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我が家の餃子には愛がある

 我が家でたまに餃子を作る。皮は買ってくる。まれに皮から作ることもある。よっぽど妻がポジティブな時だ。
 妻がネギとキャベツ、茹でた白菜とニラ、タマネギ、豚のひき肉、青じそなどを混ぜ混ぜにして鶏ガラスープの素とごま油、醤油で味をととのえ、餡ができる。ニンニクは妻が苦手だから入れない。
 そしてそれを2人で皮にせっせと包む。片栗粉をまぶした広告用紙に並べていく。昔は娘や息子も手伝ってくれたのだが、今はしない。もっとも昔は僕の方が仕事で忙しくて、していなかったので、役目をタッチ交代しただけである。
 包み方にはちょっとしたコツがあって、水を皮の端につけながら餡を封じ込めていくのだが、餡の量、指での押さえ方、なかなかに年季がいる。嘘です。すぐできます。
 家族4人なので、100個くらい作る。一人当たり25個計算だ。電気プレートで油を引いて焼く。焼き色が付いてくると水を入れ、蓋をする。するともうじき出来上がりだ。
 最近の冷蔵冷凍の餃子も進歩して、安くてうまいものが結構あるが、やはり手作りは、そいつらとは1味も2味も違う。もちもいしていておいしい。あっという間に食べ終える。ビールにとても合う。
 作る手間の割には、あっという間にご馳走様である。料理とははかないものである。
 北九州といえば鉄なべの餃子が有名であるが、稀にしか食べに行かない。家で作った餃子で十分美味しいからである。何てったって我が家の餃子には2人でせっせと作る、愛があるのだから。
 

#餃子がすき

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