シャーロキアンの死ー非シャーロキアンからの個人的見解ー
こんにちは、グレイと申します。
普段は学生をやっております。研究論文なぞ書いたことのない素人です。
しかし、そんな素人がなぜこんな論文ごっこをはじめたか...
大きな目的は危機感の整理です。危機感というのは題にもある
シャーロキアンの死
についてです。
そもそもここで言うシャーロキアンとは...
シャーロキアンは"シャーロック・ホームズシリーズの熱狂的なファン"のことを指します。
シャーロック・ホームズシリーズというのは、あの超有名な探偵小説のことです。
聞いたことは絶対にあると思います。
熱狂的なファンと一口にいっても、作品要素を研究する人もいればパロディやパスティーシュ、二次創作する人、グッズを収集する人などなど多岐にわたります。
こういうと
「あれ?それってただのオタクでは?」
と思う所もあると思います。
そうです
BTSでいうARMYだと私は勝手に思っています。
論文は書かないにしろ、グッズ集めなんかは完全にオタクの所業です。
そんなシャーロック・ホームズオタクが、今消えかかっている。
私はそう思うのです。
注意
筆者はシャーロキアンではありません
ただシャーロック・ホームズシリーズにちょっと詳しいだけのマンガオタクです。
60作品すべて読んでおりますが、記憶も曖昧になっています。
この記事では一つのオタクの消失がテーマですので、なにとぞ、御容赦ください。
シャーロキアン、ネットにいない!?!?
さて、本題に入ります。
私はマンガオタクと言うこともあり、シャーロック・ホームズシリーズにハマったときは、とにかく面白さを語れる仲間が欲しく、懸命に好きな本を聞いて回っていました。
学生なので若者ばかりにきいていたのですが、
「好きな本なに?」
と聞かれて
「シャーロック・ホームズ読んでる!」
といっても
「ふーん」
「一冊だけ読んだかなぁ」
…と、あまり好感触は得られず。
しかし、ここでハリー・ポッター読んでる!と言うとどうだろう。
「私も読んだ!ハーマイオニー好きなんだよね!」
「アバダケダブラかっこいいよね」
「なんで毒親になったんだあああああ(?)」
…全く違う!!!!!反応が!
しかしその理由は単純です。
ハリー・ポッターはまだ(比較的)新しい作品。グッズもたくさん出ておりUSJには特設エリアもある、さらに日本では舞台化、新しい施設も...
つまり作品の宣伝やメディアミックスなど、作品の"売り込み"をしているから。
この点についてはどうしようもありません。
作品の売り込みを現代でしていないのであればそれまで。
昔の作品となっているわけです。
昔の作品となるということ
ここで私は
ん?
となります。
私達とって"昔の作品"とは、歴史の教科書の端にある文化コラムにあるような、歴史の一部となってしまったものです。
自分の好きな作品が歴史に残る!
とても光栄なことだと思います。
ところで…
あなたは南総里見八犬伝のオタクでしょうか
最近NHKのドラマ『らんまん』にも出てきていますね。八犬伝のオタクもいます。
しかし、私は南総里見八犬伝のオタクって実際にあったことはないです。
研究者の方で、南総里見八犬伝が好きという方もいるかもしれません。
でも二次創作を書かれている方や、グッズ(?)を集めている方は現代には少ないと思います。
多くの人は、教科書で南総里見八犬伝の名前を見て、テスト対策で覚えて、そのままです。
私もそうです。
読書の一環で読んだ人も最終的に全員オタクになるわけではないです。
ここに、昔の作品となる恐怖があります
以前、海外の方とシャーロックホームズシリーズのお話をした際、
「文体が古いので読む人は少ない」
と聞いたのを覚えています。
私達の読む小説は口語ですが、古いものでは文語に近く、読みづらい印象があります。
シャーロックホームズはラノベ
しかし、小説は小説でも、純文学などに"オタク"はつきにくい。
そもそもオタクというのはアニメやゲーム、漫画の世界から生まれた概念であって、小説とは相容れないのではないか…と思う方もいると思います。
安心してください。
シャーロックホームズシリーズはラノベです
いや、文体が古いし、なにより最近の物ではないのだから、ラノベではないだろう…と思うかもしれません。
安心してください。
ちゃんとライトなノベルです。
読んで頂くと分かると思います。
主人公のクセが強い(友達一人、頭脳系に見せかけて運動普通にできる、牡蠣が海の底を埋めてしまわないか心配)
話が色々ヤバい(結構死ぬ病原体が送られてくる、なんか変な人が部屋に入ってきて火かき棒曲げて帰っていく、犬に変なもの食わせる)
自然とルームシェアリング(震える腐女子)
はい。どうみてもラノベですね。
※個人の解釈です
しかしシャーロキアンというオタク達が現在も生まれている以上、ラノベの要素は認めるところが多いと思います。
シャーロキアンと繋がりたい
というタグをTwitterで探してみたことがあります。
繋がりたいというのは一緒にあるジャンルのお仲間になりましょうということなのですが…
いやある!!!!あるんだが!
少ない!!!!!
数件しかヒットせず。
ここで私は思ったわけです。
ネットにシャーロキアン、あんまりいない...?(主観)
BBCのSHERLOCK好きはたくさんいます。
めっちゃいます。
でも聖典(本家のこと)好き、ネットにいない....?
こう思ってしまうのは私が日本語だけで検索しているからかもしれません。海外、英語圏なんかは大勢いてもおかしくないでしょう。
でも日本のシャーロキアンはネットに少ししかいません
これは若者にシャーロキアンが見つからないわけだ!
なにせ、最近の作品はネット命です。
ネットで繋がり、ネットでともに語り合う。
そんな中シャーロキアンはネットにいない。
勝手な考察
しかしシャーロキアンという言葉が日本にあるのは、シャーロキアンの有名人やそうである人がいたからです。
なぜネットには、いわゆる界隈すらおぼろげなのか。
その一つにシャーロキアンの高齢化があると思います。
個人的な体験になってしまうのですが、私が初めてシャーロックホームズシリーズの"オタクトーク"ができた相手は祖父でした。
祖父は昔、好きで読んでいたそうです。
しかし祖父はTwitterどころかSNSもやっていません。
祖父の世代の方だと、SNSをやるというのは馴染みがないのでしょう。
昔沢山いた(であろう)シャーロキアンも、多くがネットの波に乗れなかったのでしょう。
現代はネットでオススメを知り、ネットで好きを語る時代。
そんな中でシャーロキアンという存在が、ネットにつながらないまま、ウィキペディアのページを残して消えて行こうとしています。
まとめと泣き言
時代の流れには逆らえません。
ただただ、一つのオタクが消えかかっていることを、誰かに伝えたくて書きました。
シャーロックホームズの派生作品として様々なドラマや漫画が生まれているのは嬉しいですが、
聖典をオタク的に語る、そういう存在が少ない現状を見ると、寂しい気持ちになるものです。
私はシャーロキアンではないですが。
おわりに
長々ととりとめのない話を読んでいただきありがとうございました。
あくまで個人的見解として逃げ道をつくりますが、ご意見ご感想嘆きなどありましたらぜひコメントしてください。
それではまた。
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