センター問い合わせに思いを馳せて……

「新着メッセージはありません」

2つ折りの携帯電話の画面に切なく浮かぶ、あの文字は、今でも鮮明に思い出せる。

SNSが普及した現代、LINEをはじめとして、様々なツールで「気軽」なメッセージのやりとりを楽しめるようになった。

短文でも、ポンっと文字を送れて、

中身のない話でも、スタンプや装飾機能で会話を彩れる。

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私が携帯電話を所持したのは、中学2年生の頃。今から10年前くらい。

中学生で携帯を持つのは早いだろう……と思うけど、当時はパケ放題と称したネット通信制限のないプランが登場したり、ミクシーも携帯でログインできるようになっていた。

ブログや自分のサイトも流行ってて、無料のホームページ作成サイトを屈指して、文字色を変えるのも、フォントサイズを変えるのも、全部携帯で手打ちしてタグを作ったり、

ホームページのトップページにキリ番カウンターを設置したり、

と、ガラケーながらよくやってたなと関心する。

あらゆる角度から『便利』が首を突っ込んでくる今、思い返しただけで、その『手間』にげんなりする。

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話を戻そう。

「センター問い合わせ」は、新着メールが「中継センター」で止まっていないか確認する作業のようなもの。

電波が悪い環境にいると、新着メールが届いていても、この中継センターで、メールが止まっていたりするんですよね。

好きな人とか、恋人とか、そういう人から返信メールがなく、メールがどこかで迷子になっているんじゃ!!!!と、不安になったときに使います。(私調べ)

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「最近、センター問い合わせすることないな」

ふと思った。

LINEがメッセージツールの主流となったからだろうか。

もしかしたら、私より年下の人は、センターに問い合わせたこともないのかもしれない。

スマホをゆっさゆっさするだけで、LINEアドレスが交換でき、

SNSのアカウントさえ教えておけば、なんとか連絡する手段がある「今」。

そういえば、偶然の出会いを逃さまい!と、必死にレシートやらを探す機会もなくなった(これは結婚したからか…)。

友達の動きも、SNSである程度把握できるから、

「ここに◎◎ちゃんがいるのか~遊びに行こっかなー」って、その場所に誰がいるか明確になってから行動する。

「ここに行ったら、◎◎ちゃんいるかな?」っていう出歩き方より、効率は良いのだけど……

あらかじめわかりきっているから、せっかくの「偶然」もサプライズ性を忘れてしまったみたい。

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便利な反面、ちょっとした「手間」を懐かしむわけだが、

たかだか10年の話であって、もう10年経ったとき、私たちはどんな便利の中で生きているんだろうと想像してみる。

しつこいくらい、問い合わせていたあのセンター。




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