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SHOGUN-将軍-四話感想

こんばんわ☕
せいたろうです

Disney+で配信中の「SHOGUN-将軍-」四話を鑑賞したので今回も感想を書いて行こうと思います。

1話から3話まではこちら↓

4話「八重垣」

八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を

スサノオノミコト

古事記の中でスサノオノミコトが読んだ日本最古の和歌です。
新婚のスサノオノミコトが出雲(現・島根県)に宮を建てた時に詠んだ歌です。
「八雲立つ」は出雲をさす枕詞で、幾重にも雲が立ち上がってる様を現しています。「八重垣」も幾重にもめぐらせた立派な垣のこと。
幾重にも重なる雲のように妻クシナダヒメを籠らせる立派な垣を造ろうというような意味です。
4話では按針が妻を娶りましたね。

今回の話は「旗本」に取り立てられた按針に仕事が与えられ、伊豆に居を構え、妻を与えられ、と新天地での生活が始まりました。(かなり強制的にではありますが)
按針も言ってましたが「牢屋から出られた」が、「グレードの高い牢屋に入れられた」という感じで、超絶ブラックな環境なのは間違いないですね。
妻として与えられた藤とは、最初こそぎこちない感じでしたが、「日本で一番強い女性になってほしい」という願いを込めてピストルをプレゼントしたことで距離が縮まった気がしますね。按針も藤から刀を献上されました。

按針は船乗りらしくピストルを二丁もってましたね。フリントロック式(燧石式)というタイプの銃で、日本で流通していた火縄式の後に出てきたタイプです。火縄式と違って火打石で点火するので雨天や海上での活動に強いという利点があります。その片方をあげたのかな?
藤が按針を守る為にピストルを構えるシーンがまた見れるかもしれませんね。

按針が持ち込んだカルバリン砲

虎永は按針に鉄砲指南を命じて江戸へ行ってしまいました。
でも按針は船乗りなので、「マルタ包囲戦」などの知識はあるものの火縄銃の使い方は知りません。火縄銃を使うのは陸軍歩兵隊や海兵隊(船に乗って上陸して戦う歩兵隊)の仕事ですからね。
でもこれならばと按針が教えたのが大砲の使い方でした。
按針が船から降ろしてきたのが青銅製のカルバリン砲です。いわゆる中口径前装式の大砲で、船の側面から敵を撃つ大砲です。

徳川家康も大坂の陣で按針らイギリス人から購入したカルバリン砲を使用してます。この辺の話が元になってるのかもしれません。

日本人が「大砲は当たらない」と言っていたのは戦法として直射(水平に撃つ方法)しか知らないという設定なのかな?と思いました(違ったらすみません)
おそらく按針が持ち込んだのが曲射(放射線を描く撃ち方)ということなのかな?
直射は重力で砲弾が落ちてしまい的に当たらないが、曲射だと計算して的に当てることができるというわけです。キャッチボールを思い出すと分かりやすいかと思います。

さらに按針が持ち込んだのが榴弾の元祖ともいえる「ブドウ弾」の代用である「ラングリッジ」です。フランスやイギリスの海軍がよく使ってたらしく、一般的な大砲の使い方である「船に穴をあける」とか「帆をへし折る」とかではない人を殺傷するのが目的のいやらしい兵器です。
イギリスの私掠船なら、まあ備えてるだろうなあって感じです。

さて、4話の最後は虎永のバカ息子が石堂の使者を撃ち殺してしまいました。敵の思うつぼです。石堂は心置きなく大軍で攻め込むことができます。関東はもう終わりです。たとえ関東勢が勝って虎永が将軍になっても二代目があれなら長くは続きません。

さて、どう切り抜けるんでしょう。
5話を楽しみに待ちたいと思います。

では。

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