非法学部・独学で予備試験に在学合格した僕の合格体験記・書籍紹介(司法試験合格後にオススメ演習書・憲法の勉強法・租税法の学習についての記事を追加)

割引あり

初めまして。僕は東京の国立大学に通う大学4年生です。

僕は令和4年度予備試験に最終合格しました。

短答試験は666位、論文試験は21位、口述試験は3位でした。

僕が予備試験の勉強を始めたのは令和2年の冬でしたが、僕は非法学部であり、体育会系に所属していたので予備試験の勉強に充てられた時間は平均して1日4時間が限界でした。それでも1年半ほどで予備試験に合格できた僕がどのように勉強していたのか、どの基本書・参考書を使用していたのかなどを書き留めておきたいと思いnoteに記事を残すことにしました。

僕は予備試験に1度受かっただけの大学生に過ぎないので、こうやれば受かるといった勉強メソットや予備試験はこう書けば受かるといった論文講座のようなことは書けません。あくまでも僕の勉強の流れや、その中で意識したこと、感じたこと、参考にした書籍を箇条書きする程度の内容に過ぎないと考えてください。

また、僕は独学で勉強していたので、某有名予備校のレビューなどは一切できませんが、予備校に通われている方でも役に立つような内容が記せているのではないかと思います。

途中から有料の記事にはなってしまいますが、勉強の方法、通読すべき基本書、それぞれの試験の対策方法などに困っている方、社会人になってから予備試験の合格を目指そうと考えている方はぜひ読み進めていただけると幸いです。

早速ですが、僕が勉強を始めてから合格するまでの大まかな流れを紹介します。

(令和5年度の予備試験からは各試験の日程が2ヶ月ほど後ろ倒しになるそうです。)

令和2年12月 予備試験の勉強を開始

〜令和3年2月まで 基本書の通読(インプット期間)①

3月〜5月 短答試験までの間、短答過去問の演習(各科目2周程度)②

令和3年5月 短答試験合格(177点、1277位)

〜7月 市販の新伊藤塾試験対策問題集で論文演習 ③

令和3年7月 論文試験不合格(177点、1802位)

〜12月 選択科目の基本書通読、実務基礎科目の基本書通読、法律7科目の重点的なインプット ④

令和4年1月〜4月 論文演習期間(過去問演習・主に答案構成のみ)⑤

5月 短答試験までの2週間で短答試験の過去問演習

令和4年5月 短答試験合格(183点、666位)

〜7月 論文演習

令和4年7月 論文試験合格(312点、21位)

〜10月 ロースクール入試の勉強

〜11月 論文試験合格発表から口述試験までの2週間で口述対策 ⑥

令和4年11月 口述試験合格(123点、3位)

以上の大まかな流れを念頭に置いて、時期ごとにどのような勉強をしていたのか、その際に用いたどのような教材を使用していたのかを説明していきます(どの時期にどのような勉強をするのかについては、勉強の開始時期や事前にどの程度の知識を有しているかによっても変わってきます。また、僕は大学3年生のうちに論文試験を受けておきたいという思いがあったため短答の過去問の演習に重きを置いた時期もあったので、理想的な勉強スケジュールとは多少異なる部分があると思います)。


①基本書通読期

勉強を始めてから最初の3ヶ月ほどは7科目の基本書を通読する期間でした。

基本書の通読の際に意識していたことは、法律用語に慣れることです。1回目の通読で法律用語にだけチェックをつけ、2回目の通読の際に、その単語の意味を空で言えるか、言えなければスマホの単語帳アプリに記録しておき、スキマ時間で暗記する、という勉強法を採用していました。

各科目の基本書は基本書と謳いながらも通読に向いているものと、通読するには内容が難しく辞書的に用いる方が適しているものが混在しています。最初に通読しようと思って購入したものが内容の重い書籍だとやる気を無くしてしまうので、通読に向いている書籍を知っておくことが重要だと思います。
そこで、僕が使っていた通読に向いている書籍を科目ごとに紹介します。

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