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2024年3月10日(日) また迷子になった

一昨日に新横浜駅近くのホテルに泊まった。それで昨日は早朝に新横浜をたって、京都へ向かった。家族と一緒だった。用があって、市バスの5系統を2往復した。

それでも、ひとりの時間は隙間隙間にあって、昼は地下街の喫茶店にはいってiPadを開き、送られてきた詩を読んで感想を書いていた。どこへ行っても同じことをしている。それでも、さすがに京都だけあって、周りは観光の外国人ばかりだ。賑やかな外国語の中で、日本語の詩に集中しようとしていた。

夕方に大阪へひとりで向かい「泉の広場」で高階杞一さんと待ち合わせた。詳細な地図を見ながら歩くものの、目指す「泉の広場」がなかなか見つからない。先日、新宿南口で迷子になったことを思い出していた。あの時も大切な詩人と待ち合わせていた。

見慣れない地下街のお店が、ぼくの周りをぐるぐる回って、翻弄されている感じだ。場所と自分を見失い、情けない気持ちになった。それでも、新宿の時と同じように、やけになってあっちこっち歩いていたら、目の前に突然、「泉の広場」が現れた。高階さんが笑顔で近づいてきた。

高階杞一さん、神尾和寿さん、やまもとあつこさんと、落ち着いた居酒屋へ行き、飲み、食べた。

神尾さんとは初めて会った。やまもとさんとは2度目。楽しかった。

高階さんとは、ずっと詩で会ってきた。詩の外で、詩の話をした。神戸と横浜と、生きている場所は違っていても、詩という、同じものをそれぞれに、ずっと見つめてきた。せめてここだけは、迷子になりたくない。

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