🟧 JR東海道本線
　JR東海道本線は東京駅から神戸駅までの総延長589.2km、その間の駅数は186駅にものぼる日本の交通網の大動脈です。

　開業は1872（明治5年）年10月14日、今年で鉄道開業150周年の記念すべき年です。

　　明治五年ですので旧暦では壬申の年、太陰太陽暦では9月12日のことです。明治5年の12月3日に、月の周期を利用する太陰太陽暦(旧暦)から、太陽の周期に沿った現在の太陽暦(新暦)に改暦することを明治政府が断行し、明治6年1月1日となるのは2ヶ月後のことです。

　東海道線は民営化されてから、JR東日本・JR東海・JR西日本の三社が営業路線を引き継いでいることは周知の事実です。　
　東京駅→熱海駅間をJR東日本
   熱海駅→米原駅間をJR東海
   米原駅→神戸駅間をJR西日本
が運営しています。

　そのため、JR在来線の改札口では不便なことも発生しています。自動改札機に🎫切符を通す際に、JR東海圏内で購入した切符は、JR東海の自動改札機で、JR東日本圏内で購入した切符はJR東日本の自動改札機を通さないと、通過出来ません。

　Suica、TOICAもそれぞれの自動改札機で照合しないと改札エラーとなってしまいます。
　国鉄を民営化した故 中曽根総理はこんなことを望んではいなかったはず‥‥。鉄道会社の思惑と意地の張り合いで利用乗降者がまごついたり、不便さを感じるのはサービス低下⁉️ではないでしょうか🤔

　運輸族の国会議員さんや県議会議員の皆様は不便さを感じないのでしょうか😩

🟩 JR 東海道線乗車

　そのため、熱海駅のホームに降り立つたと、口説いくらいに改札口での自動改札機の通過を注意する構内放送が流れています。
　🚉熱海駅に降り立つ外国人旅行者には困惑することと思います。アナウンスは常に日本語ばかりで英語放送や英語表記の看板🪧も有りません。

〝お・も・て・な・し〟の国でしたよね。JRは民営化されて民間会社になったとは言え、事実上の国策会社。国会議員・県議会議員の皆さん、サービス向上と利便性向上に向けて、ひと汗💦かいて下さい。

　🚉熱海駅は東伊豆・下田に向かう🚃伊東線が接続しています。

　熱海駅在来線改札口から駅を出て、左手のマンションが立ち並ぶ坂を登っていくと熱海駅を跨ぎ、山沿いをぬって走る道を👣歩いて30分。
　⛩伊豆山神社があります。
　昨年の熱海豪雨災害では、不法な盛り土造成により、大災害に発展し、未曾有の被害をもたらした伊豆山地区です。

　道はちょうど参道階段数の3/4辺り。お土産屋さんや🚕タクシーの停車場がありますし、大きな⛩鳥居があります。

　この辺りは♨️温泉地で、階段を降りて行くと、「走湯山」《そうとうさん》の名の由来にもなった走り湯神社もあり、温泉宿も軒を連ねます。

　熱海は坂の多い街。
自動車販社に勤務していた頃、大手ゼネコンの熱海営業所に数台、公用車を納入させていただいた際に、熱海では坂が多いのでブレーキシューと🛞タイヤがよく減りますと、現地の担当者は嘆いておいででした🗣

　⛩伊豆山神社は、💖恋愛成就の神社として知られていて、若い女性たちも多く参詣されます🙏🏻

　というのも、嫁に行き遅れかけていた長女・政子が流人・源頼朝と恋仲であることを知って慌てた父・北条時政が地元の代官にあたる「目代」の職として京都から派遣されて来た山木判官に嫁がせようと、婚礼を急ぎます。

　政子は白装束で山木判官館までは輿入れの列に加わるのですが婚礼準備の最中、隙を見て抜け出し、白装束のまま山中を逃げ延び、ここ⛩伊豆山神社に辿り着き、匿って貰います。
　政子が伊豆山神社にいることを知った頼朝は、⛩伊豆山神社まで僅かな手勢で駆けつけて、💗結ばれます。
　以来、伊豆山神社は縁結びの神様として、慕われていきます。
　今と違って、農村・商家ではないので、武家は恋愛結婚ではなく親同士が家と家の繫りや他家と絆を求めて、政略結婚が主流でした。
　頼朝と政子は現代でも恋愛ドラマになりそうな大恋愛の末に、結ばれたまさに、劇的な恋愛結婚👩‍❤️‍👨
　しかも頼朝34歳＋政子21歳の〝歳の差婚〟🧶赤い糸で結ばれていたようなカップルでした。

　元々信心深い頼朝は生前、毎年正月の初詣には二社詣と言えば、⛩伊豆山神社＋箱根神社。

三社詣と言えば伊豆山神社＋箱根神社＋三嶋大社に夫婦揃って参拝していました🙏🏻

　政子の父である北条時政も最初は頼朝との関係を大変心配した一人の父親でしたが、肝の据わった人物だったのでしょう。政子が〝駆け落ち〟同然の恋愛に、時政も覚悟を決めたのです。　貴種貴人とは言え、流人であった頼朝に、長女を嫁がせるのですから、八重との婚儀を猛反対した伊豆の伊東祐親とは器が違ったのでしょうね。

🟧 湯河原名物・坦々焼きそば❣️

　熱海駅を出発、次の駅・湯河原駅まで5.5km。

　🚉JR湯河原駅を下車、湯河原名物・坦々焼きそばを食しに、とぼとぼと歩いて20分。　お目当ての高松食堂さんに到着。

　湯河原温泉病院の裏手にありますが、著名人も多く来店なさっておられるようで店内には色紙のサインが多く飾れていました。
　常連客が今日の釣り🎣自慢の写真を御亭主にお見せしようとも、　
「仕事中だぁ」だと、
にべもない塩対応。
　でも、供された坦々焼きそばは美味しい❗️

　キクラゲやゴーヤも惜しげもなく盛られており、御亭主様の仕事へのひたむきさがじんじんと伝わって来ます👍🏻
　まさに、職人魂です。
　愛想笑いやおべんちゃらも有りませんが、味へのこだわり、地元の方で賑わうわけです。
　嬉しいですね。

　湯河原駅まで戻ると、おっと⁉️
　銅像が。
　📺NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも披露されていた土肥次郎実平とご夫婦の像でした。
　危うく、見落とすところでした。

　そう言えば、湯河原は土肥実平の地元でした。源頼朝が石橋山合戦で惨敗し、命からがら逃げ延びて、湯河原山中の洞穴に潜みます。
　頼朝は悲観し自害まで考えましたが、土肥実平と安達盛長が説得し、安房へ落ち延びることを提案します。
　この洞穴に潜んでいる僅かな手勢の頼朝らを発見したのが梶原平三景時で、景時はここで生命を落とすには惜しい御仁と、頼朝をわざと見逃します。
　📖『吾妻鏡』でも、読み応えがある件りです。
　頼朝らが潜んでいた洞穴は〝しとどの窟〟として、今でも観光名所になっていますが、湯河原駅から🚌バスが出ていないので、今回は諦めました。

　惜しいですね、せっかくの観光名所もバス路線が廃止になってしまい、観光資源が活かされません。
　来日外国人観光客の誘致にばかり目を奪われがちですが、もっと国内旅行者も大切にした方がいいと思います🤣

🟩 「しとどの窟」

　後日、諦めきれなかった私は、車を出して源頼朝が石橋山合戦で惨敗し追手から隠れ潜んだという「しとどの窟」に行って参りました💦
　湯河原・土肥を本貫地としていた土肥次郎実平が頼朝や安達盛長らを湯河原山中の「しとどの窟」に、逃げ込みました😓
　車で行っても難儀するこの場所に重い甲冑を着ていた頼朝らはよくぞここまで辿り着いたものです。

　石橋山合戦古戦場跡から車での実測距離34.0km。
標高590m。当時は道なき道を土肥実平の手引きで☔️の中、ぬかるむ山中を徘徊したのでしょうね。

　この日はあいにくの☔️雨。
　雨にも関わらず、地元の湯河原観光温泉協会の方々や地元の土肥会の有志の方々、仁田氏の末裔の方が便所掃除や草刈りをなさっておられました🙇🏻‍♂️
　帰り際、お声かけいただき、地元の方ならではの話しを伺うことが出来ました。

　梶原景時が頼朝らを見逃したのは単に、ここで命を落とすには惜しい御仁と思っただけでなく、湯河原を本貫地とする土肥実平と寒川を本貫地とする梶原景時の密約もあったとのこと。

　なるほど、あり得る話しです❗️

湯河原駅の次は真鶴駅まで3.3km、
真鶴駅→根府川駅まで5.4km、
根府川駅→早川駅まで4.4km
　早川駅から👣徒歩で30分、🚌バスでは中々無いため、歩くか🚕タクシーか自家用車で行くしたかない古戦場跡が石橋山合戦跡です💦

🟧 「石橋山古戦場跡」

　JR東海道本線 石橋山トンネルの真上の🍊蜜柑畑が石橋山合戦場でした。
　この石碑を真っ直ぐ上がっていくと佐奈田霊社、左に曲がって行くと佐奈田与一が咳き込んでしまって血糊の付いた短刀を抜刀することに手間取り、討ち死にしてしまった場所「ねじり畑」があります。

　頼朝は石橋山合戦惨敗後の5年後に再びこの地を訪れ、佐奈田与一の落命の一部始終を聞き、涙を流して与一を弔うために佐奈田霊社を建立しました。

　📺NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも、石橋山合戦の模様は最初の段階で重要な場面として描かれていました。

　平家を滅ぼし、日本で初めて武家政権を樹立しようとした源頼朝。伊豆・韮山で挙兵した頼朝はここ、石橋山で平家方にあった大庭景親と合戦に臨もうとしていました。
　治承4年（1180年）8月23日のことです。
　頼朝勢が北条時政を中心とした僅か300、対する平家方の大庭景親勢は3000を超える大軍。

　当日は☔️大雨で、期待を寄せていた三浦勢たちの加勢も増水した酒匂川に堰き止められて石橋山に参陣出来ず、多勢に無勢で頼朝勢は惨敗します。

　頼朝は再起を期し、眼前に広がる相模灘を小舟で渡り、房総半島に辿り着くのですが、ここからでは海の彼方にある房総半島は視認出来ませんでした🙅🏻

　根府川・早川間では、もう一つ有名な場所があります。鉄道写真家の草分け的存在である広田尚敬さんの撮影スポットがあります。

　ゆっくりと弧を描くようにカーブする鉄橋を走る寝台特急ブルートレインをカメラに収めた作品が印象に残っています。
　無名な場所ですが、仮に石橋山ポイントにでもしておきましさか。辺り一面、🍊蜜柑畑です。
　前出の佐奈田霊社の農道を右に登って行くと、いきなり開けます。

　やっと、見つけた感があります。
　JR東海道線の右脇を国道135号線が小田原まで延びています。
　早川で食べた、活け鯵たたき定食。店内にある活けすから注文してから捌くので新鮮、未だ時々鯵はピクピクしていました。
　蟹のアラも美味しゅうございました。

早川駅→小田原駅まで2.1km 
　小田原駅は新幹線、大雄山線、箱根登山鉄道、小田急小田原線に連絡しています。

🟩 JＲ小田原駅に到着

　早川駅を過ぎ、大河となった早川を渡ると直ぐに小田原駅に到着です。小田原は江戸時代、東海道五三次で言えば、日本橋を出発してから九番目の宿場町でした。　

　小田原駅も橋上駅舎なのですが、お土産や🍱駅弁を販売していて活気があります。
　小田原には名物もたくさんありますが、駅弁の種類も豊富で🐟小アジ刺弁当や🐖豚肉の弁当が美味しいそうです。
　その中で、「やまゆりポーク 味噌焼弁当」を食べました。追加で箱根駅伝で協力なさっておられる鈴廣さんの「ねぎまぐろ」のつくね、とっても美味しゅうございました😋

　🚅東海道新幹線の小田原駅は、半径3000mのカーブ上にあるため、ひかりやのぞみの通過線はカント量は最大の200mmとなっています。
　カントとは、左右のレールの高さの差を表し、高速でカーブを通過する際に遠心力で列車が外に飛び出さないように、カーブの内側を低くして車台を傾かせて遠心力の作用を緩和させる効果があります。

　ただし、いくらでもカント量をつけてもいいのか？というと傾き過ぎると車台の安定度が悪くなり、風や振動で最悪の場合、転倒してしまいます。
　東海道新幹線では、小田原駅以外は最大で180mmとしています。
　カーブでのカント量は各国で違い、🇫🇷フランスは180mm、🇩🇪ドイツは160mmと設定されています。

　ですから、東京から名古屋まで「🚅ひかり」で小田原駅を通過する際に、意識することなく乗車していると思いますが、世界最大のカント量の中を安全に安定して高速で運転しているのが新幹線です。
　それでも、小田原駅通過時の車内の遠心力は0.08Gに及びます。
　人間が遠心力を感じ始めるのが0.04Gです。

　小田原駅を通過していても乗客がさほど遠心力を感じないのは、新幹線の車台にカーブに応じて確実に車台を傾斜させる技術を確立しています。
　機械式車台傾斜装置を日本は採用せず、採用した🇮🇹イタリアや🇪🇸スペインでは高速列車の傾斜装置が誤作動して脱線事故を引き起こしました🥲
　何気なく通過している新幹線小田原駅には、隠れた秘密が満載です🤫

　小田原駅には巨大な提灯が掲げられてらいて、とても印象的な駅です。
　私鉄の小田急小田原線は、箱根湯本まで行く箱根登山鉄道とも乗り入れています。

　小田原名物と言えば、ういろうを思い出しますが、ういろうだけでは有りません。この時期、秋のスイーツと言えば🌰栗。
　大きな🌰をあしらった和菓子「栗しぐれ」も有名です。和菓子なので、上品な甘さが真骨頂です。

　小田原駅→鴨宮駅まで3.1km
　鴨宮駅→国府津駅まで4.6km
　　国府津駅では、沼津とを結ぶJR御殿場線と接続しています。
　1934年（昭和九年）12月1日に旦那トンネルが開通するまで東海道線は、国府津駅から沼津を経由して、神戸に向かいました。
　当時の🚂蒸気機関車の登坂力では、箱根の山を越えて行けなかったからです。
　それでも、国府津→沼津と迂回しても勾配があり、沼津機関区では登坂用の機関車を連結して御殿場線を走破していました。
　沼津機関区では、11両もの貨物も牽引出来るD 52が待機していました。

　往時の力強い🚂機関車の勇姿が、沼津駅北口から近い高島公園の中で間近に拝見できます。

　旦那トンネルの難工事については、文春文庫 刊📗吉村昭著　『闇を裂く道』上下巻に詳しく記されていますが拝読すると、当時としては日本で二番目に長い👷トンネル工事は大変な難工事だったようです。　
国府津駅→二宮駅まで5.3km。　　
二宮駅→大磯駅まで5.3km。　　
大磯駅→平塚駅まで4.0km。　　
平塚駅→茅ヶ崎駅まで5.2km。　

🟧 JＲ茅ヶ崎駅で寄り道

　🚉茅ヶ崎駅にはちょっと寄り道して、観ておかねばならない歴史遺構があります。　茅ヶ崎駅から歩くと大変なので、駅前ロータリーの3番バス乗り場から🚌バスに乗ります。　👨🏻‍🎓学生時代に何度も乗車してお世話になった神奈川中央バス、地元では〝かなちゅうバス〟こと、神奈中バスです。

　三番のりば「平塚駅行き」のバスに乗車して、6つ目のバス停「今宮」で下車します。

　東に向けて戻る形で歩いて3分。はす向かいの日産販社を通り過ぎ高速道路の高架橋を潜ると、川を渡ります。
　ここに、関東大震災の時に隆起して現れた巨木の橋脚跡。
　「史跡　旧相模川橋脚」です。

　事件はその後に起こります。

　何と❗️武家の棟梁たる源頼朝が相模川橋架橋の落慶法要の帰路、🐴愛馬から落馬し、危篤状態に陥ってしまうのです。

　鎌倉幕府の正史とも言われる『吾妻鏡』には、　この頼朝落馬の大事件たる件りが記されていないのです。
　えっ❗️😱
　鎌倉幕府・初代鎌倉殿＝将軍の落馬ですよ。

　『吾妻鏡』第十五の巻末は建久6年（1195年）12月22日 壬申 頼朝が甘縄の安達藤九郎邸に泊まりに行ったとあり、第十六の最初は
『　建久十年（1199年）己未　二月大
六日、戊辰。晴れ。羽林殿下（源頼家）は先月二十日に左中将に転任された。同二十六日の宣旨には前征夷将軍源朝臣（源頼朝）の遺跡を相続し、‥‥（中略）』

　と、いきなり嫡男・頼家が吉書初と言って、初仕事に着手したことを記しているのですが🤔

　鎌倉幕府にとっては頼朝の死は大事件では無かったの⁉️しかも落馬事件の前後の三年間ほどがすっぽりと抜け落ちています。
　そのため、歴史ミステリーとして、いろんな憶測を読んでしまいます。
　ただもう一つ言えることは、もう既に日本の組織は自身の都合の悪い出来事は隠蔽しようとする〝組織防衛〟的な保身が見受けられます。

　元来た茅ヶ崎駅に再び🚌で戻ります。
　🚃茅ヶ崎駅は、JR相模線と接続し、その始発駅でもあります。

　アイボリーの車体に赤いラインのキハ気動車が茅ヶ崎駅で待機していた時代が懐かしいですね。関東近郊でキハのディーゼル音はもう、聞けません。

　　相模線から四つ目の🚉駅が「宮川」駅。以前、相模国一宮を訪ねるべく手間の寒川駅で降りたら、随分と歩きました😥
　宮川駅で降りてみたら、⛩寒川神社の杜が見えて、神社参拝🙏🏻なら宮川駅をお勧めします。

　寒川神社の名物と言えば、抹茶餡の『八方餅』😋
八方に捻りを加えた抹茶餡のお餅が参拝記念です。
　初宮参りや厄祓いに平日でも参拝者は後を絶ちません。

　寒川と言えば、もう一つ忘れてはならない歴史遺構かあります。
　📺NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で歌舞伎俳優・中村獅童さんの抑えた演技が見応えのあった源頼朝の忠臣、梶原平三景時の館跡があります。

　寒川神社から歩いて👣30分ほどですから約2kmぐらい離れています。寒川神社から延びるこの道は、⛰大山阿夫利神社にも繋がり、交通の要衝でもありました。
　この要衝の地を梶原景時が館を構えて鎌倉を守っていました。頼朝からの絶大な信頼が窺えます。

　館趾周辺には、遺構があちこちにありました。
　館趾から寒川駅までは20分ほど歩きます。寒川駅まで辿り着けば、茅ヶ崎駅までは三つ目の駅で、終点です。

　茅ヶ崎駅→辻堂駅まで3.8km。

🟩JＲ辻堂駅で途中下車

　辻堂駅は快速列車が通過してしまいますので、各駅停車に乗り換える必要があります。

　辻堂駅で下車したのには、理由があります。先ほど案内した相模川落慶法要の帰路、源頼朝が落馬した場所があるからです。
　辻堂駅南口から👣徒歩5分、デニーズのファミレスがあるビルを入って行くと、金融機関の辻堂営業所があり、隣りの駐車場（大阪ではモータープールと呼ぶそうです）に🪧看板があるだけですので、見落としてしまいそうです。

建久9年（1198年）12月27日、鎌倉往還と呼ばれる道のこの場で頼朝は落馬し、昏睡状態のまま鎌倉に運ばれて、翌年1月13日に意識が戻らないまま亡くなりました。享年53歳。

　落馬による頼朝の早過ぎる死はその後の鎌倉幕府に激震を招きます。大河ドラマの『鎌倉殿の13人』は、いよいよここからが、〝仁義なき戦い〟の始まりを迎えます。

　辻堂駅→藤沢駅まで3.7km。
　JR藤沢駅は、小田急江ノ島線・江ノ電と接続しています。
　藤沢駅も橋上駅舎で、ペデストリアン・デッキで江ノ電藤沢駅と繋がっています。

　江ノ電も今年、開業120周年。明治35年に藤沢〜片瀬間で開業しました。日本で6番目に伝統ある電気鉄道です。

①は熱海→藤沢まで、としました。　（続く）