水子供養について


背景

流産や死産について調べていると水子供養についてもいろいろと出てくる。中には辛い気持ちにつけいるような胡散臭いものもあるそうなので注意してほしい。
私は息子に対して特におおがかりなことをしていない。私自身がどこの宗派というのも無いし、弟|妹のお骨は母方祖父母宅のお仏壇にしまってあった例もあるので、寺に納骨せず、息子のお骨は今も私の手元にある。産まれてくることができず、穢れも何もないはずなので問題ないと個人的に思っている。
ただ、それだけでは自分の気持ちがなんとなく落ち着かず、少し困っていた時期がある。

パワースポット等にあまり興味がないのだが、こればかりは神頼みをしてみようと少しだけ調べたので紹介する。

なお、私の死産経歴については自己紹介に記載しているので、もし気にしていただけるのであれば見てほしい。

●水子のお社

安産祈願で有名な八王子市の子安神社に実は水子のためのお社がある。息子妊娠中に安産祈願の下見に一度立ち寄ったことがあったが、そのときは気づかなかった。
息子死産後に行ってみると、奥に小さなお社があった。お社のさらに奥に大量の絵馬が掛けられており、たくさんの人が来たのだな、と思った。
祀られているのはイザナギとイザナミが最初に産んだ子である水蛭子神である。足が悪く立つことができなかったために、葦船で流された、というような神話がある。
息子分娩後に息子に対面した際に、死んでしまったことと関連があるかわからないけれど足に異常があったかもしれない、と教えてもらっていたので、私はなんとなく息子と関連づけて考えてしまう。
とりあえず、初めて参拝した後はだいぶ気楽になったと思う。

娘の安産祈願と娘の産後のお礼参りで子安神社に立ち寄った際にも再度参拝した。
このお社を維持してほしいのと、これ以上辛いことがないようにという願いを込めて、私は毎回500円玉を賽銭箱に入れている(私にとってはお賽銭にしては高額である。)。

もし不幸があった後に落ち着かないのであれば行ってみてもいいかもしれない。このお社のさらに奥はおそらく行き止まりになっているのか、このお社の前をほとんど人が通ることはない。少なくとも私が参拝するときは人が通ったことはない。
ただ、行くタイミングだけ注意してほしい。戌の日、吉日、土日祝、七五三シーズンなどはご祈祷が多く、たくさんの人が来ることが見込まれるので避けた方が良いと思う。

●恵比寿神

七福神の中のひとりで商売繁盛等の神様である恵比寿神に夫と娘が少し関連があるので調べてみたことがある(夫と娘との関連性はここで書かない。)。
恵比寿神は水蛭子神と同一である、という話があるそうだ。前述の息子の足の話もあるので、こじつけではあるものの息子まで恵比寿神と関連があるのか、と驚いてしまった。
恵比寿神の総本社で、福男を決める競走をすることで有名な兵庫県西宮市の西宮神社には、恵比寿神が水蛭子神と同一であるという逸話がある。

子安神社がある八王子は遠方からだとなかなか行きづらいと思う。水蛭子神を祀っている神社や水蛭子神と同一視している恵比寿神を祀っている神社に参拝に行ってみるのも良いかもしれない。

<おまけ>

水子供養ではないが、2回の妊娠の合間に行った神社がある。
縁切り神社として名高い京都の安井金比羅宮である。好きな漫画家の作品に出てくるので何回か訪れたことがあった。最近知名度が上がっているのかとても混んでいて驚いた。私が初めて訪れた10年以上前はとても空いていたのだが。
人だけではなく物事との縁も切ってくれるそうなので、流産死産との縁が切れるようお願いした。また、掛けられている絵馬には相変わらずすごいことがたくさん書いてあるので、絵馬を見て楽しんだ。

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