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コロナ禍で現れる本来の自分

昔の友人がときどきメディアに出る仕事をしています。芸能人やアナウンサーではないのですが、一種の文化人といえばいいかな。
最近、彼女が数年前に出演した動画を見る機会がありました。文化人のコロナ禍でのおうちでの過ごし方を紹介するような動画です。そこで彼女がこんなことを言っていました。

「家族としか会わない生活をしていて、本来の自分、子供の頃の、内気で人見知りな性格が出てきた。仕事柄、社交的であることを期待されていると思ってそう振舞っているけど、本当の私はそうではない」

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うーん、わかる。私もコロナ禍で違う自分が現れたと感じている。ただ、私は子供の頃というより、これまで見たこともない性格が出てきた。性格というか、行動の変化かな。

他人のことが気にならない。気にならないから、先入観や偏見なく自然に打ち解ける。行動範囲は狭いけど、近所の人やお店の人とすぐ仲良くなる。
気にならないから仲良くなるっておかしいのですが、気にならないから、その人に対して一切のジャッジをしないし、「きっとこういう人だ」という先入観も持たないんです。だから、構えずに話せるので、すぐに仲良くなれるのです。

友人と連絡を取り合う頻度が減った。相手から連絡をもらっても、シンプルにさっと返信しておしまい(ひどいときはスタンプのみ)。
他人の承認を必要としない感じです。Facebookにも投稿しなくなり、近況を他人に共有したいと思わなくなりました。生存を知らせるために、友人の投稿にはいいねを押したり、たまにコメントします。

友人に飲みに誘われても気が乗らなければ断る。しつこく誘われたり、断った理由を勘ぐられても折れない。
「飲みに行かない」と言っている人をしつこく誘うのはマナー違反ですから応じる必要はないのですが、相手の気を悪くしたくないという理由で応じたこともあったかもしれません。気の乗らない誘いに付き合う必要はないのです。それである人から絶交されたようですが、かまいません。

上記のような性格というか行動の変化により、心穏やかに過ごせますので、怒らなくなりました。一瞬怒りがわくことはありますが、すっと冷めます。他人にエネルギーを割かないので、自分にエネルギーを使えるようになりました。そうすると、自分が何をすべきかわかるようになる。

友人と違い、本来の自分とは言えませんが、「フラットで冷静な自分」というコロナ前とは違う人格が現れました。
もしかしたら、もともとどこかに潜んでいたのかもしれません。もっと早く出てきてほしかったし、これからもいてほしいです。だって、フラットで冷静な自分で生きるの、めちゃ楽だもの。


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