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Wade All City 11 Performance Review

Li-Ning、何時ぶりだろう。

皆様、プレイオフは御覧になられましたでしょうか?
TLにはなかなか参戦できませんが、実は私もひっそりと観覧させて頂いておりました。
今年のDenverの完成度が本当にすさまじかったです。

少し話を遡りまして、このシューズが気になったのはD-Loのパフォーマンスが気になったというのが正直な感想でして。

Li-Ningのシューズ、D.Wadeが広告塔となりアジアブランドの中でもひときわ強い訴求力をもって一気に広がった印象。それは老舗のPeakをも凌いで急速な成長だったという認識。
ただ、一気に広がった=他ブランドに比べてプレミア性もあって、当時のWadeシリーズ関連は高価でなかなか手が出るものでも無く、普及価格帯のラインを手探りで履いては見た物の、他の市場πを占めるN社やA社に一歩劣る仕上がりだったりで(Speed 3にトライしたのがもう5年も前の話か…)、これもあって余計に手が出辛かったというのがこれまでの経緯でした…。

23年現在、D.Wade自身こそ引退しましたが、ButlerやMcCollum等がシグネチャーラインを、D-LoがWadeシリーズ(メイン・セミ)を引き続き盛り上げてくれている状況。
そしてやっと本日の本題、”Li-Ning Wade All City 11”を履いてみた、というお話に繋がります。

惜しくも今季はDenverに敗れてしまい、カンファレンス準優勝となってしまいましたが、来期こそはReavesや八村の急成長も合わせてファイナルに、出来るならば優勝まで行ってもらえたらと思います!
特に自分の中でのD-Loは、ルーキーシーズンにKobeから色々なことを教われた最後の弟子だと思ってもいまして…。 

しんみりしてしまうので、本題行きましょう!

今回チョイスしたのは”Blossom”と言うカラーネームらしいです。
意味は…御免なさいちょっと良くわからないですが、恐らくホワイトベースに映えるこのビビッドなブロッサムピンクが由来かなと。(ブロッサム=花)
命名意図はさて置き、爽やかな配色でとても好み。
Li-Ningでは定番カラーパターンっぽいですね。
これ、現物で見る方が余計に発色良くて結構興奮できると思いますよ。

■ディティール

それでは早速見て行ってみましょう。
まずは外観から。

今回5年ぶりという事もありますが、何より感動したのはその質感の高さ。
プロダクトとしての仕上がりレベルで言うと、N社のメインラインに引けを取らない程に質感高く仕上がっている様に自分は感じました。

例えばメッシュパーツの仕上げ、ヒールカウンター、ミッドソールをフルケージする為に採用されているソフトTPUの質感等々、本当に現物見た時に感嘆が漏れました。
「もうこんなに高いレベルにあったのか…」と(失礼)

個人的な趣向のレベルですが、このカラーに限ってのみ話すならばアウトソールのカラーだけが少し地味に感じてしまったので、ここ変わるとさらに艶やかになりそうなのになーと。
でも本当にそれだけ。それほどまでに美しいプロダクトだなーっていうのが本心の感想です。
本当にマジで現物一度は見てもらいたいくらいに良い仕上がり。
Gallery2さんに置いてありましたので、お近くに来た際にはぜひ。

話を戻しまして、機能としてみた場合のデザイン。
典型的なローカットのシルエットで、密の細かい&透明度の高いナイロン系メッシュがベースのアッパー。
サイドパネルは少し粗目のメッシュとテキスタイルの組み合わせ。
近年はシューレースホールに特に補強を入れてないのが主流ですが、中足部はレザー、最上段にはちゃんとメタルの鳩目が打たれていたり、抜かりなく拘って作りこまれている印象を感じます。

アウトサイドに比べてインサイド側は少し大人し目な印象ですが、母指球横を起点にアウトソールを重ねていたり、インサイド側もミッドソールの露出なしでフルケージされているなど、本当に妥協の無い仕上がり。
一応ラインナップ的にはフラグシップの1段下のはずなんですが、それでこの仕上がり&価格を考えると唯々凄いとしか言いようが無く…。(国内で買おうとすると為替の影響で少し高めに見えますけど、本国のベースの価格は結構お手頃のラインだったりするんです。ブランド的にLi-Ningはハイブランド側にいるので、その分少しだけ他に比べると高めには分類されますますが、それでもシンプルにクオリティも高いんです。)

さてさて、愛でるフェーズはこの辺にしておいて、機能を堪能させて頂きます。

■フィット

ではまずラストから。

アジア圏ブランドの一番難しいところはサイジングにあるんですよね。
幸いにも国内で数か所ではありますが現物見れる場所もありますので、できるならば是非現物試着したうえで決めて貰いたいのですが、なんでそんなにも難しいかと言いますと2つの要因があります。

①謎の”アジアラスト”の存在
②ラストの基本設計がユーロ圏側

①に関しては言わずもがな。「アジア人は基本足幅広くてトゥも高いよね」という、「確かに統計的に見た場合にそういう足形が多いのかもしれないですけど、別に全員がそういうわけじゃ…」っていうちょっと偏見じみた問題。
ラストの種類、つまり金型を複数持ってバリエーション起こすって、シンプルに販管費2倍になってしまうし、在庫抱えるリスクもあるので、だったらπの多いほうだけ作るよね、っていうのは至極全うな経営判断だとは思うんですが、合わない側は選択機会すらもないわけで。
ただ、一時に比べるとその幅はかなり縮まってきているなとなと自分は感じられていて、例えば国内で流通しているN社EPラストなんかで見てみても異様なほどに広く感じるなんてことはここ最近全く感じることが粗無くなりました。

特にアジアブランドではそれが如実に感じやすく、おそらくそれはNBAプレイヤーの契約増加によってアメリカ市場も混ざったことでラスト、Wide/Narrowの開発基準の中心が少し傾いたことも一つの要因ではないかと自分は思っています。

なので現時点でのクリティカルはどちらかというと②のユーロ圏サイズベースの方かなと。これが本当に結構厄介。(何度深追いしたことか…。)
アジアバッシュのサイズ表記は基本フレンチサイズが用いられています。
一応各社アメリカサイズ変換と㎝変換も載せてくれてはいますが、これ、実はブランド毎にも独自にサイズ設けてたりで結構違っていたり…。
参考までにLi-Ningのサイズ表を載せておきます。

いや、待て待て。2/3と1/3ってなんやねん、と。
まぁ本当にわかりづらい。でも実はLi-Ningはまだ分かりやすい方です。
自分の中での現時点での結論としてはLi-NingにおいてはN社等のUSサイズを適用して大丈夫そうです。現時点では。
で、もっと言うと「もし今後定常的にアジアブランドを使っていきます!」ということであれば、各社1足ずつ買ってみて基準のサイズを決めてしまうことを強くお勧めします。

長々書きましたが、今回私がチョイスしたのUS 8。㎝表記は25.5㎝になりますが、私の基本の足長として26.0㎝をベターチョイスとして考えており、今回のシューズにおいてはほんの少しだけ捨て寸的に余裕あるレベル。ソックス2枚でジャストくらい。
(と組み合わせて参考値で、Peakではもう1段下のサイズになります。)

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