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365日後に育休復帰する父(17〜19日目):お葬式

 タイトルにある通り、妻の祖父が亡くなったということもあり、ここ3日はバタバタしていて溜め込んでしまいました。

 禁じ手の数日分まとめて投稿をもう使うことになってしまうとは…。

 ただ今回得た学びも多くあったので、感じたことを書けていけたらと思います。

○本家長男の重み

 自分の実家は守るべき土地などは特になく、祖父、父、自分の代と、それぞれ別々の場所に居を構えて暮らしてきました。

 そのため親戚付き合いも比較的コンパクトで、年に一度いとこには会っていましたが、はとこなどは存在すらも知らないし、祖父母の兄弟にも会ったことはありません。祖父母の代は戦争で亡くなるなど、早逝しているというのもありますが。

 一方妻はというと、本家長男の血筋。今回亡くなった妻祖父、施主を務めた妻父ともに長男であり、農家として代々土地を守っています。

 その為、ご近所付き合いや親戚付き合いも密に。妻祖父が亡くなってから今日までの数日間、日中は常に誰かしら弔問客が来ていましたし、同居していた妻両親はもちろん、別で暮らしている妻叔母も常駐して来客対応。

 自分は育休に入って動けたというのもありますが、妻の兄一家もなるべくこの数日は家にいるように仕事に都合をつけ、祖父の代、父の代、自分の代(+子の代も)、三世代に渡るまさに総力戦といった感じの数日でした。

○葬儀の違い

 家の背景も違うので、葬儀のやり方にもカルチャーショックが。そもそも自分は九州、妻は北関東と、地域柄違う面もあると思いますが。

 まず、葬儀までのスピード感の違い。自分は親族葬や家族葬しかやってこなかったので、亡くなった次の日までには通夜、その次の日には告別式&火葬という流れ。

 深夜や早朝に亡くなったのなら、下手するとその日の内に通夜なんてことも珍しくなく、最短2日で告別式まで終わることも。

 昨年末に父を亡くした際は、22時に亡くなった次の日に通夜を行ったのですが、その事を職場に連絡した時に副校長に「早っ」と言われたことを覚えています。地域柄もあるのでしょうか。

 一方、今回の妻祖父はというと、午前中に亡くなり翌日に納棺、さらにその翌日に門送り&通夜、といった流れで、丸々4日間。日程一つとっても違いが見られます。

 また、門送りと呼ばれる、出棺前に自宅で行う式にも驚きました。葬儀に参加できなかった方が、後日自宅に弔問しに来るということは自分もありましたが、自宅で式を行うというのは初めてでした。

 そもそもご近所の方々が弔いに来るというのも、協力し合って生活する農家ならではと感じました。

 団地住まいだと回覧板を回すくらいの交流しかありませんが、農家やってると繁忙期はお互いの作業を手伝ったり、野菜を物々交換したりと関係も密ですしね。

 妻が農家を継いでいるわけではありませんが、自分も娘婿としてご近所の農作業に駆り出されました。

 時間にせよ人数にせよ、総じて規模が大きかった義実家の葬儀。自分の親戚よりも、妻の親戚の方が詳しくなったのではないかという数日間でした。

○終わりに

 告別式で義父がお礼の挨拶をしている際、自分の祖父の葬式で父が同じお礼の挨拶をしていた事を思い出し、思わず涙してしまいました。

 父が亡くなって4ヶ月、まだまだ傷は癒えないなと感じました。父が亡くなった後すぐに娘が生まれたこともあり、バタバタしていて父の死を見て見ぬふりしていたところもあったように思います。

 育休に入り家族と向き合う時間も取れるようになったので、父の死ともしっかり向き合っていきたいですね。

追伸:娘はこの数日とてもいい子にしていて、いろんな親戚のおじさんおばさんに笑顔を振りまいていました。感謝です。

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