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皆がなりたくてなっている物ではない【カイロ•レン理論】

「あの人は言葉遣いも悪くて、
 性格もあまりよくないのだけれど、
 なんか憎めない。」

そう言う羨ましい人いますよね。
これについて考えていきましょう。



世の中には2種類あります。

「なりたくてなっている姿」

「そうしなければ生きていけないので、
 仕方なくなっている姿」


分かりやすいのは
ダース•ベイダーとカイロ•レン。


ダース•ベイダーは、
生きるためにマスクを被ります。

ひどい火傷のせいで
マスク無しでは生きていけない。
他に選択肢は無いのです。


カイロ•レンは、
被りたくてマスクを被る。

もちろん、彼も事情を抱えている。
ヒーロー達の息子。葛藤もあるでしょう。
ある意味では、彼も必要に迫られてと
言えるかも知れない。

しかし、
彼はマスクを外しても生きていける。
そこが、決定的な違いなのです。


さて、
「言葉遣いが悪く、性格も良く無いけど
 憎めない人」

と言うのは、こう言う事です。

言葉遣いと性格は、直したくても直せない
ダース•ベイダーの部分。

憎めないと言うのは、
それでも貴方が必要、
もしくは魅力と感じている部分。
後から身につけた
カイロ•レンの部分なのです。


側から見たら、皆がやっている努力を怠り、
得をしているように
見えるかも知れない。

しかし、本人は本人なりに、
その努力ができるならしているはず。

きっとそれが原因で離れていく人も
多かった事でしょう。
寂しい思いもしたかも知れない。

しかし、彼にとってそれが
直せない物であったなら、
それは仕方がない。




それを補えるような、別の部分で
人に好かれる能力と言うのを、
身につけようと思って
身につけたかも知れないのです。

人の知らないところでその人なりの
苦労があるかも知れない。



このように、人間誰しもが
ダース•ベイダーとカイロ•レンの
部分を持っている。

それがどの部分かで、その人の性質が決まると言っても良いでしょう。


カイロ•レンを笑えなくなった私達


一昔前まで、「なりたくてなっている悪役」
こんなものはいなかった。

ヒーロー以上に悪役は、
そうしなければならないバックグラウンドが
必要だった。

なりたくてなった悪役等、
ちょっと弱いのです。

これまでの映画なら、敵の手下にはいても
敵の主役になる事はなかった。


しかし、私達はカイロ•レンを見る時に、
なぜか真剣になってしまう。

これまでのようには笑えないはずです。

なぜでしょう。


これは、技術革新、
時代の変化のせいではないでしょうか。

2010年代、スマホが普及し、
YouTuberの時代となった。

「好きなことで生きていく」

その真偽はともかくとして、
そこに夢を持った人も多いでしょう。

いつでも、
誰でも芸能人や、スーパースターになれる。
(可能性がある)
一昔前まであり得なかったことが、
一般に解放された。


今までなら、自分の置かれた環境によって
できることも、その天井も
ある程度決まっていた。

しかし、その真偽はともかく、
より多くの人がその全てを
無かったことにできるようになった。

田舎の農村にいながら、
東京の一等地にファンを獲得することだって
出来るのです。

こんな事は今に始まったことではない。
明治維新以降、
これまで農民として生きる他なかった人々が
兵隊を目指したように、
繰り返されてきた事です。

しかし、その幅が過去最大に大きくなった。


今日から今すぐ会社や、畑を辞めて、
YouTuberを目指したり、
ネットビジネスを立ち上げたりが
出来る環境。

つまり私達自身が、
ダース•ベイダーのように生きるか、
カイロ•レンのように生きるか、
常に問われ続けている状態。

だからこそあの映画がすんなりと入ってくると言う事なのかも知れません。



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