新入生の皆様、大学の第2外国語に何語を選択しますか?

 この4月から大学生になる皆様、ご入学おめでとうございます。私立大学ではもう合格発表が終わっているかと思いますが、国公立大学に関してはまだ合否がこれからです。

 いずれにしましても大学では第2外国語を1科目1年目で初級、2年目で中級を履修することになろうかと思います。大学によって履修可能な外国語は異なりますが、一般的には英語が第1外国語、第2外国語にフランス語、ドイツ語、中国語でしょう。またロシア語、スペイン語、韓国語を選択できる大学もあります。話者人口で見れば母語として日常的に話す人や第2言語として時々話す人等もいて正確な数字は出し難いかも知れません。概算で英語14億、中国語13億、スペイン語7億、フランス語・ロシア語各々3億、ドイツ語1億、韓国語8千万人といったイメージです。

 中国語は大陸のみならず台湾でも北京標準語(普通話)が話されます。同時に台湾語(正式名称は閩南語)も地場の言語として使用されています。フランス語はフランス、ベルギー、スイス等欧州以外でもアフリカの一部の国や南太平洋リゾート地のタヒチやニューカレドニアでも話され外交用語としても有力な言語と言えます。ドイツ語はドイツが第2次世界大戦で敗戦国となった影響もあるのか国連公用語とはなっていませんが、ゲーテ等ドイツ文学に関心がある人にはおすすめです。かつては医学部学生がドイツ語やラテン語を履修するケースが伝統的に多かったのですが、最近はカルテを英語で書く人も多いと聞きます。スペイン語はスペインや中南米の多くの国々で話され、米国でもスペイン語を話すヒスパニック系移民が増えています。残るロシア語と韓国語ですが、日本ではロシアや朝鮮半島に関する感情が必ずしも良いとは言えません。これは中国に関してもそうかも知れません。但し、その国が好きかどうかで学ぶ言語を決めるのが良いか悪いかは一概に言えません。好悪を超えて知らねばならない隣国も存在するかも知れません。ロシアは文学や芸術の宝庫であり、韓国もK-popや韓流ドラマ等多彩なコンテンツを誇ります。

 少なくとも入学直後に選択すると恐らく1年間は変更や取直しが出来ないと思いますので慎重な選択が望まれます。それでもたかが第2外国語と思わないで下さい。第2外国語選択を起点に留学等その後の人生が大きく変わった人も大勢います。私のこの投稿があなたのお役に立ち、参考にして頂ければこれに勝る喜びはありません。最後までお読み頂きありがとうございました。

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