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殿二自治会 日誌15

#地方自治を現場から見つめる自治会長の日記です

 タイトル画は7月7日の富士山です。

令和5年7月3日 月曜日 ☀️晴れ 気温27.5° 湿度80% 気圧1005.9hPa 風向・南南東2.0m/s 不快指数78
☀️日の出04:37分 日の入19:04分
🌕月齢14.8

 AM06:05分 月曜日の早朝は可燃物ごみ回収事業の巡見のため各組のごみ集積所からスタート。夏場は巡回時にすでに日の出を迎えているので明るくて良い。散歩気分で巡回している。
・8組→10組→11組→4組→5組の各集積所に異変なし。

【4組ゴミ集積所】
※月曜日は休日を挟むため木曜日よりゴミの量が多い。
静岡市は令和5年からゴミ減量計画を策定し着手に移ると聞いた。今のままで良いとはいいとは思っていない。

急傾斜地の視認の巡回も兼ねて各地を回る。
・10組→見晴橋→11組の各所に異変は確認できず

【10組 急傾斜地に架かる見晴橋】
橋脚下に建つ🪧急傾斜地を示す看板を意識する世帯が少ないのは、自治会と行政の広報不足だ。
自治会は⚠️危険を煽っていると一部住民から批判を浴びているがこれでも未だ、広報が不足していると、自戒している。
まさに〝今、そこにある危機〟なのだ。


空家放置対策も一緒に視認している。
・6組→10組→9組→8組→2組→5組の空家に異変なし。

【9組に立地する空家】
※周辺住民の方々からは、この空家の屋根がひどく傷んでいて、瓦が散乱しているとのこと。
🌀台風などの強風で瓦が周辺に落下したこともあるトイカう。これこそは、「放置空家」と呼ばに相応しい。
行政と対策・対応を考えていきたい。


 当自治会には空家が8棟あるので、空家所有者とも連絡を取ることもいずれ市から要求されるだろうから、前自治会長から預かっている自治会文書に目を通しておくことも大切な作業。 公文書ではないが自治会活動には必要な文書の類をデジタルアーカイブスとして保存しておくことも必要になろう。

【デジタルアーカイブスの一例】
※公文書に近い自治会活動での保存文書を取っておくだけでは活用するには検索に手間と時間を要する。
小職はデジタルアーキビストの資格もあるので、その方面でもいずれ提案できればと愚考する。
【デジタルアーキビストの職例】
※平成になってできた職種なので、一般には知られていないが保存資料の電子化と電子保存は大切な業務の一つだ。既に静岡県立図書館でもデジタルアーカイブスに着手している。

 京都の建仁寺を訪ねてみると解る。建仁寺本堂入り口にある「風神雷神屏風図」の本物は京都国立博物館にあって、建仁寺には高精度なデジタルカメラで撮影された精緻な「風神雷神図屏風」が飾られていた。

【建仁寺所蔵の「風神雷神図屏風」】
※高感度カメラで撮影された模倣の「風神雷神図屏風」はデジタル撮影されているのでフラッシュでの撮影も許可されていた。
外国人参詣者が日本の技術に感銘しながら、撮影されていた。
【建仁寺の庭園】
※小職が撮影した一連の建仁寺の撮影したアーカイブはiPhone📱で撮影したが知らぬ間に何処か行ってしまい、消えてしまった。
著作権を高らかに唄うのなら、撮影者本人に何の知らせも無いまま、消えてしまうのは、著作権の侵害にならないのか?
何のために、icoudの保存容量を増やして来たが解らなくなったので増額要求に応じなくなった。


 そのため、来館者の方々が思い思いに📸カメラで撮影されていた。私が建仁寺を訪れたのは8年ほど前だが、国宝展示の一つの回答があった気がした。
 帰宅前に交流館の自治会レターケースに、駒越小学校の月刊紙「シン・コマショウ」7月号が📮投函されていたので持ち帰って、組長会配布資料の中に加える。

令和5年7月4日 火曜日 ☀️晴れ 気温27.4° 湿度81% 気圧1002.6hPa 風向・東南東4.0m/s 不快指数78%
☀️日の出04:37分 日の入19:04分
🌕月齢15.8

 沼津で定例会後に、沼津の🌊津波対策として築かれている防潮堤を見学しに、🚉JR沼津駅から🚃原駅で下車、🌲千本松公園の防波堤を見学する。

【千本松海岸の防波堤】
※沼津港から富士川河口までの総延長20kmにこの防波堤が築かれている。
千本松海岸辺りでは、高さが約9mと推定されている。
千本松公園の海抜が6mだそうで、富士市周辺が高さ17mあるので、やや低い。

 沼津市も千本松海岸で、景観か市民の安全かが議論されたことだろう。
 令和5年現在、富士市と沼津市はこの防潮堤の嵩上げ工事に着手し始めた。
 浜松市も天竜川から浜名湖までの総延長18kmを民間の建設会社・一条工務店の300億円を市に寄付して、高さ18mの防潮堤を完成させた。

【中田島砂丘の防潮堤】
※ここも一昨年、見学に行った。この防潮堤をしっかりとした堤として安定させるため、近隣の住民や企業が🌲松の植樹や雑草刈りの手入れをしていた。

 果たして、静岡市はどうだろうか?
 🗻富士山が世界文化遺産登録にされるために、ICOMOSの提言をほぼ丸呑みして、文化庁は防潮堤の建設の先送りや消波ブロックの付替工事まで請け負って来た。
 観光都市・静岡を体現するためだ。
 だがよく考えて欲しい。景観を優先したが故に、清水区の三保地区・折戸地区・駒越地区、三保半島対岸の興津地区・袖師地区・由比地区の一部は、🌊津波対策が大変、遅れている。下の図は三保半島の大部分は海抜1〜2m地帯が広がることを表している。わかっているのに何もしないことは無作為で、発災し被害が生じてから「想定外だった」との発言は無責任の極みだ。

【三保半島の海抜を示す図】
※半島は地震被害や津波被害に際して脆弱性を現す。


 🌊津波被害に遭った時、文化庁やICOMOS・ユネスコは責任を取ってくれるのだろうか?
 🗻富士山とその周辺は平成25年の世界遺産登録時から、景観優先で津波対策は後手に回っている。
 とても心配な状況だ。
 
 PM08:40分 自宅にいると自治会の体育副理事から📲入電。地区体育会での話し合われた地区運動会の決議内容の報告だった。
 連合自治会常任委員会では、コロナ禍が収束に向かっているとはいえ、まだまだ予断を許さない環境下であるため、運動会は規模を縮小し、開催されるとの中間報告が体育部からあったので、その方向で進められていると組長会で報告をしたはずなのに、
運動会開催はコロナ明けで今まで通りの運営にしたいとの意見で向かい始めたと。
 平時でさえ運動会参加者を集めるのが大変なのに、コロナ禍の収束が未確定な今、参加者を募って何人集まるのだろうか?
 集まらなかったら、例年のように自治会幹部が強制的に競技に参加させられたのでは適わない。

令和5年7月5日 水曜日 ☁️曇り 気温24.8° 湿度79% 気圧1004.3hPa 風向・南西2.0m/s 不快指数73
☀️日の出04:38分 日の入19:04分
🌕月齢15.8

 PM12:35分 前日に連絡しておいた相談役から返電、昨年の殿沢二丁目自治会 運動会不参加の経緯を拝聴する。
 昨年はコロナ禍ということもあり、参加者も集まらなかったことから、駒越地区では異例の運動会不参加を表明し実行した殿沢二丁目。
 昨年は大義名分があった。
 今年は徐々に喪が明けたように行事が行われ始め、運動会参加の是非が問われている。
 前自治会長で相談役に詳細を伺い、現自治副会長と相談、
1.今年もまだまだコロナ禍は不安定であること
2.参加者が集まる雰囲気はない
3.自治会幹部もご高齢の方が多く怪我をされたら大変

という3点から、今年の殿沢二丁目も運動会の基本不参加、やむを得ない場合は参加規模を大幅に減らすという姿勢で望むことを確認し、次回の組長会で態度表明していこうと決定した。
 PM08:50分 駒越生涯学習交流館にて『🇺🇦ウクライナの文化』の講演が開催された。講師は平野ユリアさん。
 その後、交流館で毎年、開催されてきた「🫛えだまめコンサート」も開催されました。
 駒越地区では12の自治会がある。その中で、殿沢二丁目自治会はイベント広報担当ということで、時々清水テルサの催しものやマリナート清水のイベントをSNSで拡散している。
 今回の「🇺🇦ウクライナの文化」もSNSで拡散していた。
 ボルシチという料理はロシア料理ではなく、ウクライナ料理であることを初めて知り、自分の知識の浅さに改めて恥いるばかりでした。
 鎌倉の小町通に昔、ロシア料理の美味しいピロシキを出すお店があり、そこで出されるボルシチが美味しいかったので、ロシア料理だと思い込んでいた。

【🇺🇦ウクライナの郷土料理・ボルシチ】
※赤カブなどを煮込んだシチュー。冬の寒い日にはとっても温まる料理だ。
【「殿二自治会報」27号 7月5日発行】

令和5年7月6日 木曜日 ☀️晴れ 気温26.2° 湿度72% 気圧1000.7hPa 風向・南2.0m/s 不快指数75
☀️日の出04:38分 日の入19:04分
🌖月齢16.8

 木曜日早朝は可燃物ごみ回収事業の巡見から始まる。
 🐦‍⬛カラスによる生ごみ襲撃被害が、今年になって起こっていないのはなぜだろうか?不思議だ。
・8組→10組→11組→4組→5組の各ごみ集積所に異変なし。ただし、5組のゴミ集積所に前日に出されていたゴミ袋を確認、度重なるようなら、注意喚起をせねばならず、妖怪〝子泣き爺い〟現るだ🤣

【10組 ごみ集積所の現況】
※日本平パークウェイ見晴橋橋脚の下にあたる。

 ここのゴミ集積所に近隣住民の方から、殿沢二丁目以外の人が度々ゴミを捨てに来るというお申し出を戴いた。🐦‍⬛カラスの被害はないのに、人間が引き起こす身勝手な騒動に自治会長が一人振り回される。
 自治会長と聞けば聞こえがいいが、要は町内の用務員だ。何でもかんでも自治会長に振ってくる割に報われない仕事だと実感した。
 地域住民の協力も乏しいし、やり甲斐も少ない。単位自治会長は8年、連合自治会長は5年務めれば氏から表彰されるようだが、それも虚しい。
 謝礼に当たる手当も当自治会は年間5万円+通信費3万円の8万円。これとて、自治会長はそんなに貰っているのか?と批判されている。
 他の自治会長は10万円+通信費3万円、なんですけど‥‥。
 8万円支給されたところで、収支は赤字だ。自治会活動はボランティアだと公言して憚らない組長がいるが、それなら貴方が自治会長をなされば良い。自治会長は輪番制だが立候補も受け付けているし、継続任期も認めている。
 空家対策も一緒に視認する。
・6組→10組→9組→8組→2組→5組の空家は今のところ異変なし。

【9組 空家の現況 7月6日 AM06:13分】

 明日から大雨予報が出ているので、急傾斜地の法面や見晴橋は入念に記録しておいた。

令和5年7月7日 金曜日 ☀️晴れ 気温28.2° 湿度71% 気圧1007.4hPa 風向・南2.0m/s 不快指数78
☀️日の出04:39分 日の入19:04分
🌖月齢18.8

 7月7日は🎋七夕。
二十四節気では「小暑」、PM05:31分に☀️太陽黄経が105°に達する。

【清水駅前銀座で毎年開催されている七夕まつり】
【二十四節気の小暑】


 朝、出勤前に富士山が映えていたので車を停めて、撮影した。
 静岡地震防災センターの2階には🗻富士山が噴火した時に備える防災情報コーナーがある。ここの展示を拝見するとやはり🗻富士山は休火山であって、決して富士山への警戒も怠ってはならないことを実感する。

【宝永山ができた宝永年間の大噴火】
※宝永4年(1707年)に🗻富士山は再び大噴火した。
今年で宝永大噴火より317年が経過している。
静岡地震防災センターでは、富士山への警戒も怠ってはならないと戒めている。

 富士山の美しい山容も永遠ではないということで、折に触れて富士山を撮影し始めた。
 〝🌹美しいものには棘がある〟のだ。

令和5年7月8日 土曜日 ☔️雨 気温28.1° 湿度88% 気圧1007.2hPa 風向・南南西3.0m/s 不快指数79
☀️日の出04:39分 日の入19:03分
🌖月齢19.8

 毎月第二土曜日は古紙・雑がみ回収事業の日。
 ☔️雨が降ると、途端に収集数は極端に下がる。
 これが屋外集積所の弱点だ。
 ベイドリームの敷地内にある古紙・雑がみ回収場は毎日、捨てられるし屋根付きの納屋に収納出来、☔️雨でも📰新聞紙や古紙が濡れにくい。
 古紙雑がみ回収状況の改善の一つは☔️雨対策だ。

【古紙・雑がみ回収事業はSDGsへの取組み】
【7月8日 5組の古紙雑がみ回収事業】
【7月8日 10組 古紙雑がみ回収状況】
【7月8日 4組 古紙雑がみ回収状況】


 古紙・雑がみ回収事業は駒越地区の場合、2事業所が回収に来る。毎月第二土曜日は静岡市から委託された事業者で、その後月の中日ごろの20日前後に社会福祉事業団の身障者団体が自宅前に拠出された古紙・雑がみを回収に来て、自宅前に🧻トイレットペーパー1巻を置いていく。

【古紙・雑がみの基本的な分別】

 市から委託された業者は地区内の指定場所に分別して置いておくとAM08:30分に回収に来るのだが、持っていく手間と拠出したものへの見返りがその場ではなく、回収時刻も土曜日の朝ということで負担に感じる住民も少なかず居る。 
 上記の写真を見ても解るように、自治会内での古紙雑がみ回収状況は惨憺たる状況で、これでは4組長から組長会の席上、市の古紙雑がみ回収事業を止めたらどうだろうか?と提議されてしまうのも致し方ない。 
 だが古紙・雑がみ回収事業への自治会の取組みはSDGsへの取り組みだけではない、切実な背景があることを学んだ。
 古紙・雑がみ回収状況に応じて市から「活動奨励金」という名目の手間賃が自治会指定の金融機関口座に振り込まれる。

【殿沢二丁目自治会 古紙雑がみ資源回収事業活動奨励金交付実績】
※静岡市 環境局資源収集係の協力を得て、直近3年間の回収状況と活動奨励金交付金を調べた。
この表を見て戴いても一目瞭然、年々活動症例金交付額が減少している。

 令和4年度の殿沢2丁目自治会の活動奨励金は2,560円、一軒の自治会費にも満たない。直近3年間で12,480円にしかなっていない。
 交付額単価を静岡市にも要請していくがそもそも論として、私も含めて自治会での古紙・雑がみ回収状況に積極的に取り組まねば、ジリ貧だ。

【最寄りのショッピングセンターの古紙雑がみ回収所】
※自治会が苦労して回収している古紙雑がみに比較して、こんなに回収できている。
防犯カメラは設置しているがそれ以外は場所を提供しているだけで、こんなに回収できている。
自治会の古紙雑がみ回収事業には何が欠けているのか?

 
 また、安直に他の自治会に比べて、殿沢二丁目は自治会費が高いから減額しろという意見もある。だが、自治会費を下げる議論と同時に自治会へ交付される活動奨励金の議論も不可欠だ。
 ⭐️ このことは組長会でも訴えていかねばならない。
 自治会費を減額するだけなら誰でも出来るポピュリズム(市民迎合)である。
 一体的な議論と建設的な議論がなければ、太平洋戦争前、対米戦回避の海軍大臣だった米内光政提督の言葉を借りれば、

【阿川弘之著『米内光政』】
※海軍提督三部作の一冊で、ナチスドイツと軍事同盟を結んでしまい、一位邁進の如く対米戦開戦に傾いて行く中で、
孤立しながらも日本の中で、命を賭して避戦和平を説き続けた海軍左派トリオ
米内光政海軍大臣・井上成美海軍次官・山本五十六連合艦隊司令長官を描いた名著。

 (昭和16年11月29日 午前9時 米内が宮中に参内し昭和天皇陛下に言上した)
 『ジリ貧を避けんがため、ドカ貧に陥らぬよう』である。
 
安易な道は進み易く見えるが落とし穴もあるということを、忘れてはならない。
 これからも自治会は耳障りのいい言葉だけを並べず、自治会費減額するには、我々自治会加入世帯もやるべきことは💦汗を流しつつ実行していかねばならぬ。

令和5年7月9日 日曜日 ☁️曇り 気温29.0° 湿度81% 気圧1006.0hPa 風向・南西3.0m/s 不快指数80
☀️日の出04:40分 日の入19:03分
🌗月齢20.8

 親戚の七回忌法要があったため静岡市葵区伝馬町にある宝泰寺に出向く。客室に「🇺🇦ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」ー一年間の活動の歩みの軌跡ーが置かれていたので拝読。
 この団体の共同代表に(社)静岡県社会福祉協議会 常務理事と宝泰寺住職・藤原東演氏が名を連ねていた。募金額は220口 935万4481円と記載されていた。

【社会福祉法人 静岡県社会福祉協議会】


 帰宅後、夕刻にアポ無しで突然10組のK氏が来訪。
「8組 放置空家に状態が近いK氏宅の荒れ放題の🌳樹木が生い茂り私道にまで覆い被さっているので、伐採するよう促して欲しい」とのお申し出。
「また8組M氏宅に週3度も軽自動車が駐車していて通行に支障が出ているので注意して欲しい」との重ねてのお申し出。
 自治会としてはあくまで立場は中立であること、ただし8組K氏宅の🌳樹木はあちこちから組長を経由してお申し出を戴いているので、月曜日と木曜日の巡見の際に写メで記録していると伝える。
 違法駐車の件もよく停まっていることは承知していると回答。
 組長にお申し出戴き組長会で組長を交えて組の中で解決して戴き、それでも解決しない場合は市役所に相談すると、回答。
 どうも自治会長を〝万相談屋〟「町の用務員」と勘違いしている世帯が多い。しかもアポなし訪問、決まって日曜日の夕方だ。そんなに大事な用向きならしっかりとアポを取ってから来訪されたい。
 普段は自治会活動に消極的であるにもかかわらず、こんな時だけ自治会長に解決を押し付けてくるのは虫がいい話ではないか。
 敢えて、もう一度言う。自治会長は〝万相談屋〟ではない。

       (殿二自治会 日誌15終わり)  殿二自治会 日誌16へ続く


 

 


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