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「ロキ」じゃなくて「ハイライズ」に出てるトムヒルが好き。我喜欢《高楼大厦》中的汤姆-希尔,而不是「洛基」。


トムヒルとは、トム・ヒドルストンのことであーる。

高層マンションで繰り広げられる狂宴の終盤で、ベランダに降り立った鳩を括き殺して丸焼きにするシーンが至高である。

それにしても、原作「ハイライズ」を執筆したバラードが予言したような、高速道路タワマンやゲーテッドコミュニティといった人工的で閉鎖的な環境では人間は偏執的になって狂気を孕んで崩壊するという警鐘?危惧?は現在尽く外れてしまった。
10年近くタワマン40階に住んでても、いたって平々凡々に活きてる自分もその証明だ。

人間は案外しぶとい生物なんだな。
七つの大罪なんかブルドーザーで踏み潰しながら、いずれ人工知能も悪賢く飼い慣らして、卑小なDNAの方舟はやがて火星へ木星へ侵攻していくのだろう。
素晴らしい。

そしてこうした宿主の衝動を寄生虫トキソプラズマが操っているのだという研究がある。
ならば、実はトキソプラズマ自身も、地球環境化では不活性のウィルスに感染しており、人類の宇宙への渇望は、そのウィルスが活性化する地球外環境を目指しているために生起しているとと考えることもできるなーSF的に。((o(´∀`)o))ワクワク

人類の歴史は、かつて地球草創期に隕石に付着して重力に囚われてこの惑星に墜落してしまった彼らウィルスたちの、およそ35億年かけた壮大なディアスポラの捨て駒にすぎないのだとしたら、戦争や、増税クソメガネや、毎日手のひらサイズの液晶画面を凝視して、スクロールして、感情を上下左右に高ぶらせてる善男善女や、なんかその他もろもろもろもろの行いの非合理性が納得できる。

ウィルスにとっては捨て駒がどーなろーが知ったこっちゃない。
モノリスが指し示した木星に誰か一人が到達すれば成功なのである。
そして彼らは巨大ガス惑星の揺りかごで、しばしの安眠を貪るのであろう。
太陽が膨張を始めるまで。


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