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学校の行事が面白くない!

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

昨日も登場した私の妻ですが、学校関係者ではありません。だからこそ家に帰ると、保護者の生の声を聞くことができ、保護者ってそういう捉え方・考え方をするんだなとすごく参考になります。

そんな妻の一言。

「本当に学校の行事って面白くないよね。」

今日は、この言葉を考えてみたいと思います。

学校は変革の時…

最近、学校が大きく変わろうとしています。その原因は…
◯働き方改革
先生方の負担を軽減するために、削れるところはどこかを積極的に探している。コロナをきっかけに縮小、中止になっていた行事。働き方改革とごちゃごちゃになって、この機会に縮小してしよう…という流れになっていますよね。

◯時数の確保
行事に取り組むには時間がかかります。大きな時数を割いて取り組んできたけれども、それによって日常の授業が圧迫される事態にも…。そういうこれまでの歪を解消し、適正化しようという流れもあります。

「行事は完成度を求めるのではなく、限られた時数の中でできる範囲のものを保護者に見てもらおう!」

こういう捉えの学校が今は多いのではないでしょうか?

これまでの完成度を求める保護者!

学校の思惑とは裏腹に、これまで通りを求める保護者。保護者の感覚としては、「行事が劣化している。」「どんどん面白くなくなっている。」というのが正直なところのようです。(妻談)

学校と保護者にはギャップがあって、それがどんどん開いているようです。

学校はどこに向かうべきか…

私は、働き方改革と行事の縮小を混同して考えてはいけないと思っています。各行事の目的を考えずに、働き方改革の名のもとどんどん削れるものを削る方向性には反対です。もちろん、学習に時数はきちんと確保すべきだと思います。だから、時数をきちんと確認して使える時数はどれくらいか、学習内容を上手に生かすにはどうするかをきちんと整理し、取り組む必要があります。

また、「完成度を求めるのではなく、できる範囲を保護者にみせよう!」という言葉を拡大解釈して、最大限できるところまで取り組まないことはあってはいけないなと思います。

行事は、子どもたちが保護者に褒められるところまでがセット!

保護者を満足させるための行事ではありませんが、子どもたちにとっては、保護者に「頑張ったね!成長したね!」と言ってもらえることが何よりも励みになるし、自信につながるし、次への意欲につながります。行事を「こなす」ことが目的ではなく、「子どもたちの成長と自信につなげる」ことが目的であるということをもう一度見直さなければいけないなと痛感させられました。

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