89歳になろうかという自分の母親に今更ながら、スマホをプレゼントした。最初は使いこなせるか心配だったが、だんだん慣れてきて、今では会話は勿論、ニュースなどの記事も読めるくらいにはなってきている。LINEで文字を打つのはまだできないが、LINE電話が使えるだけ、電話代の節約にもなるし、いざという時の連絡にも役に立つ。
　もっとも滅多に外出はせず、家の中にいるばかりなので、携帯電話としてのメリットは享受できていないようではあるが。
　妹などは「トイレや風呂に行く時も持って行くのよ」というが、確かにそこで何かあったら危険なので、正論ではあろうが、家の中でそこまでする人はそんなにはいないと思う。余程電話の往来が多い人くらいなものだろう。
　お店のトイレの個室などで、大声で会話している状況によく出くわすが、20年も前なら、頭のおかしい人がトイレに入っていると思われるであろう。
　その他、コードレスイヤホンをつけて、歩きながら会話をしている人もいる。独り言を大声で言っているようで不気味である。精神病患者かと勘違いされそうだ。
　話が逸れたが、何はともあれスマホのおかげで、母親とのコミュニケーションも増えたので、安否確認も伴い、いい買い物をしたと思っている。