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新卒の就活なんてもう経験しないのに動揺してしまった話

氷河期に就活してよかったと思った話

最近、私が新卒で就職した業界の各社の採用人数を知る機会があった。営業職が各社数十人である。思わず
「うへえ…」
とつぶやいてしまった。
私は氷河期末期に就職したが、大手の会社では、営業職の採用人数は数百人であった。採用数が多くない会社でも50人以上採用していたのではないだろうか。
「あー、私、いまだったら〇〇業界入れないや。辞めるんじゃなかったわ」
と思ったところで気づいた。
「あ、私、新卒の就活なんて関係ないんだった。いまから〇〇業界に戻るとしても(戻れないけど)営業職は受けないし、全然関係ない話だった」
そう、関係ないのである。関係ないのに、自分がこれから新卒で〇〇業界を目指すような気持ちになってしまった。
何度でも言おう、きみには一切関係ない話だ。無駄に動揺するではない(苦笑)。

でも、数百人のうちの1人として採用された人間としては、20人に入れる自信はまったくない。いい時代に就活できたなー。私にとっては氷河期の就活万歳だよ(爆)。
給与水準が高くホワイト、採用人数の多い優良企業にとりあえず入り込むというのは、我ながら賢い戦略だった。まあ、戦略的に動いたわけではなく、なんとなく説明会に行き、面接を受けた会社が内定をくれただけなんだけどね。
そんな心がけだったからせっかくのチャンスを生かせなかったけど、そこで努力を積み重ねていずれ中枢を目指すもよし、そこでの経験を生かして転職するもよしなのだ。


もう自分の人生であんなことは起こらない

この話に限らず、いまの自分には関係のないこと、自分の身には振りかからない出来事を考えて憂鬱になることがある。

例えば、小学校の頃にムカついた同級生のことを思い出し、本気でムカつくことがある。もしあいつに再会したらどうしてやろうと思うこともある。
自分に冷静になってほしいのだが、その相手とはもう30年ほど会っていない。私がまだ地元にいて、自転車で広範囲をぶらぶらしていた高校時代すら会っていない。共通の友達もいないから消息も知らないし、生きているかどうかすらわからない。
さらに、私は東京にいる。あいつの経歴を考えると、私が住む都心の高級住宅街(ドヤ!)に住んでいたり、私の会社のある官庁や大企業の多い街(ドヤ!)で働いている可能性は非常に低いし、私が出入りしている場所に出入りしているとも思えない。百万が一近くにいたとしても、いまさら気づくはずがない。
これだけ言っておいてなんだが、当時何をされたかと言えば、思い切り些細なことである。
「ふーん」
と無視していればよかったのに、相手にしていたのは私である。まあ、しつこいヤツだったから、無視しても何かしてきたかもしれないけどね。近い将来、縁がなくなる相手だからスルーしろと当時の私に教えたい。

昔のことを思い出すのはかまわない。こうしてnoteにするのも面白い。
でも、「また同じことが起こったらどうしよう」と考える必要はない。なぜなら、未成年や若い頃に経験したことと同じことは高確率で起こらないからである。



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