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#107 蹴球論⑥|1995年 全道サッカー少年団大会

自分のサッカーの備忘録的な感じで紹介します。
小学校時代、全道大会(正式名称は道新スポーツ旗・北電カップ)は当時の北海道でサッカーをやる少年達の憧れの舞台でした。


大会概要

北海道で一番強い小学校を決定する大会で、優勝したチームが「読売ランド」で行われる全国大会に出場するんですね(翼くんも出たやつです)

当時の北海道大会のレギュレーションは、道内を「札幌」「函館」とかのブロックに分けて、全部で32チームが4チームごとの8ブロックに分かれ、予選リーグの上位2チームが決勝トーナメントという、W杯と同じレギュレーションで行われておりました。

で、札幌がヨーロッパ的な感じで出場枠が多く、私が所属していた本別サッカー少年団が属する十勝支庁は30〜40くらいのチームがあり、その中で上位3チームが全同大会に出場できるルールでしたので、まず十勝で3位以内に入らなければなりません。

本別サッカー少年団は、1990年に初めて全道大会に出場して以来、5年連続で全道大会に出場しており、その歴史を途絶えさせるわけにもいかずプレッシャーもありましたが、春の大会で準優勝していたしシードももらっていたので、「まぁ行けるだろう」とみんな余裕でした。
そんな感じで結果、十勝予選はいい感じで優勝し、十勝1位として6大会連続6回目で全道大会の出場権をGET。
この年の全道大会は室蘭で開催で、記録を辿ると僕らが出場した大会は第27回大会だったようです。


チーム概要

この時の僕らの代のチームは攻守のバランスが取れたチームでした。
同級生に十勝選抜が5人いて、そのメンバーを中心としたチームで、システムは1-3-3-3で、当時ありがちのスイーパーを置いた布陣です。

まず守備は、キャプテンのケーゴ(背番号2)は小学生離れしたキック力を持ち、フィジカルと対人守備に優れたスイーパーで、キーパーのシュン(1)は十勝No.1キーパーで、この2人を中心とした盤石の守備でした。

そして攻撃はセンターハーフで僕らの世代で最も上手かったオサム(10)がドリブル、パスでチャンスメイクを行い、身体能力とスピード、何より決定力に優れていた右ウイングのユーヤ(9)と、小さいながらバネみたいな運動神経の塊のセンターフォワードのノブ(8)の2人で点を取るスタイル。

そして(6)はどこだったかと言うと、背の高さとヘディングを買われてセンターバックでした。
なので、チームのセンターラインで唯一僕だけが十勝選抜ではなく、ちょっとしたみたいな感じでした笑

とは言え、僕らの代はセットプレイからの得点が結構多く、僕もコーナーキックとかでは前線に上がって、結構ヘディングで点取ったりしていて、その時は楽しかったですね。
そして守備では抜かれても後ろにキャプテンと天才GKいるから安心できる感じでした笑


予選リーグ

そして全道大会が始まりました。
まだ覚えてますが僕らはHグループで、組み合わせは「釧路2位のチーム」「小樽1位のチーム」「札幌のチーム」でした。

初日は開会式後に、釧路のチームと対戦。
この年の釧路が強いとは聞いていたんですが、このチームもやっぱり強く、
何もいいところなく0-2で完敗。初戦を落としてしまいます。

で、宿舎とかで監督にしこたま怒られ、大会2日目はグループリーグの第2・第3節。
小樽のチームには開始早々に先制し、その後も追加点を挙げ、4-0まで買ってたんですけど、後半追い上げられて4-3でかろうじて逃げ切り初勝利
そして3戦目は札幌のチームに8-0という、ドイツがサウジを下した時と同じ無慈悲なスコアで叩きのめして、2勝1敗で2位で決勝トーナメントに進出
ちなみに十勝勢は惜しくも、他に出場したチームは予選で敗退しており、十勝では僕らだけが決勝トーナメントに残っておりました。

で、決勝トーナメントの抽選が行われ、相手は春に夕張で行われた大会でPKで負けた空知のチームと対戦が決定。
相手に不足はありません。


決勝トーナメント

そして翌日、決勝トーナメント1回戦。
先制したのは我が本別サッカー少年団。ゴールは全然覚えてないですけどこの大会で好調で、予選で(確か)4〜5点決めていて、得点ランキングでも上位に入っていたユーヤ(9)のゴールで先制し、前半終了。
僕は相手のセンターフォワード(のちの北海道選抜)をなんとか抑えてました。

そして勝負の後半戦。
相手の猛攻を防ぎ、試合終了のホイッスルがなる直前、ゴール前で与えてしまったFKを直接叩き込まれて同点に・・・。勝負はPKになりました。

PKで我が本別サッカー少年団は、2番手の選手が失敗してしまい、3-4で残り5番目最後のキッカーへ。
そして先行だった相手の5番目のキッカーを、GKのシュン(1)が止める!
そしてこれを決めたら4-4でサドンデスになると言う場面で、最後に蹴るのはキャプテンのケーゴ(2)だったんですが、抑えようとして蹴ったゴールはGK正面に・・・

ここで僕らの夏は終わりました。
もう泣きまくりましたね。多分人生で一番泣いたのはこの日だったと思います。


最後に

もう27年も前の話ですが、まだ鮮明に覚えています。
最近のことはすぐ忘れるんですけど笑

未だに、サッカー時代の仲間と飲んだ時とかにこの話で盛り上がれます。「お前がPK外さなければ・・・」みたいな感じで笑
ただ、ジョークでは言うけど誰も責めたりしなかったですね。我々はそうしたのを超越した良いチームでした。

久しぶりにみんなで集まって飲みたいですね!
そして多分みんな絶対できないけどまたボールも蹴りたい限りです。



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