いつからオバさんなのか

最近、弊社ではメールのプロフィールに顔写真を入れることを義務付けられている。
メールの相手がどんな人なのかわかるように、働き方改革の一環らしい。
私が使用したのは、コンペの時に載せる写真でジャケットを羽織ってキッチリしたものだ。
もう2年も前のものになる。

そんな写真をプロフィールに設定してから数日後、会社の人達とご飯に行った時のこと。
メールのやり取りでその写真を見た後輩くんに言われた。

“アレ何年前のものですか?悪口とかではないんですが...普段ほんと手抜きがすごいっていうか、最近やつれてきてるというか、写真がすごいキラキラしてて...”

...............ショック

たしかにあの写真を撮った日は【写真を撮る】ということで気合いを入れた。
化粧をほんの少し丁寧にした。
髪をほんの少し丁寧にセットした。
でもそれだけ。
他は別に普段と大きく変えたところなんてない。
なんなら今よりあの写真を撮った時の方が毎晩遅くてヘトヘトだった。
じゃぁ何が今と違うんだろう。

歳か。
歳なのか。
歳をとったことで図々しくなり気を使わなくなった”手抜き”なのか。

2年前に比べると諦めることは多くなった気がする。
朝の髪のセットもそうだ。
化粧にかける時間もそう。
服の更新だってそう。
少しずつ放り出している。
別にここに力入れなくても分からないか、どうせみんな見てないか。
月日が経ったことで、周りの人を理解し始め、悟り始めたことによる”手抜き”...
“老い”も相まって相乗効果でオバさん化が猛スピードで進んでいるのを実感した。

人はいつの時も、周りからどう見えているのか、ということを気にした方がいい。
そういう積み重ねがきっと印象に影響を与えていると思うから。

何歳からオバさん、とかではない。
こうゆうことに気を配らなくなったらオバさんなのかもしれない。

私は吉永小百合のような”女性”になりたい。
だから今日は少し丁寧に身支度をしよう。

#オバさん
#boyaki
#エッセイ



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