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「男性中心企業の終焉」浜田敬子            読書記録

この本を手にとったのは、noteのオススメのなかになつみっくすさんというかたのブログで、「『男性中心企業の終焉』の読書会からの学び」というのがあって、浜田敬子さんのインタビューとともにレポートされていらして、興味を持ちました。

わたしが結婚前に10年勤務していた会社はまさに男性中心でした。4分の3位は男性でしたし、女性上司はたった1人。男女雇用機会均等法の始まった年ですから、ほぼ浜田さんと同世代ですね。
ただありがたいことに、この会社は、それほど待遇なんかでも男女差はありませんでした。私自身も同期とほぼ同じか、むしろ先んじて役職が上がったりして。上司からも努力や結果に対して、いい評価をいただいて、働きやすかったように思います。

女性は市外への転勤はなかったし、これは配慮ですかね。もちろん結婚のことや彼氏のことを聞く人もいましたが、女性もそういう人はいますし。パワハラ、セクハラというよりは個人の問題ですね。

でも結婚した後も働いてる女性は離婚が多かったように思います。つまり、あの頃は特に会社が女性を特別扱いしなくても、家では家事も育児も女性が当たり前のように担っていたのかもしれませんね。それで、二重に大変だったのかも?

とにかく忙しい会社で、決算の時期とかに月に100時間超えの残業はザラでした。それで、主人が心配して辞めることになったんですが、丁度うちの母親が病気がわかった頃で、仕事を辞めることに迷いはありませんでした。

でも、子供ができてから自分が女性である厳しさを思い知りました。うちはまさにワンオペ育児でしたが、何をするにも1人の収入では厳しく…。
それで、今の会社に職を得ました。

今度は前職と違ってほとんどが女性。働いてからは16年くらいになるんですが、なんと前の職場より長くいるのに、給料がビックリするほど低い❗そして、今でもダンナの半分にも及びません。

これこそが女性差別のような気がするんです。だって、会社全体がこんな給料なんですから、最初から既婚者とか親と同居してる人に対象を絞って雇用すれば安くても生活していけるんです。そして、給料は低くても有休とか資格手当はちゃんとあるわけですよ。そしたら、よほど嫌な職場じゃなければやめないので、主婦(私自身を含む)とかはありがたくて辞められないわけです。

でも…ん?!…これでいいのかな?男の人なら家庭は養えないし、一人暮らしで貯金なんて無理❗じゃあ辞めれば、と言われても仕事自体は好きだし辞めたくない。勝手な考えとわかっていても、モヤモヤしながら流れに身を任せるしかない。なんか、女性職場だから、給料低くてもいいだろ的な…バカにされてるような。

私は、10年間くらい専業主婦だったわけですけど、その間にIT化が進み、インターネットもパソコンも使えないで苦労しました。この10年がダンナとの差なんでしょうか?前の職場をやめないで、いろんな制度を使いながら居れば今頃は給料の面では正直旦那より稼いでいたでしょうねー。

でも、現実にはそんなことは不可能です。妊娠中、子育て中…あのハードな会社で仕事してる自分が想像できません。

この理想と現実のギャップを埋めてくれるのは、会社でしょうか?政治でしょうか?正直わかりません。そこを乗り越えて子育てが終わった私は今や「私達の頃はね~もっと大変だったのよー」と説教たれるおばさんになっているのかも?

読書記録ではなく、ただの自分の仕事クロニクルになってしまいました。本を読みながら、自分の仕事の歴史を思い出しました。

ダイバーシティと言われる現代で、女性が仕事も子育てもしやすい社会になっていくことを、これから社会に出ていく我が子達のためにも切に願っております。

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