馬込と駒込

俺は地方出身者だ。
だから上京時、ある程度メジャーな地名や駅は知っていた。
マイナーでも小説とかの舞台になってたら、それもしっていた。
例えば高円寺は、まだ商店街が小説の舞台でも無かったし、サブカルとかも流行って無かった。つまり今の高円寺とは、全く違う街だった。秋葉原もまだ完全な電気街だったし。
俺は高円寺は少女マンガの高円寺あたりって連載読んでたから、知ってた。友達が高円寺にアパート借りたと言った時は、そこは知ってると話したなぁw
上京した当初、歌やドラマや小説とかで知ってる場所には、自分で電車乗って行ってみたから。
別れても好きな人巡りで、高輪とか乃木坂とか歩いたなぁw当時の乃木坂は、確かにちょっぴり寂しい乃木坂で、何も無かった。

大学の講義の飲み会が、4月にあった。
出席者は、教授の他は同じ学部では同じ学科のその教授の講義を取ってる1年生だけだった。
どこから来てるの?とかみんなで聞き合っていたが、ひとり錦糸町から来てる人がいた。俺は酔ってたから、彼に何度もどこから来てるか訊いたw
答える方も酔ってて錦糸町だよ、と繰り返していた。実は、錦糸町がどこでどんなところかは、知らなかった。つーか、地方者には錦糸町は初耳の地名だったから。
ま、ふたりとも18歳だから今ならヤバいのだろうが、昭和では高校卒業したら酒、タバコは問題無かったから。厳密にはアウトだが、大学や警察でも何の問題にもならなかったからね。

それ閉話休題。
大学のサークルの友達に馬込から来てる人がいた。俺は馬込なんて、聞いたこともなかった。だから馬込から来てると言われて、駒込からだと思い込んでいた。
本当に馬込からだと理解したのは、3年生になってからだったw

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