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第一生命によるベネフィット・ワンへのTOB ー 第一生命がTOB価格を引き上げ!ベネフィット側は「結婚」のハードルが上がりますね

明日は土曜日ですね。この週末は、いつものように多摩川沿いを1時間半のウォーキングをしますが、それと併せて色々と本を読む予定です。ここ3ヵ月の間に購入したものの読めていない書籍は次のとおりです:「日本半導体 復権への道 (ちくま新書) 新書」、「会社はこれからどうなるのか」(平凡社)、「成長する企業がやっている 分析する広報 ~独自リサーチ10年以上でわかった 伸びる会社、伸びない会社の違い」(みらいパブリッシング)、「人新世の「資本論」 (集英社新書)」

特に「日本半導体 復権への道 (ちくま新書) 新書」は元日立製作所の専務の方が数年前に書いた書籍で、非常に内容を楽しみにしています。自分の備忘録を兼ねて、面白かった書籍はたまにnoteで記事を書きたいと思います。

さて、本日の日経新聞にも報道がありましたが、第一生命がベネフィットワンに対するTOB価格を引き上げたようですね。次のプレスリリースを12月21日に公表しています。

https://www.dai-ichi-life-hd.com/newsroom/newsrelease/2023/pdf/index_026.pdf

TOB価格を当初1800円としていましたが、2123円に引き上げたようです。300円以上の引き上げです。TOB後の事業の相乗効果を考えるとベネフィットワンの企業価値は上がるということで、買収価格を算定し直したのだと思います。

ベネフィットワンの経営陣はどう判断するでしょうか?

エムスリーは1600円で提示しているのですが、エムスリーが2123円より高い金額を提示すれば、ベネフィットの経営陣はエムスリーと文句なく結婚が出来る(=エムスリーに買収される)のですが、そうでない場合には、悩ましいですね。

エムスリーとしても、安易に高い価格を提示して、結婚費用(=買収金額)が高くなると、エムスリーの株主から「結婚費用が高すぎるが、この結婚にそれほどの価値があるのか!」とお叱りを受けるリスクがあります。ベネフィットとしては、エムスリーと一緒になりたい気持ちがあるのでしょうけど、エムスリーは上場企業である以上は、買収することの経済合理性を株主に説明する必要はあります。

引き続き、本件の今後の動きを注視したいと思います。