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【5】恋愛依存体質とはなんだろう?

恋愛でこんな風に思ったことはありませんか?

・彼からのメールの返事が気になって他の事が手につかない
・少しでも連絡がないと、見捨てられるのではと不安になってしまう
・連絡が来ない間、浮気されていないか不安で仕方がない
・彼といる時だけ幸せを感じる
・彼といない間、楽しさを感じない
・彼だけが一番の理解者だと感じ、いなくなったらどうしようと不安になる
・常に彼氏という存在がいないと不安になってしまう
・彼に見捨てられたくないから、ご機嫌を取ってしまう
・こんな自分は重たくて捨てられると、思っていることを伝えられない

こんな気持ちが湧きおこった時に、苦しみが伴うならば、「恋愛依存体質と上手く付き合うタイミング」なのかもしれません。

恋愛依存体質とは、恋愛が人生のすべてであるように感じ、それがないと生きていけない位に重要度が高くなる体質のことを言います。

恋愛はとても刺激的で楽しいものです。

人生の中で重要度が高くなってしまうのは、誰しもが経験していると思いますが、それによって「苦しみが生れる」状態になった時や「それはいけないことだ。そんな自分は重たい。愛されるはずがない。」など自己否定をした時は、恋愛の重要性が高くなりすぎているのかもしれません。

恋愛は、特別な出会いをした人との間に結ぶパートナーシップであり、そこから得られる学びは人生の醍醐味と言っても過言ではありません。

そんな人生の醍醐味は、やはり楽しく刺激的であることですから依存したり執着したりということは、誰しも人生で起こり得ることです。

その依存や執着自体には良い・悪いはありませんが「苦しい」状況があるならば、「苦しくない状況」に変化させたいものです。

それではなぜ、恋愛依存をすると苦しくなるのか、メカニズムなどを見ていきましょう。

■依存する脳の仕組み

依存には、ネット依存・買い物依存・アルコール依存など様々な物がありますが、「やめたいと思っているのに、やめられず強制的に繰り返してしまうもの」と定義され脳の仕組みとしては共通しています。

脳は心地良い刺激があると、それを再度求める機能があります。

脳にある「報酬系」と呼ばれる神経回路が強化される(強く働く)ことによって、脳内にドーパミンが分泌され依存が形成されると考えられています。

ドーパミンは、「快感や多幸感を得る」、「意欲を作ったり感じたりする」脳内ホルモンです。

通常、報酬系の神経回路が刺激されることでドーパミンが分泌され、人は同じような満足感を得たいと思い、「また気持ち良くなるために頑張ろう!」という意欲が出るわけですが、努力をせずに快感を得られる方法を知ってしまった時「依存」が発動します。

例えば、嫌なことを忘れるためにアルコールを飲んだり買い物をして満たしたり。インターネットや薬物にハマったりということが起こります。

恋愛の場合も同じです。

例えば、私の場合「彼氏が居場所」となっていたので、彼氏(居場所)を失いそうになると他の居場所を探すという行動を取っていました。

パートナーシップが長くなると、良いことも悪いことも出てきますし、付き合い始めのようにチヤホヤしなくても愛を確認しあえる安定した関係になっていきますが、私の場合、この安定した関係に移行するタイミングで、「居場所がなくなる」という不安が発動することが多くありました。

それを埋めるために、相手の気持ちを考えずに寄りかかったりしたものの、思ったような成果が得られず苦しくなり、代わりに他の男性を見つけることで「居場所はなくならない」という安心(ドーパミン)を得る。

付き合っている相手と対話を通じて絆を深めるよりも、他の相手から付き合いたての強く見える愛情を受け取る方が楽で簡単なため、それを繰り返してしまった。

という流れを取っているということが分かります。

私の場合は依存対象が恋愛でしたが、居場所を得るために、アルコールやタバコ、薬物など、その他の依存にスイッチが入る可能性もあったかと思います。たまたまツラい気持ちから逃げる方法にフィットしたのが恋愛だったということです。

ここでなぜメカニズムをご紹介したかというと「恋愛依存=弱い」ではなく、人間の脳のメカニズムとして陥りやすい働きであり、弱いからではないということをお伝えしたいと思ったからです。

■人に依存することは当たり前のこと

「人間は弱さゆえに共同体をつくり、協力関係の中に生きている。単独では生きていけないほど、弱かったからです。人間にとって、孤独ほど恐ろしいものはありません。孤立した人間は、身の安全が脅かされるにとどまらず、心の安全までも脅かされてしまう。ひとりでは生きていけないことを本能的に熟知しているのですから。ゆえにわれわれはいつも、他者との強固なつながりを希求し続けているのです。」

これは、心理学者アドラーの「幸せになる勇気」の一説です。

人間は、狩猟時代から体が大きく強い動物による危険にさらされて生きてきました。体が小さな私達は、他者と協力し、つながりをつくることで身の安全、心の平穏を保ってきたのです。

現代では私達を脅かす動物達は周りにいませんが、この本能は私達のDNAに根付いているため、孤独を恐れたり、人とつながりたい、愛されたいと思い続けるのだと思います。

恋愛も同様です。「恋愛をしていないと安心できないのは、弱い証拠」などと自分を責めてしまうことがありますが、愛されることで、自分の存在価値を表現したい、常に繋がっていたいというように思う事は、少しも弱い事ではありません。むしろ、本能的な反応なので「当たり前」だと思っても過言ではないと私は思います。

今回は恋愛依存のメカニズムについてご紹介しました。

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※参考文献
厚生労働省:依存症についてもっと知りたい方へ

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