#286 アルバム論⑤|LOVE IS A BATTLEFIELD / Hi-STANDARD(2000)
今回紹介するのは、名盤MAKING THE ROADリリースから1年弱でリリースされた、活動休止前最後の音源「LOVE IS A BATTLEFIELD」をご紹介しましょう。
この作品は「マキシシングル」なのか「ミニアルバム」なのか、よく分からない立ち位置にいますが、オリコンの規定ですと「収録曲が4曲以上でタイトル曲の収録されていない作品はアルバム扱い」とのことなので、本アルバム論で紹介しましょう。
(ただ、浜崎あゆみの"a"は同条件でもシングルにカウントされている模様。色々あるんですね)
ちなみ一部ではシングルとして計上されてもいるらしく、
2000年4月第1週のプラネットチャートはなかなか興味深い陣容となっています。
このハイスタが初登場2位で、イエモンの新譜より売れていた事実!
そしてTSUNAMIと同じランキングにいるのが熱い笑
そして、チャートにはDAやLUNA SEAという俺の好きなアーティストも!
この頃の日本のチャートも捨てたもんじゃないですね!
強いて気になる点を挙げるすれば、一番駄曲と思っていた「黄色いお空でBOOM BOOM BOOM」が一番ランクが高い点ですね笑
俺は青いスポーツカーの男が一番好きだったんで笑
LOVE IS A BATTLEFIELD との出会い
このアルバムが発売されたのは2000年4月5日、フラゲで買ったので4月4日でした。
椎名林檎の勝訴ストリップと一緒に買った記憶がありましたが、勝訴〜の発売日は調べると3月31日だったので、別々に買ったんでしょうか?
恐らく僕の性格上、発売日に買わない理由がないので、記憶が定かではないですが、まぁ23年前の記憶なんでね・・・笑
本作の発売を知ったタイミングは覚えてないですが、「ハイスタが"はじめてのチュウ"をライブでやっている」という情報は結構前から持ってました。
多分SOBUTだったと思うんですけど、インディーズマガジンか何かでハイスタの新譜(MAKING THE ROAD)について語っていて、インタビュアーにYOSHIYAあたりが「ハイスタの新譜、初めてのチュウは収録されてるんですか?あれ大好きなんすよ」とか聞いてたので、情報だけは前から持ってまして、それがついに収録されるというのに興奮した記憶があります。
そして何度も書いてますが、2000年3月に参加したPOWER STOCK 2000。
ここで先んじて「THIS IS LOVE」と「CAN'T HELP FALLING IN LOVE」を聞けたりしましたね。
そしてアルバムタイトルですね。
LOVE IS A BATTLEFIELD(愛は戦場)の名の通り、収録曲4曲中4曲がゴリゴリのラブソングで、オリジナル曲2曲とカヴァー2曲を含む、どっから切り取っても愛に包まれた作品。
どの曲も激しく愛を叫び、まさに愛vs愛vs愛vs愛の戦場!
LOVE IS A BATTLEFIELD 歌詞カード
活動休止前最後の作品
この時期のハイスタは、kenの病気とかでボロボロだったのを今は知ってたりするんですが、このミニアルバムが発売された経緯をあまり覚えてないですね(リリース後に体調悪化とかであれば納得ですが)
結果、このアルバム発売の4ヶ月後に開催されるAIR JAM 2000を最後に、ハイスタは無期限の活動休止となり、活動再開は2011年、新譜発売は2016年まで待たなければならなくなりましたので、ハイスタの活動前最後の作品が、このLOVE IS A BATTLEFIELDでした。
この時僕は高校2年生、17歳でした。
青春ど真ん中で、ハイロウズとかガチンコとか池袋ウエストゲートパークを愛するような、どこにでもいるような普通の高校生でしたが、その中でハイスタは最もフェイバリットだったので、まさかここから12年間ライブを見ることができなくなるなんて、思ってもいなかったですね。
今となれば12年はあっという間でしたが、大好きなアーティストが活動しなかった12年間は長かったですね・・・。
なので、このアルバムを聴くと、いまだに少し切なくなってしまう。
そんな作品ですね。
LOVE IS A BATTLEFIELD 全曲紹介
1. THIS IS LOVE
既に何度か紹介していますが、本当に大好きなラブソングです。
わずか1分20秒とは思えないくらい、難波の優しいハイトーンのボーカル、ケンの疾走感ある美しいコーラス、そしてツネのタイトなドラム、そしてメロディアスな楽曲と、染みる歌詞。
ハイスタの魅力が全て凝縮されていますね。
やはり秀逸なのは歌詞だと思っています。
風の中で、闇の中で、人混みの中で迷っても、ずっとそばにいるという最高のラブソングですね。
もう、ある種の完成形に近づいた、そんな印象すら持ちました。
ライブではPOWER STOCKでしか聞いたことないですが、あの1回で十分お釣りが来ますね。リリース前にハイスタの最高の新譜を聴けたレアな経験はそうできることではないので・・・
2.MY FIRST KISS
そしてこの曲ですね。ハイスタで下手したら1番有名なこの曲。
多くのキッズに愛され、高校の学祭など演奏されたことでしょう。俺もやりました。
誰もが知っているアニソンを英語で、バンドでカヴァーするというその取り組み。当時は斬新でメチャクチャアヴァンギャルドな発想で、またハイスタを好きになったものでしたが・・・その後にフォロワーがクソみたいに続いてしまったのが残念でした。
有名な曲をパワーコードにして、BPMをただ早くすればいいって訳じゃないんですね。愛がないとダメなんです!愛が!
その点、このカヴァーは完璧でした。
メロディ・構成は崩さず、原曲の英詞はそのまま活用し、原曲の印象的なサビの「はじめてのチュウ」の歌詞を「It Is My First Kiss CHU」と歌うあたりが秀逸、原曲へのリスペクトを感じさせます。
更には最後の最後で、後にも先にも日本語を一切に使わないハイスタが一瞬だけ、ラスサビで「はじめてーのーCHU」と言ったところは嬉しかったですね。
ちなみに制作秘話はこんな感じみたいです。
ライブで聴いたのは尽未来祭だけですかね。そんなやらないんですよね。
永遠に高2の頃を思い出す、名曲です。
3.CATCH A WAVE
この曲は98年くらいから「CATCH」のタイトルで演奏されており、添付した動画の通り98年のライブでは既に演奏されています。
(MAKING THE ROADには収録されなかったようですが)
とにかく、わずか1分に全て凝縮されています。
フワフワに「夏」「サーフィン」「恋」が凝縮されており、連想されるそんなショート・チューンですね。
4.CAN'T HELP FALLING IN LOVE
そしてこの曲です。
本作最後に収録されているが故に、ハイスタの活動停止前の最後の曲として、11年間アンカーとしてしっかりハイスタの威厳を守ってきました。
ご存知の通りエルビス・プレスリーのカヴァーで、「愛さずにはいられない」の邦題で親しまれています。
初めて聴いたのは2000年のパワーストック。その時も残っていましたが、音源で聴いて改めて名曲と実感。
まずはストリングスが入るアルペジオ、そして「YEAH!」の難波のシャウトと共に、そこまで早くないですが、オリジナルであるかのように自然に展開されます。
曲中のギターソロも非常に美しいですね。
歌詞はここが一番好きですね。
そしてこの曲の思い出は・・・
僕の結婚式のオープニングムービーのBGMでこれを使いましたね笑
まさに、ピッタシの歌だったと思っております!
再結成以降もFAT WRECK CHORD 25 Yearsとか、THE GIFT TOUR FINALとかでコンスタントに聴いています。
何度聞いても素晴らしい、名曲ですね。
LOVE IS A BATTLEFIELD を振り返る
高校時代に最後に買ったハイスタの音源と考えると、感慨深いものがあります。
この音源は結構周りでも買ってる人間は多かったですね。
MY FIRST KISSなんて本当に流行りましたし、高3の頃何度もライブでやりましたね。
まさに青春を思い出す、そんな音源でした。
ハイスタの音源もほぼほぼ語り尽くしましたが、再結成以降の音源を紹介するかどうかは未定ですが、とりあえず紹介したいのは全部紹介できた感もありますので、引き続き考えて行きます!押忍!
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