見出し画像

リアル無職転生 エピソード1 無職の喜び


無職…  職業を持たないこと。



すなわち自由ということ。


まさか30歳になって仕事を辞めるとは思ってなかった。
地元に帰れば、みんなは結婚していて、
子供の二人目ができたなんて話をしている。

そんな中私は公務員を退職した。
しかも就職先は決まっていない。

仕事を辞めた一番大きな理由は「後悔しない人生を送るため」だ。

この記事を書いている6ヶ月前の2023年の10月1日。
「私はついに無職になったぞー!」と実感していたと思う。

将来へのワクワク9割、将来の心配1割くらいだったかな。

私は、人生で初めて仕事を辞めた。
しかも辞めた仕事は子供の頃に将来なりたいと思っていた仕事。

就職先は決めてなかったから、すごくドキドキしていたけど
仕事辞めて良かったって実感した日はすぐ来た。

退職金


仕事を辞めたから退職金が出た。
退職金なんて60代、70代でもらうものだと思っていたから30歳でもらうなんて思ってもいなかった。だからなんか嬉しかった。

私の死ぬまでにやりたいことリストNO.51に「退職金でパーっとやる」っていうのがあったので食べるなら大好きな寿司っしょ!
ってことで人生で初めて、回らないお寿司を食べた。

食べに行ったお寿司屋さんの大将はかれこれ50年以上もお寿司を握っているという超人だった。

人生は長いようで短い。私はまだ10年も働いてないんだ。仕事をする時間って長いんだなーって実感した。そして私達は更に長く生きる可能性が高い。100歳まで生きる時代とも言われている。

私は次はどんな仕事をするのだろう。

とりあえず退職金で食べるお寿司は、格別に美味しかった。笑

人生初めての回らないお寿司。

お風呂


そして「仕事辞めて良かったー」って肌で感じたのが実家に帰ってお風呂にゆっくり浸かったことだ。

私は仕事を辞めてすぐに、住んでいた神奈川県から実家のある群馬県に引っ越した。

神奈川は大好きなスラムダンクの聖地だし、群馬にない海もある。
鎌倉市に住んでいたので、観光スポットもいっぱい。
鎌倉市に住んでるって言っただけでオシャレだと思ってもらえる笑

神奈川は素晴らしいとこだった。
でもそこで一人暮らしを続ける理由はなかった。

8年ぶりに実家に帰ろう。田舎に帰ろう。そう思った。

引っ越しを終えたときに、
たまにの帰省とはまたなんかちょっと違う、実家に帰ってきたんだ。
そう実感した。

生まれ育った地を離れて、東京に出稼ぎに行ってから8年間。
全く興味のない出世競争に参加して、
勝手に周りの同期や同年代と比べられ、

年収〇〇稼ぐぞ!みんなから羨ましいって思われる場所に住むぞ!
そんな願望が私にあったならきっと仕事を続けていたんだろうけど、
私はそこを全部満たしても幸せにはなれないと知っていた。
途中から気づいてた。
だけどその気持ちに蓋をして「それが普通なんだ」と言い聞かせて頑張っていた。

そんな場所から降りることができて本当に良かった。
よく頑張った自分。

実家で湯船に足を伸ばして風呂に浸かった時に私はそう思っていた。

社会人で一人暮らしをしていたときはいつもシャワーを浴びていた。
真冬でも。
理由は追い焚きできないから。一回湯船が冷めたら終わりだから笑

でも実家は違う。冷めた湯船が再び沸く。笑

そんなくだらない理由かもしれないけれど実家をまたこうやって味わえる。そう思っただけで辞めて良かったのかも。って思えた。

あと実家の飯がうまかった。
そして母親とゆっくり話すなんて何年ぶりだろう。
こうやって家族と過ごす時間を増やすことも親孝行になるのかな。
なーんて考えたりもしていた。笑

うちの猫と犬


私は一人暮らしをしていた時に猫ちゃんを飼っていた。

そして実家では犬を飼っている。
その猫と犬を合わせることが密かな楽しみだった。というかかなり楽しみだった。愛してやまない者同士が家族になるのは最高に嬉しい。

やはり違う動物どうしで初めは、お互い警戒をしていたが徐々に距離は近づいてお互いのニオイをかぐようになった。

そして約3ヶ月後には同じ空間で互いがリラックスして過ごせるような関係になった。

この2匹がくっついたことが一番嬉しかった。もし私が仕事を辞めていなかったらこの二匹は恐らくお互いの顔も知らなかっただろう。

そう考えると「この2匹が仲良く同じ空間にいる。」
この瞬間を見ただけでも仕事を辞めて良かったーって思った。

れいたん(左)とそら(右)

人生


人生は長いようで短い。何をするのか、何を選ぶのかは自分次第だ。
私は少なからず、自分で自分の選択を認めてあげられるような行動をした。

自分に嘘をつかなかった

このことが仕事を辞めて最も良かった事だと思っている。

この自分で選んだ道が将来どうなるなんか誰にも分かりやしない。

だからこそ、これからも自分を好きで居続けられるような選択をしていきたい。

と今日も湯船で足を伸ばしながらそう思った一日だった。

この記事が参加している募集

転職体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?