箱根駅伝を目指す

ここ20年ほどで箱根駅伝の人気がかなり高まり注目されていることから、新たに箱根駅伝出場を目指す大学が増えてきた。
学校の経営的なことはよくわからんが、箱根に出るためのチーム作りをしていくためには、監督やコーチを雇い、学生をスカウトしなくてはならない。さらには、学生の生活や練習の環境を整えることも必要になる。新たに箱根駅伝出場を目指していく学校は、極端に言えば、学生はもちろん、雇われた監督のその後の人生に関わってくることから、中途半端に手を出すことなく、覚悟を決めて取り組んでもらいたい。
監督やコーチは生活を賭けて指導するし、学生も監督の熱意などでその学校を選ぶこともある。よほどな理由も無く、結果が出ないからと1,2年で監督を解任するのはいかがなものかと。最低でも5年(5年でも少ないぐらいだが)は様子を見るなど、経営優先でなく現場優先での取り組みをしてもらいたい。5年間ものんびり待てないというのであれば、その事業に手を出すべきでは無い。そもそも5年で確実に出られる訳でもないし。
また、箱根を目指すチームは、陸上部とある程度切り離した形にするなど、箱根を目指す監督が陸上部総監督の「ご意向」「ご機嫌うかがい」なんかの余計な口出しをされない体制も必要だと思う。
言い方はよろしくないけど、新たに箱根駅伝を目指すとなると、かなりの費用が必要となる。しかし、箱根駅伝出場は「学校の宣伝」と「学生の夢」の両方が達成できる大きなコンテンツであるため、投資としてそれなりの価値はあるはず。
箱根駅伝に対するメディアの取り扱い方もどうかと思うが、それはとりあえず置いとく。学校には箱根駅伝を宣伝のためだけととらえず、当事者は学生であること・学生スポーツであるということ、手を出すということはいろんな人の人生に関わってくるということを再認識してもらいたい。

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