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3Dプリンタのベッドの交換と調整

今日は久々の3Dプリンタネタです。去年の今頃は改造に明け暮れていましたが、その後すっかり落ち着いてました。不思議なもんで、使わないときはぜんぜん使いません。でも必要な時がくれば使いだす。道具とはそういうものなのかもしれませんね。

先日、印刷した部品がえらく荒れてたので調査することにしました。
ついでにベッドも荒れてるので交換します。
機種は Tronxy X5SA Pro の改造機です!

印刷時の荒れの原因

理由は簡単でスライサーの印刷速度が 150 mm/sになってたからでした。
いつもは120mm/s です。
トラベルスピードを150にしたつもりが、間違えて印刷スピードを150にしてたようです。

そうなると、どこまで速くできるのかが気になりますね。
あとで試してみたいと思います。

ベッドの交換#1

厳密にはベッドの上のシート部分の交換です。
実は1年以上前から交換部品を持ってたんです。

やっと使うときがきた。

表面がPEIという樹脂でコーティングされているタイプです。
PEIってのは ポリエーテルイミドのことです。
知らんよね。おれも知らん。
物性がよいらしい。

さっそく装着!
艶がすごい。

ダメじゃん、ぜんぜんだめ。

耐水ペーパーでザラザラ面にするといいらしい。
#1000 で全体をやすった。

だめじゃん!
こんなの今まで見たことない。

使い方間違ってる???
いったん、諦めよう。

追記:コメント欄にてyskさんに教えてもらって確認してたのですが、このシートはただのバネ鋼板みたいです。製品情報欄には PEIコーティング>バネ鋼板>マグネットシートの3層構造らしいのですけど、うちのはバネ鋼板だけみたい。
導通をチェックしたら表も裏も通電しました。なんてこったい。
買ってから1年以上経つ海外通販品なので保証は無理かなぁ。
でもちゃんとしたメーカーなので、ダメもとでAliexpress に問い合わせてみようかと思います。


追記:Aliexpressの履歴を見てみた。
ほんとにバネ鋼板のみの商品を注文してしまった気がしてきた。

ベッドの交換#2

次はこちら。Tronxy謹製ガラスベッドです!

これは以前、Amazonで投げ売りだったときに買っておいたんです。
びっくりするぐらい安かった。
7666円の5000円引きで、TRセンサーもおまけでついてくる。

さて、こいつに期待です。
印刷開始~途中省略

こいつはいいぜ!

がっつり張り付いてはがれなーぃ!
あんまり世間で知られてないんですが、鋭利なスクレーパーを使えば簡単&きれいにはがせますよ。
おれはプリンターの付属品のスクレーパーをキンキンに研いで使ってます。

ほら、この通り。

3種類の速度で印刷してみた

上から 150 ,140 ,130 mm/s です。

140mm/sでもかなり荒れがおさまってる。
130mm/sは微妙に荒れてるけど、問題ないレベルです。
そう考えると、普段の120mm/s はいい線いってたんだなぁ。

Pressure Advance も気にしよう

面白い発見もありました。
Pressure Advance もいじりながら印刷してたんですが、
0.1 にしたら 真ん中の写真のようにトップの折り返し部分に隙間が開いてしまいました。

左から 150,140,130 mm/s

今まではスライサーの設定のせいだと思ってたけど、Klipperの場合は Pressure Advance も影響するんですね。
最近は 0 で使ってます。
ちなみにバックラッシュが開いてるエクストルーダーでPressureAdvanceを設定するとぎこぎこうるさいです。ちゃんと調整しよう。
この値はダイレクトエクストルーダーの場合は 0.04 以下になるみたい。

Eitokuさんが便利なものを作ってます。
他人の英知をあてにしない手はない!
今度やろっと。




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