オールドコンデジが流行ってるって本当ですか?
最近Z世代を中心とする若い人たちの間でいわゆるオールドコンデジがブームになっているという話を聞きます。オールドコンデジとはざっくり言えば製造年が2000年~2010年あたりで画素数は1,000万画素に満たないくらいのCCDモデルのデジカメのことを指しているようです。聞くところによると、現代のカメラにはないレトロな写りがエモいのだとか。
エモい?エモいかな。私はもう中年ですので、フィルムカメラの栄枯盛衰をまさに体験してきましたし、デジタルも黎明期からリアルタイムで経験してきた世代です。
フィルムカメラで撮った写真がエモいっていうのはわかります。私もそう思っていまだにフィルムを止められないでいますから。
しかしオールドコンデジの写りって、デジタル画像が確立される前の単なる解像度の粗い写真じゃないですか。フイルムのエモさとは異なるものという認識です。一体オールドコンデジの写りのどのへんがエモいのでしょう。
で、私が思うのはこの「ブーム」が来ているというのはウソではないかということ。そう考える理由がいくつかあります。
CASE1:中古カメラ店へ行っても、フィルムカメラはあってもいわゆるオールドコンデジが置いてある店は少ない(全くないわけではありません)。「ブーム」であるならもっとたくさん置いてあるはず。
CASE2:最近若い子がコンデジを持って撮影している場面を見かけることがありません。見かけるのは主にミラーレス一眼を持っているいわゆるカメラ女子ばかり。
CASE3:飲み会で私がGRⅢをカバンから取り出すと、「うわっそれデジカメ?デジカメですかぁ?」と鼻で笑われます。(注:GRⅢはリコー社の大人気カメラで、APS-Cサイズという大型センサーを搭載しているためコンデジでありながら画質は一眼カメラ並みですが、見た目はいわゆるコンデジ。)
これらを総合的に考えると、オールドコンデジブームなんて存在しないと思われます。ではなぜ巷でそんな話が浮上するのか。多分、そういうことにしとけば一儲けできる悪い大人がブームを捏造してるんじゃないですかね笑。この界隈の事情にお詳しい方がいらっしゃったら教えてください。
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