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本当に欲しいのは、アドバイスではなく、「頑張っているね」の一言

小学校の先生で、2児の父、雄剛です。

てぃ先生のこの投稿、すごくその通りだな共感しました。私も同じような経験があるんですよね。

クラスで支援が必要な子について話し合う巡回指導員さんとの面談で…

以前に、私のクラスに絵に書いたようなADHDの子がいました。その子を担任したのは3年生の時。1、2年生では、落ち着いて座っていられず、いつも教室.廊下を徘徊。友達の気持ちが分からず、常にトラブルを起こし、心をコントロールできずに暴れたり、教室の掲示物を破いたり…大変な状況だったと引き継ぎました。

担任してみると、すごくやる気いっぱい!頑張っていること常に褒めながら、そのやる気が持続するように粘り強く関わっていくと、教室.廊下を徘徊することなくなり、みんなできちんと授業を受けられるように変わっていきました。ただ、やはりADHDということで、喋りたい気持ちは抑えきれない…。もともとそれほど授業に参加しなくても、低.中学年の勉強くらいはできてしまう子だったので、やる気いっぱいな分、答えが分かってしまうと、みんながこれから考えようとしているのに言ってしまう…思いついたことを止められないのが課題でした。

そんな時に巡回相談員との面談で…

「◯◯君は、やっぱり思いついたことを喋り過ぎで、他の子が考えようとしているのを妨げてしまっている。『◯◯君の考えは、とても重要な考えだから先生が当てるまで待って。すごくいい意見だからみんなのためにここ!っていうところで当てるからね!』って伝えると、ちょっとコントロールしやすくなるかもね゙。」

私は、正直ただただ巡回相談員にイライラしてしまいました。それは、なぜか…

そんなことはわかっているよ!

「◯◯君が先に答えを言ってしまうことが周りの思考を妨げている」そんなことは、わかっているよ!

だから、答えを言ってしまっても、「◯◯君の言っていること、本当かな?みんなで合っているか考えてみよう!」とその子の発言ありきで、そこから広がる展開を試したり、その子が悪者にならずに授業を作る大切な一人なんだと本人も周りも思える工夫をしたり、手を尽くしてここまでやってきたんだよ!

「今聴きたいのは、ちょっと見た人のありきたりなアドバイスなんかではなく、頑張っていますねという肯定の一言なんだ!」

この経験があるからこそ、てぃ先生の投稿すごく共感できました。

これから新年度になれば、前年度困りをもった保護者や子どもたちの話を聞く機会がありますよね。そんな時には、まずはなんとかしようと頑張って取り組んできたことを肯定していきたいなと思います。一緒に対策を考えるのはそれからです!

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