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移転オープン

大吾の店が、トレーディングカードに特化した形態になり、順調に売り上げを伸ばしていった。
おそらく年商が億に近くなった頃、繁華街の近くに店舗を移転すると言い出した。

既存店舗の2倍の広さで家賃も2倍、心配しても仕方がないので、大吾の商才にかけるしかなかった。

コンクリート剥き出しのテナント店舗を1からデザインし作り出さなければいけなかった。私もものづくりは好きなので協力したくなった。
ネットで検索して、店舗デザインに特化した建築事務所を探し大吾に提案した。建築士との打ち合わせも同伴し、ここなら素敵な店舗ができるだろうなと確信した。

決して仲は良くはなかったが、家の家具選びだったり、洋服などのショッピングは、お互いが好きだったので一緒に買い物をに行くことが多かった。
カードショップというと、オタクの集まりで、店舗も飾り棚と椅子とテーブルくらいでいいやの世界だとは思うが、拘って作りあげた。

店の奥に大吾の書斎を作った。壁面に、大パネルの写真を貼り、カッシーナ風の家具を置き、トレンディードラマの青年実業家の部屋かよ的な空間を作った。

カードショップと思えない程おしゃれな店舗が出来上がった。そして、移転をきっかけに、個人事業主から株式会社にし、大吾は代表取締役になった。

移転オープンし、どこからともなくお客さんが来て、いつも店内は賑わっていた。
それがずっと続くと思っていたが、あるルール改正と共に暗雲が立ち込めることになっていく。。

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