKサウンド、なのに恐ろしくつまらない曲だった…

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TMの良さって、当時では先進的だったエレクトリックな要素(基本はTKのキーボード、コンピュータを駆使したサウンド)がふんだんに詰まった音楽なんだけど、実はその根幹を支えてるのはすごくフィジカルな部分、バンドサウンドだったと感じるのは僕だけじゃないんじゃないかと思うんです。もはや気にして見てない分、今のライブがどうとかもう分かんないけど、少なくとも今の音源にそれは感じられないし、当時の楽曲は音源からでもバンドを感じられたんだよなぁ。

だから近年で言うと「I am」みたいな曲は素晴らしいと思うし、すごい好き。

あ、今の小室哲哉の音楽制作に対しての心持ちが純粋じゃないと言ってるわけじゃないんだけど、何ていうか、小室哲哉として、じゃなくて、バンドとしての初期衝動みたいなものがなくなってしまっているんじゃないかということ。

最近兄が購入した「Gift from Fanks T、M」と「LIVE HISTORIA T、M」の音源を聴いて。デビュー直後のPARCOライブ音源なんて聴くと、特に「ELECTRIC PROPHET」「TIMEMACHINE」なんてとてもシンプルな構成だけど、言葉では言い表せないような心の機微が音楽に乗ることによってこちらに伝わってくるような感覚になるんです。これが初演だなんてと驚きます。

だから、出来れば「How do you crash it ?」みたいなライブじゃなくて、特に配信みたいなライブは本当に3人だけで、もっと削ぎ落として、シンプルに聴かせる様なライブだったら…本当の意味で、3人だけで、3人から出てくる音だけで、極論アコースティックでライブをやって欲しいと思うくらい。これってTKサウンドがつまらなくなってしまったって書いてるから小室哲哉だけの問題の様にも見えるような書き方だけど、3人でもっと見つめ直してほしいとも思う。

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不倫騒動やらで引退宣言した時は正直すごくがっかりしたんです。不倫がどうとかじゃなくて、やってしまったことに対しての責任の取り方として音楽から離れるという選択をした小室哲哉に対して。

「違う、そうじゃないよバカ!」と。

もう心が動かなくなってしまった彼の音楽性、それでもどこか彼に期待をしているリスナーであることを痛感した出来事でした。

正直今後も心躍るような音楽が聴けるか分からないけど、それでも動向を気にしてしまうTM NETWORKに叶うか分からぬ願いを送り続けたいと思います。

#TMNETWORK #TMN #宇都宮隆 #小室哲哉 #木根尚人 #Fanks

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