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#504 映画論16|JACK

この辺の映画は。中学校時代にWOWOWで観た映画ですね。
親父が映画が好きだったので、衛星放送には割と早めに契約し、そしてWOWOWも見れたのはかなり僕の人生で大きかったです。

当時田舎に住んでいて、レンタルビデオなんて概念んが無かった我が地元で、WOWOWは色々な世界を教えてくれました。
今回紹介する類の映画はもちろん、中3だった1998年12月23日(25年前の今日!)は黒夢の梅田HEAT BEATでのライブ「COKESCREW A GO!GO!」を生中継したのはマジでテンションあがりましたし、その翌日24日はLUNA SEASHINEのリリースツアー「SHINING BLIGHTLY」を生中継していたのも最高でした。
あと、両親が寝てから「痴漢電車」とか、そういうR指定を見ていたのもいい思い出ですね笑

とにかくWOWOWは今考えるとかなり大きかかった。
今ではYouTubeとか、それこそNetflixとかいろいろ動画配信プラットフォームもありますが、やはり世代的は、見たいものをワクワクしながら、放送当日を待つのが趣があっていいですよね。

そんな感じでWOWOW優秀論が中学なってしまいましたが、そこで印象に残っている映画「ジャック」を本日は紹介しましょう。



ジャックとは?


主演はロビン・ウィリアムズで、細胞の活動が発達しすぎる「早老症」という奇病というか、そんな形で人より短時間で成長してしまう主人公の話です。
具体的には、普通の人の1年で、4年分成長するイメージですね。

僕の学年は閏年があった学年で、同級生に2月29日生まれがいました。
毎回誕生日が来ないので、中2とかの頃、「まだお前は3歳だもんな」とか言ってネタにして、本人もネタにしていましたが、まさにそのような現象が起きるイメージなんですね。

みんなが1歳の頃、ジャックはもう4歳で、
みんなが2歳の頃、ジャックはもう8歳、
みんなが3歳の頃、ジャックは12歳。小学6年生の身体を持っていますが、中身はまだ3歳なんです。

そんな感じなのでジャックは物心ついた時から、両親がイジメなどを危惧して学校には行かせず、家庭教師に勉強を教えさせていたんですが、「友達が欲しい」と思うようになります。
それはジャックが生まれてから10年が経った頃で、同級生は10歳。
ジャックはその頃、40歳の見た目になっていましたが、学校に行く事になりました。


ジャックの魅力

とにかくロビン・ウィリアムスが素晴らしい。
「パッチアダムス」とか「グッド・ウィル・ハンティング」とか、「ミセス・ダウト」とかでも好演をしておりましたが、ジャックのロビン・ウィリアムスは凄く良いんです。
身体は大人、頭脳は子供の逆コナン状態なので、中年だけど純粋。
その辺のはしゃいだりする様が素晴らしい。ただオジサンがはしゃいでるだけでなく、「中身は子供の」オジサンがはしゃいでいる姿をしっかりと体現できている感覚ですね。本当にこれは素晴らしいと思います。

そして、友達と徐々に打ち解けていく様が本当に素晴らしい。
最初はバスケの助っ人(でかいからうまいだろう)として頼られ、その後先生の真似をしたり、大人になりすましてエロ本を買ってもらうという見た目でできる打算的な行為ができる人として頼られるのですが、そこから秘密基地で集まったりして親交を深めていき、その頃には「友達」として仲良くなる。その辺も凄くいいですね。
なんかすげーグロテスクな食べ物を混ぜ混ぜして、それを食べて、そして仲間になっていったり、みんなで屁を燃やそうとしたり、良い描写です。

そんなジャックなんですが、「成長が早いってことは…死ぬのも早いじゃん!」と思ってしまったり、体調に異変を感じたりして、両親が再び刺激の多い学校への投稿をNGにして、ジャックは苦悩するんですが、その家庭教師の先生が「君は流れ星のように、一瞬かも知れないけど美しく輝こう」にみたいな例えをして、勇気づけるのは凄い良かったですね。

そして、そんな中でリーダー格の子が、授業の作文の発表で、「将来はジャックみたいな大人になりたい」と言うのも凄く良かったですね。


ジャックの最高のエンディング

そして僕はジャックのエンディングが大好きなんです。

作中でこれまでのレギュレーション通りに年を取り、仲間たちもみんな大学(高校?)を卒業する卒業式ですね。
その中卒業生の中に、明らかに教授以上のジジイがいるんですけど、それがジャックなんですね。
なので大学の仲間たちは20歳くらいで、ジャックは80歳。

そして、最後にジャックが卒業生代表でスピーチするんですが、そのスピーチもとても良いんです。是非見て欲しいですね。
感動と言うよりかは、凄く嬉しい感じで見終えられる映画ですね。


まとめ

この映画を僕が好きなのは、「アルジャーノンに花束を」に通じる部分に魅力を感じているような気がします。
人によってはシリアスに感じるような内容ですが、僕はクソポジティブに感じますし、ハッピーエンドだと思っています。

やっぱ書いたら久しぶりに見たくなりますので、年末にでも久しぶりにチェックしたい所ですね。
まだまだこの時期に見た映画はいっぱいありますね。
次は「アナコンダ」について語りましょう。

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