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風呂に入る

 昨日の風呂の水を流す。流し終えたら、シャワーで、髪の毛などのゴミを流す。汚れがひどい所があれば、スポンジでこさぐ。洗剤を散布する。こすらず1分で綺麗になるというやつだ。
 1分間スクワットをして待つ。1回が1秒で60回すれば丁度いい。1分経つ。シャワーで洗剤を流す。栓をして湯を入れる。湯が溜まると「もうじぎお風呂ができます」と女性の声でアナウンスが流れ、少し経ってから、心地よい音楽と共に「お風呂ができあがりました」と教えてくれる。
 しかし僕はせっかちなので、湯がまだ10㎝くらいの状態で服を脱ぎ、洗濯機に放り込み、素っ裸になって、おもむろに体重計にのる。なんと朝より1.7㎏も増えているではないか。あんなに毎日歩いているのに。ショックを受ける。
 風呂場の折り戸を開けて、シャッター風呂蓋を丸める。まだ15㎝~20㎝くらいしかお湯が溜まっていないが、かまわず前と後ろを洗うと湯船に入る。これではまるで足湯である。体を寝かせる。小柄なので、上半身を湯船につからせることができる。その代わり、下半身は湯からはみ出る。交互に暖め、湯船から出て、体を洗い出す。無印良品で売っている頭から体まで洗えるシャンプーを使う。これならシャンプー、ボディシャンプー、コンディショナーはいらない。これ1つでいいのだ。風呂場がごちゃごちゃしないで済む。
 僕は浴用タオルは使わない。両手でそのシャンプーを体に満遍なくぬったくって、洗い流す。そしてもう1度湯船に浸かって、数秒後、出る。シャッター風呂蓋を締め、フェイスタオルで体を拭く。我が家ではバスタオルを使用しない。洗濯が面倒だからだ。フェイスタイルで十分である。
 そして風呂場から出てきた頃に女性の声がする。
「もうじぎお風呂ができます」

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