しものほうを敬う話

肛門は、開いているのがフツーらしい。

この話を聞いたとき
わたしはのけぞって驚いたものだ。

あの、クシュクシュは
肛門の不断の努力によるものだったなんて。

肛門が油断したあかつきには
マジでまずい。

消化が済んだ食べものの他
内臓も出てきちゃう。

これらを、然るべきタイミングまで留め
日夜漏れぬよう引き締めてくれている。


本当に肛門には頭が上がらない私だ。

同様におまたにも頭が下がる思いだ。

肛門と同じく
ほとんど誰にも見えないし
持ち主ですら、少し無理しないと
見ることがない。

だけど、その頑張りたるや
人類の存亡に関わる、重要な臓器のひとつ
子宮さまと外界とをつなぎ

いろんな液体にまみれ
日々、からだを守ってくれている。


すべての器官や臓器が
美しく、素晴らしいことは確か。

精密かつ巧妙に出来ている。
わたしにはつくれない、企画出来ない。


だけど、肛門やおまたは
ウンチやオシッコが身近なばっかりに
他の器官や臓器より汚いイメージがある。

故に、ちょっと多めに感謝を伝えたい
と個人的に思っている。


まったく肛門にも、おまたにも
感謝しかない。


そんな訳で
お顔のお手入れと一緒で
たまにはサボりつつも

お風呂あがりは敬意を込めて
保湿をするようになった。

大好きな友人とお揃いで
某ファッションブランドのガーリーな鏡を
「おまたを覗く用の鏡」と呼び合い
愛用している。


こんな気持ちを分かち合ってくれる
友人にも、肛門やおまた同様に感謝しかない。

いつもありがとう。


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