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#国際女性デー 社員インタビュー

3月8日は国際女性デー、そして3月は女性史月間ということで、今回はBoxのコミュニティの一つである「Box Women’s Network(通称BWN)」の皆さんとお話した内容をお届けします。参加いただいたメンバーはこちら。

取材を担当したのはBox Japan note編集部で今期からBWNメンバーのMisatoです。


Misato: まずBWNについて教えてください。どんなことをするコミュニティですか。

Natsumi: BWNは、“女性の働きやすさ”を目指すことで、すべてのBox社員の働きやすさやカルチャー作りに貢献することを目指して活動しているグループです。BWN自体は、グローバルの組織です。IT業界に女性が少なく、目指すロールモデルや鼓舞し合える仲間が少ないという背景から立ち上がったと聞いています。

日本での活動としては、半期ごとに社内向けにマガジンを発行したり、Boxで活躍する女性の対談イベント(※)を開催しています。昨年は初めて男性社員同士の育休について語る会を企画したりもしました。

そうそう、新入社員の方々の交流を兼ねて、3人1組のグループをランダムに作って社内交流を深めるようなイベントを実施したりもしました。

女性の権利を求めるようなグループではなく、いろんな視点での企画を心がけています。

(※)対談イベントの様子はこちらの記事をご覧ください。

Misato: 最近は社会的にも、ジェンダーに関係なく活躍できる環境というのが主流になってきていますね。

Natsumi: そうですね。Boxで働く女性の中にはママさん社員も多く、家事や育児の面ではパートナーとどのように協力して取り組んでいるかといった話もあるので、女性という枠を超えて活動しています。

Misato: BWNには男性メンバーも入っていますよね。

Natsumi: はい、偏った視点にならないよう、必ずメンズにも参加いただいています。

Rieko: 私がBWNの活動でいいなと思ったのは、自分が産休・育休を取る前に外部から助産師さんをお呼びしたイベントを企画してくださったときです。目から鱗な情報をたくさん教えていただいて、男女ともにすごく学びの多い会だったなと感じたので、リクエスト企画みたいな形でまたできたら良いなと思います。

昨年BWN主催のイベントで配ったロゴ入りカップケーキ。


Misato: Riekoさんは、Boxで産休・育休を取られたんですか。

Rieko: そうなんですよ。Box Japanで育休を取得したのは私が第4号でした。

Natsu: 最近は男性社員でも育休をとっている方は増えてきていますよね。


Misato: 昨年、世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数では、日本はなんと146カ国中125位でした。男女格差がまだまだあるという結果でしたが、実際にそういった差を感じることはありますか。

Rieko: IT業界全体にも通じることだと思いますが、実態として男性の割合が高いのはありますよね。

Natsumi: Boxの男性の皆さん、一人ひとりとお話するととても優しいし理解もあるので、違和感とまではいかないですが、はじめは男性が多いという印象をもったのを覚えています。

Natsu: 調べてみると外資ITの営業職は9対1で男性という数字もあるようです。業界的に少ないですよね。

私自身は女性だから働きづらいと感じることはないかなと思います。前職では(少し前の話になりますが)、女性のリーダーが結構いる会社だったのですが、出世してる人たちはワーカホリック的な感じで、生まれる日の朝まで仕事をしていたとか、子供が病気の時にもシッターを利用するなどして仕事に穴を開けずに乗り切ったみたいな感じで、参考になりがたいなと感じたことはありました。そこまでしないと他の人と同じように出世できないのかなと。

Misato: なるほど。そういう風に働きたい人もいるとは思うので、選べることは大事ですよね。

Rieko: 私は、たとえば飲み会やパーティー参加したりするときに、「今日子どもは誰が見ているの。旦那さん?」と聞かれることが多いです。ママの立場で飲み会やゴルフって言うと、「旦那さんすごいね。いいね」と言われるけど、逆の場合を考えると当たり前だと思われているなとは感じます。もちろん悪気があるわけでもなんでもないと思います。

私の家では家事はもう完全に分担、というよりも共有しています。それを話すと驚かれることは結構あります。

Misato: 「子ども誰が見ているの」と言う時点で、子どもを見るのはママというのが前提にある感じがしますよね。

Natsumi: 私はまだ子供はいませんが、たまに実家に1週間ほど帰省すると、祖父母とかに1週間もお家を空けて大丈夫なの、旦那さんはご飯どうしているのとか聞かれることがあります。大人なんだから自分でなんとかするでしょうと思うのですが。

Misato: 無意識に女性が当たり前と思われていることってまだたくさんあるのかもしれません。

ちなみに、Riekoさんがご家庭内で家事などを半々にしているのは話し合って決めたんですか。

Rieko: もともとそういう意識の人だったんだと思います。料理とか家事とか一通り全部できないとダサいじゃんと思っているようです。 あとは、保育園の準備か何かでちょっと揉めたことがあり、私がプチ家出したんです。家出といっても夜中にスーパーでアイスを買って食べて帰ってきたんですけど。そういうこともあり、なんとなくこの2年間でこんな風になったって感じですかね。

Misato: 参考になります・・・!


Rieko: Natsuさんはたしかシンガポール駐在されていた時期もあったそうですね。

Natsu: はい、私の仕事で駐在する機会があったのですが、当時夫の会社に、配偶者が駐在時に休職を取れる帯同休暇が男性には適用されないということがありました。それで夫は辞めざるを得なかったんです。

Rieko: それはひどい話。差別ですよね。


Misato: 話題は変わりますが、Boxのこういうところが働きやすいなとか感じたエピソードがあれば教えてください。

Natsumi: 私は治療のための通院が時々あるのですが、なかなか予約が取りづらかったり、急に3日後に来てと言われることもあるんです。Boxの柔軟な働き方にはとても助かっています。精神面でも安心して働けますね。

Rieko: 私は年齢に限らず男尊女卑の印象を受ける人がいないのは素敵だなと思います。それから、家族を大事にしている人が多い印象です。そういう意味でもすごく働きやすいです。

Natsumi: ちょっと話は変わるのですが、ジェンダーギャップ指数が低いという話がありましたよね。日本では女性に対してこうあるべきというような役割を押し付ける文化があるんじゃないかなと感じることがあります。小さい時から自分が表に立つというよりは影で誰かを支える立場が求められることが多い気がするんです。“あらかじめ用意された道”みたいなものが解消されない限り、社会に出た時にいろんなポジションに女性がいるような状況にはなりにくいのかなっていうのを最近考えていました。

Misato: そういう部分はあるかもしれませんね。

Natsumi: ファッション雑誌を見ても、例えばメイク特集とかで、“愛されメイク”というキャッチフレーズを見たことがある人もいると思います。自分が自分のことを好きになるようなメイクというよりは、好かれる立場、承認するではなくされる側という雰囲気が出ていると思うんです。

Misato: そのフレーズ、普通にありすぎて疑問に思っていませんでした。

Natsumi: 私はアメリカに4年間ほど住んでいたことがあり、帰ってきたときにハッと気がつきました。

Misato: 皆さんへの質問です。働くうえで今大切にしていることはなんですか。

Natsu: 私は目先の仕事を懸命にこなすスタイルで暮らしていましたが、子供が生まれてからはワークライフバランスを考えるようになったかな。以前は仕事が最優先で残業も多かったですが、やっぱりこう、残業しないで仕事を終えたいなとか、バランスを取りやすい職場への価値が高まったなと感じます。子どもは小学生なんですけど、習い事の送迎が必要だったりするので、リモートワークだからこそ両立できていますね。

Rieko: 私も以前は仕事優先で、残業や飲み会が多かったです。ただ今は、まだ自分では何もできない子どもが最優先です。仕事に対して手を抜きたいわけでも、頑張る気がないわけでも全くないですが、物理的に制限が出てくるとなると、仕事に対する位置付けは変わりましたね。

その代わりということではないですが、だらだら残業することができないので限られた時間の中でなんとかしようと努力しています。

Natsu: 集中力が増した気がしますね。今振り返ると必要のない残業をしていたこともあった気がします。

Natsumi: 私はあまり仕事とプライベートをはっきりと分けていないかもしれません。リモートワークでいつでも仕事ができる環境にあるので、その時々で集中する時間が変わることもあります。

Misato: みなさんそれぞれの環境や仕事に対する想いがあると思うので、状況に応じて柔軟に対応していくことが大切かもしれないですね。


今回はBox Women’s Networkのメンバー3人にお話を聞きました。
“働きやすさ”の実現には、リモートワークなどのフレキシブルな制度だけでなく、会社のカルチャーも切り離せない重要なパートであることをあらためて感じました。


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