昭和は遠くになりにけり
蜜柑が高い。ビックリするほどだ。果物全般が高い。昔は蜜柑なんて箱買いで炬燵にくるまって家族で食べていたものだったが。
気候のせいであろうか。物流コストのせいであろうか。光熱費の高騰のせいであろうか。
そのいずれも原因の1つには違いないが、蜜柑農家の高齢化が進んで、後継者もなく、蜜柑の生産量が減っているのが大きな原因であるらしい。
日本の冬は蜜柑と炬燵だったが、炬燵を使用している家庭も減り、実際我が家も結婚してから炬燵を敷いた記憶がない。エアコンだけで十分である。蜜柑も高嶺の花になってしまったら、最早日本の古き伝統はおしまいである。
正月の有り方も随分と変わってきている。昔は親戚一同集まってワイワイ騒いでいたものだったが、今は各家族で旅行に行ったり、家でひっそりとしていたりする。昭和は遠くになりにけりである。
それが時代の変化というものであろう。お年玉も今やキャッシュレスでPAYPAYなんぞで払っているところもあるらしい。本当かな、とつい疑ってしまうが。
何にしても皆、正月になれば、1つづつ時代は過ぎていく。それだけは間違いなさそうではある。
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