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ちょっくらシルクロード横断してきます〜中東・アジア旅行記ep28〜

第四章 シリア パルミラ編
三十路センチメンタルジャーニー
ep28、朝まで生テレビワールド編 2006

 ここパルミラはかつてキャラバンの交易都市として絶大な富を得た大都市だった。ローマ遺跡であるのだが、たくさんの建築物も残っており、その規模、そして砂漠にあることも相まって雰囲気が非常に良い。

 そしてここの遺跡はなんせでかい、そんな遺跡が僕の目前に期待以上の景観として目の前に広がっていた。また、それこそ世界遺産となる遺跡なのに観光客が3人ぐらいしかいないという奇跡も重なる。僕はすかさずミュージックプレイヤーを取り出す。贅沢にも遺跡の上に横たわり、音楽を聞きながら極上の時を3時間を過ごした。

 ちなみに一番はここでハマったのはジミ・ヘンドリックスのキャッスルメイドオブサンド。そんな時間を過ごしながらどこからともなく現れたベドウィンのミドルガイとおしゃべりしながらチャイをごちそうしていただく。うーん、これは本当に来てよかった。

 さて、町に戻りかけたところで一人の日本人に出会う。この人はマイフェーバリットチャンネル、キングNHKのディレクターでした。今回は仕事ではなくプライベートとのこと。自分のNHK番組愛を一方的に話しまくって勝手に盛り上がり、そのまま一緒に夕食をいただくことになった。

 そしてディナーの場所は泊まってもいないのに街で一番キレイな安ホテル。正直最初はここに泊まろうと目論んでいたが、やはり今の宿のオーナーの魅力にはかなわない。ちょうどそこに居合わせたスイス人パッカーと3人で食事が始まり、話もかなり盛り上がる。そこにこのホテルのオーナーも加わり、食事のことから政治、戦争、宗教とみんなのボルテージもガンガン上がっていく。まるで「朝まで生テレビ」。田原総一朗がここにいないのが悔やまれる。

 このオーナーは見た目40歳、実年齢27歳なのだが、英語がかなり達者。話し方もうまいし、現在のシリアの状況とかキリストとイスラム、ユダヤにいたるまでかなり客観的な見方をしていて(若干イスラムよりだが....)面白い。クリスチャンの擁護もしつつ、しっかりムスリムの良さも話す。政治の話も、ただ単に「アメリカが悪い!」ではなく、悪いのは政治の仕方であったり、他の国に対して政治的に上から目線であることなど、他国に対する文化へのリスペクトが足りないと言っていた。

 そして、アメリカの政治家はやり方は汚いが頭がいいとまで言っていた。なかなか事情通なようである。笑ってしまったのは、彼いわく『ビンラディンはブッシュと仲がいいから今彼はニューヨークに住んでる』って言っていたことだ。

 3時間ほど盛り上がって皆さんとさよならして我がホテルへ戻る。ちなみに翌朝NHKディレクターに別れを告げにホテルにいったら、衛星放送で洋物ポルノを鑑賞中のオーナーの姿を見てしまったことは墓場まで持っていこう。

ジミーヘンドリックス

朝まで生テレビの個人的に好きなOPカヴァー

面白すぎる田原総一朗

読んでくれた人へ
 今後、定期的にシルクロード横断日記や行きたいけど行けないという悶々とした気持ちで書いた、脳内妄想旅行の計画などをアップする予定です。お暇なときにでも、そちらも読んでやってください。ありがとうございました。スキをしてくれると僕のテンションが上がります。ファローしてくれたらうれション状態です。よろしくお願いします。人生の無駄遣い万歳^_^

HPやってます。いろいろな旅行関連記事を書いているのでよかったら寄ってみてください(^^)


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