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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep 95

第11章 コーカサス編 
三十路センチメンタルジャーニー
ep95 旧ソ連の香り

 朝、大騒動が有りながらもトビリシに到着。約束通り朝飯を奢らせ、ネリ・ダリの家の前まで送らせた。しかしやはり昨夜の事件のせいで精神回復のためふて寝。やっとこ気持ちの整理がつき始め、起きたのは昼過ぎだった。

 以前にも書いたが自分の泊まっていた宿は、バックパッカーには有名な日本人宿、その名もネリ・ダリの家。いわゆる民泊でホテルではなく、ネリさんのお家である。現在のように民泊が当たり前でない時代の民泊。ではスマホもない時代にどのように民泊するのかというと、まず、ネリ家に行ってベット貸してくれと言う。相場は旅行者同士の情報交換である程度掴んでいる情報をベースに交渉する。ただし、通じる言語はグルジアの言葉とロシア語なので、交渉というかただの値段の確認みたいな感じである。ネリさんの家のリビングにはいくつかのベットがあって、空いていればOK、埋まっていればNGみたいな感じである。

 ここには所謂バックパッカーがだけが泊まっているのではなく、さまざまな現地人ぽい人も泊まる。そんなネリさんの家だが前にも述べた通り、日本人バックパッカーでは非常に有名で、おそらくトビリシの中で一番安く泊まれることも手伝って日本人宿的な存在になっている。もちろんここには日本人情報ノートがあり何かと便利なのと、もしかしたら日本人が泊まってる可能性もあので上手くいけばシルクロードの反対側から来たバックパッカーと情報交換ができる可能性がある。また、旧ソ連の香り立ちこめる治安の厳しいこのコーカサスで、同じ方向を目指すバックパッカーであれば旅のパートナーになりえる。

 夜暗くなったら外には出るなと口酸っぱく言われている治安がよろしくない所だと出来れば2、3人で行動したいところである。ただ残念なことに本日のネリさんの家に泊まってるのは自分ひとりであった。うーーーん、誰もいない( ´Д`)y━・~~。仕方がないので先人の日本人バックパッカーが残してくれた情報ノートをむさぼるように読む。ここでゲットしたかった情報は次に向かうことになるアルメニア情報。これらを探しまくって片っ端からメモを取っていく。

 そんな情報ノートの片隅にどこぞのパイセンパッカーがトビリシのサーカス情報を記載してくれていた。これはそう、あのピエロがでてきてライオンが火の輪くぐり、熊が玉乗りをするあのサーカスである。行きたい!!これは是非行きたい。ただし、この情報ノートにはサーカス会場のアクセス情報はあったものの、残念ながら休日や開催時間、料金などには触れられておらず、自分で調べるほかなかった。

 まずは、サーカス会場を目指すことが決まり、早速街に繰り出す。歩くこと約15分、あの所謂サーカスっぽいテントが見えてきた。しかし、何だろうか、その感じは紛れもなく想像するあのサーカスのテントなのだが、恐ろしく活気がない。テントの窓口らしいところまでやってくると窓口も閉まっていた。どうやら本日はすでに営業終了で明日は15時かららしい。

 とりあえず明日の予定にサーカスを組み込み、本日は暗くなる前までそのまま街をほっつき歩く。これまで巡って来た街にはないなんともいえない質素な建物に無機質な団地群、飾り気の無い通り、商店にも特別な看板などなく、天気もなんとなく薄暗い。うーーん、これぞ旧ソ連の香り。

 しかし、そんなどんよりとした街でも、若い女性だけは違う。美人だ本当にみんな美人だ。さすがは美女の産地と謳われる国である。おっさん的にはにはこれだけでも来た甲斐があった。

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^
HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)

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