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#485 採用論18|新卒・中途採用における「僕たちの失敗」

本日は採用における「失敗」について、過去のケースを整理したいと思います。言わばミスマッチ例ですが、求職者の目線と、企業サイドの目線からそれぞれ紹介したいと思います。


面接の失敗はなぜ起きるのか?

これを言ってしまうと元も子もないのですが、入社前に面接した人間がどれだけ活躍できるかは、たかだか1時間程度の面接数回で判断するのは不可能なのです。
実際に働いてみてもらわないと分からないし、働いてみてもらっても分からない。入社して数年で結果を出して、組織にしっかり馴染んでいるのを見てはじめて「面接成功したな」と思うんです。
なので面接はハイリスクハイリターンの博打のようなものですね。

そんな博打であるが故に、安パイを多く持っておきたい所です。
その安パイの安(あん)こそが、「大手企業の経歴」「学歴」「資格」「直近の年収」など、その辺があれば「まぁ大丈夫だろう」と思ってしまいます。
それがそして、それが危険牌だったりするという話です・・・

色々な教訓があるのですが、ケーススタディごとに紹介しましょう。


求職者視点での「失敗例」

まずはコチラから行きましょう。
この辺は実際に私が採用担当と人事担当を両方やっていたが故に分かってしまう、悲しき事例です。


1.あまりどういう会社かわかっていなかった

これは新卒に多いです!社会人1社目の自分もそうでした笑
ただ、そんな適当に就活をやっている人間にとっては、何をやっててもどうでもよかったするんですが、事業と言うか、カルチャーとか根幹の部分ですね。

「ここまで経営者ワンマンなの・・・」とか、
「ここまで残業しなきゃダメなの・・・」とか、そんな所です。
ただ、得てして社会人1社目はインプリンティングというか、刷り込みが入っているので、「会社ってこういうものなんだ」と歪んだ文化を正常と感じる鉄人が誕生するケースも稀にあるんですが、友達とかから聞いて分かってしまうんですね。


2.中に入ってみると思ったよりダメだった

これは中途に多いですね。
「うわ、面接で全然言ってたのとちゃうんやんけ!」的なやつですね。

それでもみんなそう簡単に転職するわけにはいかんということで、数年頑張るんですけど、やっぱそこまでは持たないケースが多いです。

一方、速攻見切りをつける人もいました。
過去に、CFO候補の人が部長待遇で入社したんですが、その人が1ヶ月くらいで辞める事件があったんですが、その人は「・・・この会社はダメだ」と見限ったんですね。
これを見て、本当に仕事できる人だなと思ったものでした笑


3. 話が違った

これはあってはいけないのですが・・・たまにあります。
営業がイヤで、カスタマーサクセスのポジションで入社したのに営業させるとか、本当にダメですよね。
ダメな企業はこういう時に「うちはベンチャーだからこんな朝令暮改も日常茶飯事!ウホウホ!」と言うんですが、そんなこと言ってるからダメなんです。
そんなこと言ってるから上場できないんですね、


企業サイドの「失敗例」

続いてはこっちですね。
「モンスター求職者の、サイコパス具合を気付けなかった」という感じですが、そのケースはマジでいくらでも紹介できるんですが、ケースが多すぎるので抜粋して紹介しましょう。


1. 一見ベシャリが上手いっぽいが、全く中身のないセールス

これは結構あります。これまで2例くらいありました。
共通して、見た目は良いんです。割とイケてる営業っぽくて、人当たりも良くて、人たらしの一面もあったり。
ただ、肝心の仕事が全然ダメなんです。口は達者なんだけど、約束は守れない、報連相が弱い。そして、お客様の要望を全く理解できていない…

但し、この手のタイプは第一印象がすこぶる良く、面接では通りやすいので、難しめな質問とかで確認しましょう。


2. 大手企業出身

新卒で大手企業に入って、その会社を辞めて中途で入社する社員はわりとゴールドカードを持っており、転職も一見有利に見えるのですが…
これまで大手でブイブイ言わせて、ベンチャーでもブイブイ言わせた人は少なかったですね。
2:8くらいで、活躍していない社員が多かった気がします。

それは何故なのか?
共通する何かがあるわけではないので分かりませんが、なんとなく感じるのは大手企業=会社の看板力がありますが、ベンチャーは無いので、差のような気がします。


3.元マネージャー

入社して即マネージャーの、所謂幹部候補においては元マネージャーも本当に失敗例が多い笑
お前ら、絶対前職"でも"部下から嫌われてたろ」と思う人が、まぁ多いんです笑
やはり現場業務とかをやらず、ぽっと出の社員でマネージャーになるのは難しい気がしますね。


面接で失敗しない為の法則

そんな感じで求職者サイドも、企業サイドも失敗例がたくさんあると思いますので、失敗しない為の処世術をお教えしましょう。

求職者サイド

とにかく信頼に値できる会社かを調べるのが良いでしょう。

面接のやり取りなどで、採用担当が何時位にメールをくれるかとか、何時に電話しても社員が電話を取るかなどはチェックしておいた方がいいでしょう。
あとは、Wayback Machineなどで、経営メンバーとかの推移を見るのもオススメです。コロコロ役員が入れ替わっていたら、経営者に嫌気がさしてやめるメンバーが多いと予想できます。
ちなみに口コミサイトはネガティブな人の意見が多いのでそこまで参考にならないと思います。


企業サイド

「学歴」「経歴」は全く参考にならないですが、メールのレスポンスとか、メールの文章力は判断できます。
質問に応えられていなったり、言葉遣いが粗かったり、誤字が多かったり、この辺は仕事のできる・できないに直結する気がします。

あとは直近の年収は、あらかた嘘はついていないと思います。
この年齢でこの給料は安すぎるという直感は意外と間違ってなかったりするので、その辺はシビアにチェックしましょう。

あとは家庭を持っている社員(尚且つ家族が扶養対象)の人はなかなか辞めないので、その点も判断基準になるかもですね。

あとは個人的にな偏見ですが、エリートよりアウトローの経歴の人間の方が仕事できる人間は多かった気がします。


まとめ

とは言え「場数」も重要なので、ガンガン面接をこなしてスキルアップしましょう!

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