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#391 読書論15|I AM ZLATAN〜ズラタン・イブラヒモビッチ自伝〜(ズラタン・イブラヒモビッチ)

以前にも「蹴球論」にて紹介しましたが、僕は元スウェーデン代表のサッカー選手であるズラタン・イブラヒモビッチをサッカー界で最もリスペクトしていました。
残念ながら2ヶ月前にスパイクを脱いでしまいましたが、今尚リスペクトしております。

その思いに関しては下記を見てもらうにして・・;

そんな感じでズラタン・イブラヒモビッチの自伝「I AM ZLATAN」について本日は紹介しましょう。


ズラタン・イブラヒモビッチとは?

スウェーデン史上最高のサッカー選手と言っても過言ではないでしょう。

とにかく、その類い稀ない得点能力、身体能力の高さから繰り出す豪快でアクロバティックなゴールの数々、圧倒的なフィジカルの強さ、有言実行するハートの強さ、そして移り渡ったクラブで優勝をし続けたメンタルの強さ、運を手繰り寄せる能力・・・

あとはなんといっても悪く、カッコいい存在であること。
僕はやっぱりこの歳になっても、元不良とかには惹かれることが多いですし、その点イケメンで極悪なズラタンは完璧でした。

未だに世界中で愛されている、そんな選手です。


ズラタン自伝との出会い

いつ読んだかはあんまり覚えていないのですが・・・最寄りの図書館での出会いがきっかけです。
なんでこんなアヴァンギャルドな本を置いたのか謎ですが、初めて読んで面白くて、暫くして2回目を借りて読んで、そして先日、久しぶりに図書館で置いているのを見て、引退して以来そういえば読んでなかったなと思い、久しぶりに借りて、楽しんで読みました。

もう、ここまで来ると翻訳者のセンスなんですけど、
本当にズラタンがしゃべっているかのようで、マジで素晴らしいです。
とにかく悪くて、粗いんですけど、ただ下品ではない。筋が通ってるんです。
やはりスターは違いますね。


内容紹介

序章 グアルディオラとの確執

あいつ(グアルディオラ)に向かって「この玉なし野郎!」と怒鳴りつけた。他にもひどい言葉を浴びせかけた。
そして最後にこう言ってやったよ。
「モウリーニョの前じゃお漏らしかよ。地獄に堕ちちまえ!」

こんな感じで、いかにこの自伝がヘヴィーかが分かると思いますが、このズラタンの発言が全て事実なら、ベップ(グアルディオラの愛称)もなかなかエグい監督ですね。

以上、いきなりグアルディオラに対する壮絶なdisからこの自伝は始まります笑


第1章 幼少期〜プロまで

この幼少期もなかなかエグいです!
移民が集まる治安の悪い街に育ったズラタンですが、家族構成もなかなかカオスで虐待する母、ドラッグをやる姉、そしてズラタンも窃盗に明け暮れたりという少年時代でしたが、そんな移民の子供達が集まってやるスポーツもサッカーであり、サッカーだけは真面目に取り組み、真剣に取り組み、地元のプロチーム「FFマルメ」の下部組織の入団テストに合格し、そこで活躍してプロになるんですが、そこでのトップ昇格の件が秀逸です。

試合後、ローランド・アンデション監督に呼び出された。もうパニックだよ。
「何か悪いことしでかしたかな?自転車かジャージを盗んだか?あるいは頭突きをしただろうか?」
俺がしでかした数々の悪事が頭に浮かんできた。
そりゃ、1つや2つじゃないよ。思い当たることはいくらでもある。


第2章 マルメFF 〜 アヤックス

そして17歳でプロデビューしたものの、マルメは64年ぶりに1部から2部に降格。しかしここでしっかり2部で経験を積んで実力をつけて、12ゴールを決めて1年で1部に戻り、19歳の時点で月給も4倍となり、そして8,500万クローナ(1クローナ13円なので、11億!)という大金でアヤックスへ。

そしてA代表にも選出され、アヤックスでも早々に活躍。
アヤックス時代に好きなセリフは下記です。

俺は最初左に行った。そしたらアンショズが左に来た。それで俺は右に行った。そうしたら彼も右に来た。それでもう一度俺が左に行ったんだ。そうしたら彼は消えちまった。ソーセージでも買いに行ったのかと思ったぜ

リバプールDFとのマッチアップを経てのお言葉

故意にケガさせたわけじゃない。当然だ。
が、もしまた文句を言うなら両足をへし折ってやる。今度は故意にな

ファン・デル・ファールトを負傷させてしまった際、本人に批判された後のお言葉

そしてイケてる代理人と契約し、その人のパワーでユベントスへ。


第3章 ユベントス

ユーベ時代もズラタンはトレセゲやデルピエロに負けじと点を取りまくり、鬼軍曹のカペッロともうまくやって、スクデット獲得だったりと貢献するのですが・・・
この時期、ユーベが八百長問題で勝ち点(というか優勝)を剥奪され、さらに二部降格という憂き目に巻き込まれてしまいます。
そして、他の選手も移籍していく中で、ズラタンはインテルを選びました。


第4章 インテル

インテルには3シーズンいて、3シーズンとも全部優勝で、最後のシーズンは得点王という大暴れっぷり。そしてこの時期の年棒は当時のサッカー選手で最も高額だったそうです。さらにはモウリーニョともハマり、充実のシーズンを過ごすんですが・・・
しかし、この時点でズラタンが唯一獲得していないチャンピオンズリーグのタイトルへの渇望が強まり、チャンピオンチームのバルセロナに移籍を志願します。


第5章 バルセロナ

そして7億クローナ(91億円)というもはやよく分からない金額でバルサに移籍し、バルサでもしっかり活躍するんですが・・・
前述の通り、グアルディオラとの確執で1年で退団となります。


第6章 ACミラン

そしてセリエAに戻って、その年にミランでも優勝!
アヤックス時代から数えて、8年連続でリーグ優勝を経験する選手は後にも先にもズラタン以外存在しないでしょう。
まさに「持っている」男です。


最終章 これから

てな感じで、この自伝は終了します。
その後のパリサンジェルマンや、マンチェスター・ユナイテッド、更にはロサンゼルス・ギャラクシーや、二度目の復帰となるミランでの記録は、おそらく続編である、この書籍に書いているのでしょう!

これは早々に読まないとマズイですね!


まとめ

そんなズラタンの自伝です。
途中から引用をサボってしまいましたが、まぁこれは読むべきなんです。
とにかく最初から最後までズラタンの一人称で、荒い口調で話すストーリー。
最高に面白いし、イカしているのでぜひチェックしてみてください!


そして映画化もされていた模様!こっちはそんな興味ないですけど笑


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