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本気で転職したい船乗り必見!そんな時間なくない…?その悩みに元航海士が答えます。Part.3

Part.2までは効率的な情報収集に焦点を当てて書いてきました。

Part.3ではいよいよ応募から面接、内定まで時短で漕ぎ着けるコツを紹介していきますよ!

(この記事は投げ銭制です。有料の範囲をかなり少なめにしていますので、少しでも気になる!もっと書いて欲しい!と思っていただけた場合、缶コーヒーを奢る感覚でこの記事を購入していただければ筆者は大変喜びます。)

<乗船まで一ヶ月でも問題なし!?複数社をじっくり比較するための応募のコツ>

これまでの転職活動の流れをまとめるとこうでしたね。
(1)乗船中に転職エージェントから情報を集めて自分の転職の軸を決める
(2)自分の軸に合いそうなやりたい業種や職種、会社を検索しまくる
(3)その会社の評判をホームページと評判サイト、先輩からの噂を調べる
(4)その中で興味がわいた企業に直接連絡を取る

この流れを順調に済ませていれば、あなたは既に複数の会社のことが気になっていることでしょう。

(色んな会社を調べたけどどこも気にならないし船にも乗りたくない!という場合はもう今の会社を一旦辞めてしまいましょう。失業給付金受け取ってみな。飛ぶぞ。)

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(飛ぶぞ。は一回やったことある人なんよ。)

いざ気になる会社の面接を申し込む際には一つ重要なコツがあります。それは、同時期に内定が出るように一気に応募し、全ての面接を近い時期にセッティングすることです。

船乗りたるもの、好きな時間に起き、好きな時に飲み、打ち、買い、寝るのが休暇の醍醐味。しかし、転職で後悔したくないならば転職活動中は休んだり遊んだりを挟みを挟まずに怒涛の面接ラッシュ期間を設定するのが鉄則!

なぜなら、ダラダラと数週間おきに面接をセッティングすると、もし内定が出てもその内定承諾の期限が数週間おきになってしまい、同時に複数企業を比較・選定できなくなってしまうからです。

自力で会社にコンタクトを取っている場合には予め予定を空けておいた週に可能な限り全ての会社の面接予定をブッチブチにぶち込みましょう。加えて、その後の1~2週間の予定も開けておきましょう。2~3次面接がそこに入る可能性が大なので。

エージェント経由で調整する際にはエージェントにこの作戦を必ず伝えれば、そこはプロなので上手く協力してくれるはずです。多分。

<休暇を満喫しながら面接をこなした男の末路>

これは私の失敗談なのですが、当時は僕も転職活動をしながら休暇も満喫したいという下心があり、何も考えず予め決めてた旅行や飲み会のスケジュールの隙間に面接の予定をねじ込んでいました。

一週間に1~2社ほどのペースで面接をこなして合計10社弱受けました。結果として私の溢れ出るポテンシャルにより内定は複数社から出ました。しかし結果は上の通り、内定承諾期限が近い会社から順番に承諾するか蹴るかの二択を迫られました。

その時になって気がつきました。私が新卒の時に船会社ばかりを受けていた時は中堅以下のほぼ全ての船会社は大手三社の日程を基準にして学生が応募、面接をしやすいよう面接日程や内定のタイミングを合わせてくれていたのだと。だから私はこの単純な落とし穴に事前に気づけなかったのです。

結局私は先に内定が出た会社の内定通知書と条件を見て悩み、蹴り、次の会社の面接への繰り返し。せっかく複数社から内定がでたのに、出揃った内定通知書を並べて眺め、給料や福利厚生をじっくり比較して選ぶことができませんでした。

今の会社の内定を承諾した時も最終面接を数日後に控えていた会社がありました。今の会社で後悔はしていませんが、もう一つの最終面接も受けて見たかったなという悔いは今も残っています。


<転職活動を妨げる真の刺客>

日が高くなってきてからベッドを出る。スマホをいじるのにも飽きたので、まだ16時前だがビールを空ける。無論、発泡酒ではなくビールだ。

爽やかなホップの香りが鼻を抜け、心地よい苦味が喉を伝う。船の上ではあんなに味のしなかった同じビールだとは思えない。一本目がすぐに空く。

二本目はどうしようか、外に飲みに行ってしまうか。そういや確かアイツが休暇中だったな。連絡してみるか。上機嫌でスマートフォンを手に取る。そんな時…

いつもそんな時なのだ。非情な現実を突きつけられるは。

スマートフォンが震える。画面には03から始まる番号。人事部だ。人事部からの電話だ。

そこからはよく覚えていない。乗船という二文字だけが脳味噌にこびりついて離れなくなる。

ビールは徐々に不味くなり、旅行中でも残りの休暇日数ばかり気になる。

そう。転職活動の真っ最中にもこの現象は起こりうるのだ。

三週間予定なしヨシ!怒涛の面接ラッシュセッティングヨシ!面接ヨシ!一社目内定ヨシ!あとは数社この調子で受けていくだけヨシ…そんな時に限って人事からの乗船連絡は来るんです。

今の会社にいるべきか転職するかもう少し悩みたい!という中途半端な時期に電話が来たら人事になんて言うべきか迷いますよね。

そんな時の対処法を以下に伝授いたします。


<良いところで乗船連絡が…!基本の対処法とイチかバチかの最終奥義とは>

内定が出揃っていて転職の意志が固まっているのであれば、人事から電話がかかってきたタイミングで今の会社を辞めると言ってしまっても問題ありません。

しかし問題は選考が中途半端な時。基本的な対策としてはキレイめな嘘をついて乗船時期を遅らせてもらうことになります。基本から既にゲスいですがこちらも人生がかかっているので致し方ありません。

キレイめな嘘のサンプルは以下の通り、ご参考まで。

1.旅行の予定があると伝える (ex.ハワイ行きのフライトのチケットを取ってしまっていまして…etc)

2.自分の体調不良(ex.3日前にぎっくり腰をやらかしまして…etc)

3.家族の体調不良(ex.母が腰を痛めたので実家で家事をしておりまして…etc)

4.家族の行事(ex.兄の結婚式がありまして…etc)

5.トラブル(ex.交通事故にあって相手と話し合い中でして…etc)

(親戚・友人の不幸という嘘も有効でしょうが不謹慎なのでやめましょ)

まずはここらへんのキレイめな嘘を駆使して乗船期間を数週間だけでもズラしてもらえるよう頑張ります。
そして、その数週間の内に面接ラッシュを終わらせて出てきた内定をズラリと並べてじっくり悩み、どこの会社の内定を承諾するか決心しましょう。

会社によっては一時的に陸上職に移れないか打診してみることも有効かもしれませんね。

しかし、そんな生ぬるい嘘じゃ乗船のタイミングずらせないよ、、、、という方もいらっしゃるかと。そんな方のためにイチかバチかの最終奥義を授けます。

実はこの奥義、船会社の元人事の方直伝です

僕が船乗りだった時代にその人事の方との酒の席で「これ言われちゃあ人事は乗れとは絶対に言えない。ボットム(僕)もいざという時に使え。」ということで伝授してもらいました。(僕も使ってめちゃくちゃ効きました)

最終奥義、それは

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