僕と麻雀 2浪編1本場
「2浪したら、母が気を遣ってくれた」
当然と言えば当然の結果として、僕は受験した全ての大学が不合格だった。
まあ、これといった反省もなく、ひとまず前年と同じ大阪北予備校の特待生入塾テストを受けに行った。
前年と同様に国公立文系クラスで出願し、前年同様に特待生で合格。
しかし、大きな違いがあった。
1浪目は学費全額免除なのに2浪目は半額免除。
つまり、学力が下がってたんですよ明智さん!!
親、特に母親に学費を言うのは面倒だったが、そこは言わないと仕方がないのできちんと伝え学費を納付してもらった。
なんか変。
いつもと違う。
あのキツい母親が妙に優しい。
そしてあろうことか、この時期に僕は3種の神器を買ってもらった。
・駅までスイスイと走れる自転車
・ちゃんと夜になったら帰ってこれるように時間が正確な腕時計
・自宅で友達と麻雀を打つための麻雀牌
どんな経緯でこうなったかは記憶に残っていない。
ただ、2人の娘の父親の立場から言うと、「おかん、自転車と腕時計はええけど、麻雀牌これはあかんで!!」です。
しかし、この麻雀牌はこれから実家で大活躍することとなる。
そうこうしているうちに予備校がスタート。
国公立文系S1のチューターは天敵Iさん。
まあしゃあない。
クラスは若返り、知った顔はほとんどいない。
ただ、前年もいた京大を目指していた2浪の女性二人が3浪していて、これにはびっくり!
彼女のTさんとは続いていて、彼女から「しばらく麻雀はお預け」ってきつく言われてしまいました。
彼女が全くもって正しい!
そんなわけで、僕は予備校が終わると麻雀やパチンコもせずに帰路に。
読書が好きだから、梅田の紀伊国屋書店や旭屋書店に寄ったり、桃谷駅前の本屋に寄ったりして帰宅。
刺激の少ない単調な日々。
はぁ~退屈。
このままじゃ死ぬ。。。
GWになり、カン、テツ、ダコたちが帰省してくると、当然麻雀を打つわけです。
それは乾いたカラダに水分が染み込むように、僕という人間を歓喜させるんです。
GWが明け、僕は乗り換えを利用して、2浪してからはずっと避けていた「クラブ茶屋町」にちょこっと顔を出した。
2ヶ月ぶりに茶屋町のおばちゃんに顔を見せようというのと、やっぱり雀荘の空気が好きで落ち着くんで行きたかった。
そして、そこで意外な知った顔に出会った。
次回は、僕の2浪目を麻雀漬けになるきっかけについてです。
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