親友という言葉が生まれた日。


「親友」と手紙に書かれていた。

私には2人の親友がいる。
2人とも大学時代に出会った。

学部が同じだった親友。
部活が同じだった親友。

それぞれのコミュニティで出会ったから、
親友同士は知り合いではない。

私の話でお互い何となく知ってるくらい。

ただ、不思議なことに親友になったきっかけは共通している。

それは冒頭に書いた手紙の一言。

私はどうやら恥ずかしがり屋らしい。

自分から「親友」という言葉を生む意識すらなかった。

いつだったかは覚えていないが、それぞれある日もらった手紙に「親友」と書いてあった。

恥ずかしがり屋の私でも
すごく嬉しかったのを覚えている。

何だか告白された気分だった。

その手紙をもらった日から「親友」が私にはできた。

そして、私から「親友」という言葉が生まれた。

恥ずかしさから嬉しさに変わった。

私の人生においてこんなにも
親友という存在が私を支え続けてくれるとは
思ってもいなかった。

数年前の私は何を悟っていたのか
「誰に嫌われてもイイ」という
スタンスのもと生きていた。


きっと遅い反抗期だったのだろう。

彼女たちがどれたけ貴重で大切な存在か。
社会人になり涙が出るほど痛感する。

仕事も住む家も異なる場所で過ごす者同士。

「会いたい」と相思相愛に思う。
それがなければ会うことはない。


当たり前なことだけど、
疲れた仕事帰りや貴重な休日に「会いたい。」


そう思える存在がいることってスゴい。


心から信頼できる親友を作ること。
それは恋人を作ることよりも難しいと思う。

だって恋愛は「好き」となったらすぐ行動すればいい。

答えもハッキリと存在する。
伝えたらスッキリする。
恋愛マスターではないが、勝手な持論だ。


友達関係は「好き」でも親友にはならない。


きっと仲が良くてもあえて定義しないことの方が普通なのかもしれない。


そのあえてを手紙に書いてくれた「親友」


私にとっては人生が変わった一大事。
手紙のことを2人は覚えているだろうか。

当時どんな気持ちで書いてくれたのか聞いてみたい。

もし覚えたなかったら悲しい?
いやそれも楽しくネタにできる話題だ。


よし。今度勇気を出して聞いてみよう。

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