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人生初バックパック旅 -モロッコ洗礼編-

今回からモロッコの話に入っていきます。
バルセロナの、空港に激近ホステルAirhostel Barcelona Airport 24hに泊まっていたおかげで、空港に行って飛行機に乗るのは余裕のよっちゃんでした。前日に市場で朝ごはんも買っていたので、ハッピーハッピーハッピーな気持ちで空港の駅についたのですが、ここから海外旅行らしいハプニングが続くこととなるのでした…

おいしい朝ごはん、スペインはこのパンをいたるところで見かける。
ほうれん草チーズ味、鉄分もタンパク質も取れるのでありがたい。

改札から出られない

前回説明していなかったのですが、スペインは鉄道とバスが日本並に使える上、回数券が大変お得だったので、初日にバルセロナで使える回数券を買っていました。
といってもやや難しいのが、使えるゾーンが分けられていて、回数券を買う際にどこのゾーンまで含むか選ばなければならないこと。正直あまり計画を立てていなかったので、券売機の前で観光客感丸出しにしながらスマホで必死に検索(同行人が)(私は横でスマホをひったくられないようにSP顔だけして特になにもしていなかった)(ありがとう)。

バルセロナメトロ超ざっくりプチ解説

結局、我々は間にモロッコ旅行が挟まっていたので、この10回回数券的なのを買いました。同行人が検索した結果、とりあえず今回の旅行はバルセロナ中心地しか回らないため、1 zoneで十分そうなことが判明。ずっとバルセロナにいる人は24時間とか〜時間使い放題的なのを買うのがいいのかもしれません。

ちなみにこの公式のzone map、個人的には恐ろしく見づらくてよくわからなかったので、「zone map barcelona metro」等検索して、別のマップを見るのが一応おすすめです。
ただ、我々はそのマップを信じて空港の駅に向かった結果、改札を出られず別の乗車券を券売機で買うことになりました。他の観光客もみんな改札を出られず困惑していたので、おそらく空港だけは別の券が?必要?なの?かな…?結局よくわかっていません。
日本の駅と違ってそう駅員さんは都合よく見つからないので、空港に行く方は早めに行って券売機と格闘するか、乗る前の都心の駅で駅員さんか地元の人に確認しておくのがいいと思います。

これは全く関係ない話ですが、改札を出たすぐ先にホームレス、でなければホームレスのふりをしている昔めっちゃ強くて有名で今は訳あって身を潜めている風の人がいて、お金を要求してきたのでたぶんホームレスだったのですが、綺麗な駅に突然現れたので結構びびりました。なんなら同行人と避ける方向が被ってホームレスに激突しそうになりました。皆さんもお気をつけください。

やっと空港について拝んだ朝陽

予想以上のモロッコの洗礼

こうしてようやく私がどうしても行きたかったモロッコ、の中でもタンジェという都市に到着。
まず空港について階段を降りると、特に係の案内や柵などもなく、飛行場を普通に横断して入国検査のカウンターへ。とりあえず本気で走れば、警備員とか来るまでに飛行機の周りを意味もなく一周できそうなくらいにはゆるゆるだった。タッチしてどんな目に遭うかは知らないので、やる際は自己責任でお願いします。

歩きながら撮った写真、1人目はどうしてそっち行くってわかったん?

入国検査はおそらくアラビア語で質問されて、同行人と「ぽぇ?」みたいな顔をしていたら、英語でひとつだけ質問され、それも訛っていてよくわからなかったのでふにゃふにゃ答えたところ、日本人パスポート効果なのか、なんかサラッと入れてもらえました。

モロッコは日本円を両替できるところが少ないと聞いていたため(後にこれで大変苦労することになる…)、空港で最低限の両替を済ませ、いざタンジェの高速バス乗り場へ!

と思ったのですが、事前に調べていたCareemというアプリを使ってもドライバーが全く見つからない。
モロッコではUberなどが使えず、代わりにCareemが使える、ただし使える都市はかなり限られているというところまでは調べて知っていました。
しかし、タンジェは使える都市にも関わらず、5分ほど待っても「ドライバーはいない!おとといきやがれ!(意訳)」と表示されてしまう。一度だけ「ドライバーが見つかりました!」と表示され大喜びしたものの、1分後にドライバーにキャンセルされる始末。海外っぽい。

ということで、やむをえず空港の外でタクシーを捕まえることに。
モロッコは街ごとにタクシーの色が決まっていると小耳に挟んでいたので、空港を出た瞬間クリーム色のタクシーだらけで、なるほどタンジェはクリーム色なのね、と勝手に納得していた。

正解は!水色!

タクシーゾンビに囲まれる

どうやらクリーム色は長距離タクシーの色らしく、固定料金を請求されるとかされないとか色々ネットには書いてあったのですが、当時の筆者はそんな細かい情報はすっかり忘れてタクシーに接近。

止まっているタクシーの運転手に、外から「乗〜せ〜て」とアピールすると、高速バス乗り場までは150DH(モロッコディルハムという通貨の単位)とのこと。厳密な金額は置いておいて、だいたい正規の金額の2倍だと思ってもらえれば大丈夫です。

つまり
ぼったくりだ〜!

ではここから特に理由はないのですが、この後の様子を4コマ漫画でお届けします。

埒が明かない
別の観光客参戦!
なんかぞろぞろ人が集まってきた
ゾンビだ!


ということで囲まれそうになったので、急いで空港の中へ避難。
どうやら空港の外にいるベージュタクシーは、全員で結託して150DHで観光客を捕まえる作戦らしい。

仕方がないのでとりあえずバス乗り場に向かって歩いてみる(徒歩1時間の距離)。その間、なぜか空港の警備員の格好をしたおじさんがずっと追いかけてきて、後ろから「150DHしかないぜ!諦めてもどってきな!止まれよ!」的なことを叫んできてうざかった。こちとらモロッコ人専用反抗期やぞ。

そしていつのまにか警備員ゾンビも諦めて静かになった頃に、また別のベージュタクシー軍団に遭遇。試しに交渉してみると、120DHで乗せてくれるとのこと。5分歩くと30DH浮くらしい。時給換算したくなる気持ちをグッと堪え、値切りを試みるものの120DHから一歩も譲ってくれず。

同行人も筆者も空港に着いて早々神経をすり減らしすぎて限界だったため、妥協して乗ることに。おそらくあともう5~10分歩けば大通りで水色タクシーを捕まえられたが、今回は勉強代ということで良しとしましょう。

開いている店は開いとるし閉まっとる店は閉まっとる

ようやくタンジェの市街地に到着。支払いのときに大きいお札しかなくて、お釣りがないとか言ってまたぼったくられるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、普通にちゃんとお釣りはくれました。

ようやく市街地に出たところで、念願のお昼ご飯探し!

これだけでもカラフルで海外ぽくてテンション上がる

と思ったのですが、どこのお店も閉まっとる。
開いている店は開いとるんだけど、にしてもドリンクメニューしかない。ご飯メニューがある店はみんな閉まっとる。どゆこと?

大通りを端から端まで歩いてみたものの、開いているご飯屋さんゼロ。仕方がないので、スーパーに入って気休めのフルーツゼリーを購入。したつもりが、フルーツジュースでしかも結構ねっとり系だったので、顎がつりそうになりながら途方に暮れてチューチュー吸って元きた道を戻ることに。


と思ったら、ご飯屋さんが開いとる。
さっき閉まっとる店だった店が開いとる店になっとる(さっきから擦り続けているこれは千鳥のネタリスペクトです)。
試しに入ってみると、メニューがなにもない。というかなんのお店かわからない。店主はいるけど特になにも説明がない。なんなら席も案内されなかったので、「ここ座っていい?」と聞いたら困り顔で「別にどうぞ?」的なジェスチャー。たぶんあんまり言葉も通じない。

困ってキョロキョロしていると、地元の人が急に話しかけてきた。頭をよぎる「どしたん?話聞こか?」ゾンビ。
言葉もほぼ通じない中、おすすめを聞こうとすると、料理していた人とその地元のお兄さんが協力して、全メニューをどんどんお皿に盛り付けて見せてくれた。おいしそうなのを指差して適当に頼むと、お兄さんが料金も教えてくれ、なんならお財布の中を指差して「このお札出して」と指示してくれる。
200DH札とかいうおそらく現地でほぼ使わない高級紙幣に目もくれず、「それじゃない、こっち」とお札を引っ張り出してくれ、お会計までしてもらった。お釣りをわたされたので、感謝をこめてチップとして渡そうとすると、笑顔で「いらない」と断りそのまま颯爽と去っていった。

え???いい人すぎませんか???

お兄さんのおかげで、モロッコ人に対しての不信感もだいぶやわらぎ、念願のご飯にありつけた。

料理名も食べ方の正解もわからないが、とにかく美味しい

鶏肉をスパイスで煮込んだものにフライドポテトが山盛り乗っかっているものと、豆のスープっぽいのと巨大なパンが出てきた。2人でたしか40DHだったが、日本円でだいたい500円くらい。安すぎるし美味しすぎる。最高の昼食となった。

初めてのリヤド

こうして色んな人に騙されたり助けられたりしてモロッコを全身で感じつつ、ようやく高速バスに乗車。この高速バスの詳細については別の記事でまた説明しようと思います。

そしてモロッコ1泊目の地、テトゥアンに無事到着!

白い街テトゥアン

想定通り至る所に階段があり、道も凸凹していたり汚かったりするため、改めてスーツケースじゃなくてリュックで来て良かったと思った。

泊まる宿は、Riad Tetuanía。2人で1泊6,000円強。階段を上ったり降りたりラジバンダリ、細い道を右に曲がったり左に曲がったりラジバンダリ…と進んだ結果、なんとか到着。

いや表札ちっさ!!!

表札がひっそりとしすぎていて何回か目の前を通るまで気づきませんでした。ちなみにリヤドというのはモロッコ名物の宿泊施設で、モロッコの伝統家屋を改装してあるのが特徴です。

ということで、早速内部の写真ドーン!

天井が高い上に吹き抜けまでついている!

Chu! 写真下手でごめんって感じですが、中に一歩入ると外の喧騒を忘れるくらい静かで、かなりひんやりとしています。でも中心に太陽の光が通る吹き抜けがあるので、どこかさわやか。なんとも不思議な空間です。
また、いたるところにタイルや細かく彫られた木のパネル?が使われていて、引いて見るのと近くで見るのとでは、また印象が変わって楽しい。

とまあ腐っても建築学科なので、大興奮しながら中をうろうろとしていたのですが、テラスが更にすごかった。スタッフ(1人で回してるぽい)のじいやみたいな人がいて、「テラスでミントティー飲む?」と提案してくれたので、喜んでお言葉に甘えることに。

優雅なティータイム

本場のミントティー、ミント多すぎて草、ミントだけに…は?
ということで、見晴らしのいいテラスで優雅なミントティータイムを過ごしたところで、近くのEl reductoというホテル併設のちょい高級レストランへ。
こっちの方が表札が目立っていてわかりやすかった。

風が強くて寒かったので、思わずホットココアを注文。

ハハッ!

親戚の家に行ったときに食器が足りなくてこういうマグカップ出てくることあったなぁ、と懐かしくなる感じのマグカップが出てきました。海外ぽい。
そして、食事は何種類か頼んだのですが、モロッコ名物タジン鍋にも初挑戦。

ケフタタジン!!!

このケフタタジン、ミートボールとトマトベースが特徴のタジン鍋らしいのですが、筆者の好みドストライクでした。確かこの旅行中、少なくとも3回は食べた。ただこのミートボール、何肉だったのかは未だにわからない。

さてもう一度宿泊しているリヤドのテラスに上がってみた。

白の街テトゥアンの本気

めっちゃ綺麗なんですけど!!!テトゥアンの街は壁が高くて道が細いので、歩いていると正直ただただ白いのですが、高いところから見ると感動するくらい綺麗です。特に夜になると、白い壁が街灯や建物の灯りを反射するので、ランタンのようにぼんやり光って見える。
ラプンツェルの映画に出てくるランタンのシーンが好きな筆者的には、とても印象的な光景でした。


さてモロッコ1泊目の紹介が終わりました。
次回はテトゥアンからようやくこの旅行を計画するきっかけとなった青の街、シャウエンに移動します。それでは〜

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