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下を向いて歩こう

学生の頃の僕は、官僚になって政策を立案し弱者や少数派でも全ての人が自己肯定感をもって生きられる社会を作りたいと本気で考えていた。

皆が就職活動をする中、一人独学で勉強するため図書館に通う日々。
国家公務員総合職試験の勉強を毎日2時間以上、雨の日も風の日も雪の日も続けていた。

継続は力なり。
苦手だった法律関係の科目も基準点をクリアし晴れて二次試験を突破、札幌市での一次面接もクリアし官庁訪問までこぎ着けた。

夢の入口まで、あと一歩。
狭き門を通り抜けようとしたところで、梯子を外されてしまった。

官僚になるために費やした時間も努力も一瞬で水泡になる瞬間、僕は初めてこの世界を憎んだ。

当時の僕は上昇志向の幻から抜け出せず周囲と比較し、とても生きづらかった。

あの日、不採用通知を言い渡された瞬間は目の前が真っ暗になったけれど、今になって振りかえると僕を不採用にしてくれて、ありがとうと面接官に伝えたい。

就職活動に失敗し、新卒で入社した会社を2ヶ月で辞めて世の中を斜に構えて生きていた中、思いがけない縁に導かれ尊敬する人々に出会うことができ、僕の考え方は変わった。

上を向いて歩かなくてもいいじゃないか。
むしろ下を向いて歩こう。

自分の足元にある家族や友人、美しい風景、美味しいご飯、大好きな本、音楽…を慈しみ大切にする生き方は何て素晴らしいのだろう。

幸せとは誰かと比べるためにあるのではなく、自分の内に見いだせば良いのではないか。

また自分よりも弱い立場にいる人、苦しんでいる人のことを思いやるためには目線は上ではなく下に合わせなければならない。

上ばかり目指していると大切なものを見落としてしまう。

だから僕は下から目線で日々、自分の周りの人々にそっと手を差しのべることは何かないかなと考える。

僕にできることは限られている。
それでも僕が生きている間は隣人たちが笑顔になれるように僕にできることを背伸びせず実行するのだ。

愛しい人 俺は結構都合よく出来ているんだ
どんな悲しみからもすぐに立ち上がるのさ
あなたが望むなら 俺はいつでも大見栄きって
かっこ良くいたいと思っているよ my little girl

表はいつしか真夏の光 あなたと一緒に今飛び出して行こう

So sweet 泣いているメモリィー
涙のテロリストは手に負えない 行こう輝くメロディー
あなたを連れていくよ 笑顔の未来へ 行こう

エレファントカシマシ
「笑顔の未来へ」

今日も皆様にとって良い1日でありますように。
大切なものは目に見えない。
それでも下を向いてみんなが見落としたものを拾い集めて宝物を作ろう。

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