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見やすい note の書き方 - 半角スペースの技法 -

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・エッセイスト として、
自らを定義しています。

note を始めて せいぜい3か月程の私が、
偉大なる先人たちが
散々書いてきたであろうテーマ
「見やすい note の書き方」
を書いてみようと思うに至ったのよ。
(ただの思いつき)

……興味ないって?
そんなこと言わないでくださいまし

最初の1か月くらいは少し迷走気味だったけど
(敢えて記事はそのまま残してある)、
だんだん note を書くことに慣れてきて
自分なりに読みやすい書き方が見えてきた
(気がする)

「Naseka 式『見やすい note の書き方』」
ずばり
ケンブリッジコピペ
チャンク
・半角スペース
の3本柱で成り立っている。

今回は いよいよ3本目、
「半角スペース」について紹介したい。


読点の使い方にはセンスが表れる

「『読点』って何ぞ?」
という人もいるかもしれないので
復習しておくと、文中に現れる
「、(てん)」のことだ。

私が普段の仕事でメールや
報告書を読んでいると、
必要以上に読点を打つ人をよく見かける。
(その一方で、読点が少なすぎる人を
 私の周りでは あまり見かけない気がする)

これは完全に私個人の趣向ではあるが、
必要以上に文中に「、」を打つ人は
ハッキリ申し上げて「嫌い」である。

書いている本人は
「読みやすくしよう」という意識の下で
「良かれと思って」打っているのだろうが、
私からすると「辟易する」場合すらある。

これはもう感覚的な話なので、
絵画や彫刻について
「何に美しさを見出すか」
「何を美しく、何を醜悪に感じるか」
という審美眼や美的感覚の問題に近い。

だから私自身、
「自分の感覚が正しい」と宣うほど
傲慢ではないつもり。

ただ、少なくとも私が生きてきた中で、
世間に「名文」と称される作品で
私が読点がクドいと感じたものは
ただのひとつも会ったことがない。

率直に言って 文中に
「、」を多用するくらいなら、
まずは一文一文を短くすべきである。

これが作文の上での、基本中の基本だと思う。

だが、

そうは言っても

「どうしても ここは一文にしたい」
という場合もあるだろう。

特に事務的なメールや報告書とは異なり、
小説なりエッセイなりには
筆者のこだわりが込められているのだから。

だが、それでも読点は乱用すべきではない。
どんなに素晴らしい内容であっても、
読点過多の文章では その良さは伝わりきらない。

読点の追加なしでは やはり読みづらい、
かといって 読点を追加すると見苦しい、
さりとて これ以上この文を分けたくない…

では、どうしたものか。

そこで半角スペースですよ

そこで私が提唱するのが、
「読点の代わりに『半角スペース』を使う」
ことである。

実は私は この原稿に限らず、
あらゆる文章の中で
「半角スペース」を多用している。
どれほどの読者が お気づきになったか
分からないが。

読点はハッキリと文節を区切ってくれるが、
ハッキリ過ぎるが故に多用するとクドくなる。

そこで大まかに読点で区切った後に
「もう一声区切って、読みやすくしたい」
というときに、読点を打つ代わりに
「半角スペース」で代用するのだ。

少し上の文章を用いて説明しよう。

< A:半角スペースなし>
実は私はこの原稿に限らず、
あらゆる文章の中で「半角スペース」を多用している。
どれほどの読者がお気づきになったか分からないが。

< B:読点で区切った場合>
実は私は、この原稿に限らず、
あらゆる文章の中で「半角スペース」を多用している。
どれほどの読者が、お気づきになったか分からないが。

< C:半角スペースあり >(※ 説明のため、” _ ” に置換)
実は私は_この原稿に限らず、
あらゆる文章の中で「半角スペース」を多用している。
どれほどの読者が_お気づきになったか分からないが。 

 

いかがだろうか。
まず A の場合だが、
割と違和感がない人も多いと思う。
正直、これでも悪いことはない。

だが、個人的には
「…私はこの…」や
「…読者がお気づき…」
といった文節を跨いだ
ひらがなが続く場合や
漢字が連続するときなどの場合、
「もうちょっとだけ区切りたいな」
と思ってしまう。

これはもう、完全に美的感覚の問題なのだが。

だが、かといって
それを読点で区切ると B のようになる。
どうだろう、
どこか冗長的な印象を受けないだろうか?

少なくとも私の眼には、
B の文章はブサイクに見える。
仮にこのような読点の打ち方を
する本があったら、
内容にかかわらず読むのを止めるだろう。
とにかく読点がクドすぎる。全く美しくない。

そこで、A で感じた「もうちょっと…」を
半角スペースで代用する。

英語などの文章が単語ごとに
スペースで区切られるように、
半角スペースを挿入することによって
それとなく文節の区切りを
際立たせることができるのだ。

ちなみに これを「全角」スペースでやると

< D:全角スペース使用>
実は私は この原稿に限らず、
あらゆる文章の中で「半角スペース」を多用している。
どれほどの読者が お気づきになったか分からないが。 

 

となって、これはこれで文節間が空きすぎて
かえってマヌケな印象を与えてしまう。
(あくまで個人的な感覚だが)

くっつき過ぎず離れ過ぎず
絶妙な距離感を表現できて、尚且つ
読点のように形に見えない自然さがあるのが
半角スペースの持つ魅力なのだ。

まとめ

未だかつて生きてきて、
この日本語における半角スペースの用法は
どこの誰も紹介しているのを見たことがない。

個人的には なんたら賞の類を
もらってもいいのではないかと
思うくらいなのだが、
残念ながら そもそも
今まで紹介する機会がなかった。

そんな私も note という発信の場を知り、
ぜひ半角スペースの素晴らしさを
世に広めたいと思うに至った次第である。

特許だの著作権だの
面倒なことは言わないので、
皆さんもどんどん活用してほしい。

そうすれば、世の中の文章が
もっともっと読みやすくなることだろう。

お読みいただき、ありがとうございました。

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